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ジョブ型、試行錯誤 三菱ケミ、ポスト公募の応募半分/KDDI、学び直しの動機づけ腐心
デジタルトランスフォーメーション(DX)など経済環境の変化が加速するなか、あらかじめ仕事の内容を定めた「ジョブ型雇用」が普及してきた。
働き手の専門性や意欲を高めやすく、経団連の提言から2年ほどで導入企業は予定も含めると大手企業の約2割となった。
もっとも、仕事とスキルのミスマッチや賃金連動の遅れなど課題もみえてきた。
記事では三菱ケミカル、KDDI,富士通の3社の事例を発表しているが、分かり易いのは三菱ケミカルの記事
2020年以降、ジョブ型を段階的に導入し、約2700の部署が必要なスキルを明示し、希望者を募る社内公募を行った。
しかしながら集まったのは半分で、実際に職に就いたのは全体の1/3に留まる。
部署間の人気によるという理由もあるとのこと
集まらなかった部署は従来の社内人事異動で埋めているという
しかし気の毒な人事異動だと思う。
人気がないから集まらないということが明らかになった上で、その部署へ異動させられるのだから、やる気が出る訳ないと思う。
花形の東京勤務から田舎の勤務やとんでもない後進国への異動などは、誰もが嫌である。
従来型の異動なら「君しかいない」などと言われ、「よしそれならやってみる」というよい風土もあった。
しかし、ジョブ型になって 「誰も行きたくないから応募しない」ところに無理やり異動させられたら、やる気も失せる。
超大手企業の三菱ケミカルがやることなので、外野が何を言っても仕方ないが、ジョブ型やるのならAI、ITなど極めて専門性の高い部署のみで行った方が日本には合うと思う。
私もジョブ型=専門家になることが大事だと思う。
何でもできるより、誰にも負けない一つを持つ方が世間を生き抜くには武器となる。
しかしながら専門職になるのは、25歳以降、あるいは30代からでよいのではないかと思う。