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今年の世界市場どう読む 中国、深刻な景気減速 中長期でも高成長戻らず 元モルガン・スタンレー・アジア会長 スティーブン・ローチ氏
中国経済に悲観的な見方を示す専門家が増えている。
元モルガン・スタンレー・アジアの会長で、現在は米エール大学シニアフェローであるスティーブン・ローチ氏もその一人。
習近平(シー・ジンピン)中国共産党総書記(国家主席)の強権的な指導体制の確立が、従来の楽観から転じるきっかけだったという。
中国はすでに深刻な景気減速に見舞われているとしたうえで「中長期的にも高成長には戻らない」との見方を示した。
同氏は、2023年は中国をはじめ欧州、米国は不況が来ると宣言している
米国では労働市場が緩むまでは賃金上昇圧力がかかり金利を下げる訳にはいかない
欧州は戦争によるエネルギー不足
中国は、一人っ子政策でそもそも生産人口が減少している
そして習近平が最高指導者の地位にいる限り楽観できないと言う
中国経済は、市場経済よりイデオロギーで動くようになってしまっている
情報規制が緩められる気配はなく、インターネット関連産業も育たない
以上が、中国の成長鈍化に関する理由である
この意見は当たっているように思う
市場原理を無視すれば、いずれ噴火するというのは、素人が考えてもすっきりと腹に落ちる
「獺祭」詰め込みニューヨークへ 先代健在のうちに挑戦 事業承継・酒蔵に新たな視点 旭酒造社長・桜井一宏氏
「店主に『獺祭』を置いてほしいと伝えておいたから、このレストランに行ってみて」。
英語のメールを読むと、前に当社が製造する日本酒「獺祭」を紹介し、名刺を渡した人物からのようです。
当初、難航した米ニューヨークでの販路開拓が少しずつ実っていく手応えを感じました。
獺祭製造元 旭酒造4代目社長の桜井氏は、苦しかったNYでの商品展開を振り返っています。
2006年、獺祭をNYへ売り込むため、何度も山口とNYを往復したが、ほとんど効果なく失敗
ではどうしたかというと、数少ない獺祭取扱店に「試飲会」開催を提案した
それがあたった!!
試飲会ではいぶかしげだった外国人が、飲んだ瞬間顔が明るくなったと。
客が客を呼び、獺祭を取り扱う店は400店に増えていった
もともと旭酒造は、「外へ外へ」が文化だとこと
獺祭も地元山口では売れないので、東京で売ったところヒットし日本ではブランドを確立
その流れで世界を攻めていった
地元で売れないから東京で売るという発想は、私のような小者にはなかなか出ない
良い文化だなと思う
うちの近隣でも旭酒造向けの山田錦を生産している農家さんがいます
その方は、獺祭ヒットの直後から契約農家に手を挙げられました
他の農家さんが、「酒米などできない。コシヒカリで十分」と初めから諦めている中で、勇気をもって山田錦生産に取り組まれた
今では、年に1回は山口まで生産者の会に出席されるほど
小さい農家さんだが、皆がしないことをした人には、明るい未来が来る(かもね)
世界の製造業在庫3年ぶり減 過剰感や景気減速で調整へ
世界の主要製造業の在庫に調整の兆しが出ている。
2022年9月末は6月末比で1%減り、直前四半期末比では約3年ぶりの減少だ。
世界景気の減速感が強まる中、供給網の混乱で歴史的水準に膨らんだ在庫をリスクとみなす動きが強い。
主にパソコン(PC)関連などでの調整が目立つ。
他業種でも調整が広がれば景気を一段と下押しする懸念もある。
1年前の前年同月比では8%増えたが、増加率は3月末18%、6月末14%から縮小した
PC関連が9%減と最も落ち込みが大きい
背景には、物流の混乱の解消
世界景気の減速傾向
が強まり、在庫の過剰感が出ているのである
想定通りの売上を計上できず在庫過多になると営業キャッシュフローを悪化させる原因になるので、各社ともに在庫削減に向かっているのであります
世界の在庫平均日数という数値があって7月~9月は平均83日となっている。
在庫は2カ月ちょっとが平均的であると覚えておくといいですね
ちなみに当方では昨年賃貸アパート用にエアコン5台、農業用に肥料3年分も買ってしまいました
エアコンは毎年数台取り換えますが、肥料はちょっと買いすぎたかもです。
ジョブ型、試行錯誤 三菱ケミ、ポスト公募の応募半分/KDDI、学び直しの動機づけ腐心
デジタルトランスフォーメーション(DX)など経済環境の変化が加速するなか、あらかじめ仕事の内容を定めた「ジョブ型雇用」が普及してきた。
働き手の専門性や意欲を高めやすく、経団連の提言から2年ほどで導入企業は予定も含めると大手企業の約2割となった。
もっとも、仕事とスキルのミスマッチや賃金連動の遅れなど課題もみえてきた。
記事では三菱ケミカル、KDDI,富士通の3社の事例を発表しているが、分かり易いのは三菱ケミカルの記事
2020年以降、ジョブ型を段階的に導入し、約2700の部署が必要なスキルを明示し、希望者を募る社内公募を行った。
しかしながら集まったのは半分で、実際に職に就いたのは全体の1/3に留まる。
部署間の人気によるという理由もあるとのこと
集まらなかった部署は従来の社内人事異動で埋めているという
しかし気の毒な人事異動だと思う。
人気がないから集まらないということが明らかになった上で、その部署へ異動させられるのだから、やる気が出る訳ないと思う。
花形の東京勤務から田舎の勤務やとんでもない後進国への異動などは、誰もが嫌である。
従来型の異動なら「君しかいない」などと言われ、「よしそれならやってみる」というよい風土もあった。
しかし、ジョブ型になって 「誰も行きたくないから応募しない」ところに無理やり異動させられたら、やる気も失せる。
超大手企業の三菱ケミカルがやることなので、外野が何を言っても仕方ないが、ジョブ型やるのならAI、ITなど極めて専門性の高い部署のみで行った方が日本には合うと思う。
私もジョブ型=専門家になることが大事だと思う。
何でもできるより、誰にも負けない一つを持つ方が世間を生き抜くには武器となる。
しかしながら専門職になるのは、25歳以降、あるいは30代からでよいのではないかと思う。