日記
昭和初期の整体本を読んで
日々空いた時間に整体の勉強をしておりますが、最近読んだ本の中に、
「座って後ろから見たときに右腰骨が横に出ている場合は便秘、左腰骨が横に出ている場合は下痢になりやすい」という記述がありました。
これは昭和初期に書かれた本ですので、まだまだ内臓の機能など研究中の段階の事が多く、わかっていない事の方が多かった時代だと思います。
今でこそ、解剖学が発達しましたので、後ろからみて右に腰が突き出ている→左の骨盤前側が大腸の中の下降結腸部分を圧迫するから便秘になる、と説明立てて言えますが、経験の積み重ねと感覚によって同じ結論を出し、上記のような言葉が出てくるところが凄いことだと感じます。
当院もそうですが、現在でも東洋医学が民間治療として使われることの大元の理由がこのようなところにあるのだと思います。
姿勢と腸腰筋
パソコンなどの事務仕事をはじめとして、現代生活においては何かと身体が前傾になる姿勢が多いです。
理論上は座り方をまっすぐにして、足を地面にしっかりついている状態であれば、猫背や反り腰、腰痛を防げる筈です。
ところがそれが長時間化したり、或いは業務上のストレスが強すぎたりすると、膝の裏、お腹、首などの急所部分を(生物としての本能からという説がありますが)曲げたくなってくるようです。
業務中は中々空いた時間に身体を動かすにも限界があるかと思います。
自宅に帰ってから、前傾姿勢で丸まった身体をまっすぐに伸ばすために自分で出来ることは「腸腰筋」の解除です。
骨盤前側の上端部分、「上前腸骨棘」から親指一節分内側に入ったあたりに硬くなっている筋肉があるかと思いますが、それが腸腰筋です。
寝転がりながら、腸腰筋に軽く触れ、片足ずつ膝を何度かお腹側へ上げ下げしてください。10数回ほど繰り返していると、腸腰筋が柔らかくなると同時に足の上がる角度が増えます。
これを左右とも行うことで、まずは骨盤の前側の前傾姿勢をまっすぐにすることが出来ます。
この後、鳩尾の下側にある筋肉の硬直部分に軽く触れ、先程と同じように足を上下に動かしていきますと、やはり10数回で鳩尾周辺も柔らかくなっていきます。これにより、猫背で九の字に前傾していた肋骨自体もまっすぐ立てることが出来るようになります。
上記の動作の後に立ち上がって姿見などで確認していただくと、背中から腰までが真っすぐに立てられるようになっていることが確認できるかと思います。
一日の疲れが強すぎて猫背が伸ばせない方は是非やってみて下さい。
耳下腺が張る人が多いようです
夏場になってから特にですが、首の横にある胸鎖乳突筋のあご側の付け根辺りが張っている人が増えています。
この辺りは、耳下腺という唾液腺がある場所ですが、首の前傾姿勢が続いたりして胸鎖乳突筋が硬くなりますと、この耳下腺あたりの流れも滞りやすくなるようで、詰まったような張り方をしている人が多いです。
夏場特にここが張る人が多くなるのは、この場所にクーラーによる冷風が当たったり、気圧の差をこめかみ当たりの神経が感じ取ってそれが首まで伝わったりと、姿勢以外の要素も加わるからだと思われます。
対処方法ですが、ここは重要な神経群や血管が集まる場所であり、激痛が走ることもある急所ですので強く押すことはできません。
なるべく手を温め、患部に当てて熱で溶かすイメージでじっと押さえておくと、30秒~60秒ほどで融解するようにほぐれていきます。
台風前など、気圧が大きく変わる時期に偏頭痛を伴って耳下腺周辺が張る、という人は上記の方法を試してみて下さい。
咬む筋肉が硬いとき
以前どこかで書いた記憶がありますが、いわゆる顎関節症の原因が首の筋肉の硬直にある、という点について、個人で簡単に出来る対処方法があります。
症状そのものが出るところまでいかなくても、顎の横にある咬む筋肉であります咬筋が硬直している、という人は多いかと思います。普段の無意識の噛み締め癖や寝ている時の歯ぎしり、歯の咬み合わせから来る片側の過剰な使用、など原因は様々です。
この筋肉を指で押して解そうとすると、頬下の神経群が刺激されてとても痛いかと思います。
決して無理な力を入れず、触れるだけの力で、この咬筋と親指の付け根、指の腹のあたりを両方軽く押さえます。
そのまま30秒ほど(硬さによって個人差があります)じっと待っていますと、咬筋と親指の腹の硬直が両方とけて柔らかくなります。
習慣的にこのように咬筋の力を抜いていくと、それ以上硬直が進んで顎関節症が表れる前に防ぐことが出来ます。
この方法は自分ひとりだと難しいので誰か家の方やご友人と組んで交互にやってみて下さい。
開脚ストレッチが苦手な人
私もそうですが、身体が硬くて学生時代から開脚ストレッチが苦手だった、という人は多いかと思います。
理由は痛いから。
痛みに耐えてその日は少し開脚できるようになっても、もう一度あれに耐えるのかと思うと続かなくなる、というパターンかと思います。
実は、痛みが出ていたら既にやりすぎで、痛くなる手前で足を置いて20秒ほど小休止し、一度最初の位置に戻してから再度開脚すると、少しずつですが足が開く角度が増えていきます。
足はここまでしか開かない、と決めているのはその人の無意識の警戒心なので、もっと開いても大丈夫だ、と思わせることが出来れば今まで止まっていた位置は警戒しなくなるので開けるようになる、というのが私の考え方です。
足だけではなく、身体の各部位でも同じような現象が起こるようなので、興味のある人は色々な位置で試してみて下さい。
