ごあいさつ

インフォメーション

2018-08-08 08:58:00

企業セミナーです。いつもお決まりの弁当についてのコメントですが、ただ単に私が食にこだわっているからではないことを申し述べておきます。付け加えて、小説を出版したからといって、調子に乗ってるわけでもございません。弁当の持つ意味はそれだけ重要なことと連動しているからです。というのも企業セミナーというのは、ほぼ売りたい薬の宣伝と捉えて良いわけで、場合によっては講師が企業に有利になるような内容を意図的にすることも多々あります。私のようにほぼ趣味的に多くのセミナーや学会に出ている者にとっては、同じ講師で内容も重複し、かつ片方は企業セミナーで、もう一方は学会の講演などということは、たまにあることで、腹の中で、よく言うよ、このおっさんは。などと感じてしまうこともあるのです。そんな状況の中で、弁当の内容こそ、最も信頼のおける事実を提供するのです。

実は最近、由希子先生があまりにも眼科が詳しいので、ちょっと頭にきて、結果眼科のセミナーにかなり多く出ておりました。したがって、今回のセミナーは出なくても良いかと考えておりましたが、眼科の勉強会で専門医が今回発売された緑内障の犬用の点眼について、気になる発言があったので、ちょうど良いと思い参加したわけです。まあ、得られた情報としては大したことはございませんでしたが、弁当の豪華さには驚かされました。同じ企業のいつものそれと比較すると、多分倍の費用と気合が注入されておりました。そうです。大げさに言うと、こういう場合は社運をかけております。きっとそれだけの時間と経費をかけてきた製品だということです。担当者の魂の叫び、私、しかと受け止めました。それならば使ってみましょう。

どうですか。弁当の重要性が伝わりましたでしょうか。バブリーな頃は熱海の温泉で一泊二日のセミナーツアーがあったのに、夢のような時代だったなー。安倍政権にやらせていたら、この先弁当もなくなるな。


2018-08-07 15:22:00

様々なセミナー会場に行きますが、今回の東京大学の弥生一条講堂は私の好きな場所の一つです。東大の環境は学ぶことに適していると思います。どうせ行くならこういうところに入れるようになりたかったと今更ながら後悔しております。

さて今回のシンポジウムでは多くを学ぶことができました。獣医師が気を付けるべき伴侶動物由来人獣共通感染症、特にSFTSについて最近の知見を勉強してきました。まだまだ関東では大丈夫でしょうと思っておりましたが、野生動物の抗体検査により東北まで陽性の動物がすでに出ております。多摩川河川敷で犬や猫についたダニが感染しているなんてことは、もう目と鼻の先にまで来ております。しっかりと通年のダニの予防を奨励していくつもりです。

もう1つ、トピックというか、以前からある程度知ってはいたのですが、狂犬病ワクチンの実態についての報告です。もう何年も前から海外では3年間有効なワクチンを取り入れております。先進国だけでなく、ほとんどの国がすでにこのワクチンを使っているそうです。なんと日本のように古典的な1年に1度打つタイプは我が国以外には中国の一部しか使われていないそうです。なんて情けない話でしょうか、日本は世界的にも稀な狂犬病とは何十年も無縁な国家でありながら、どこからどう考えても納得がいきません。どこのどいつが、この古典的なワクチンに執着しているのか、なぜ新しいワクチン導入を拒否しているのか、導入しないことにより誰が得をしているのか。ここでもまた政治と企業と何とか会の関係だなと思うと、巻き込まれている犬たちに申し訳ない気持ちになりますね。


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