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2019-02-14 15:13:00
奥会津地方は一年で最も寒さが厳しい時期を迎えていますが、日に日に日差しが力強くなり、微かに春の兆しを感じるこの頃です 今日はコシアブラについて徒然なるままに・・ 上品で豊かな香りが口の中に広がり、噛むとクセのある別の香りが追いかける様に染み出る・・・正に日本が誇る「香菜」です 定番料理の天ぷらだけでなく、お浸し・味噌汁・佃煮・軽く乾煎りしてご飯のふりかけ等の和風料理だけでなく、サラダ・ピラフやパスタ、グラタンなどで絶品の香味山菜です タラの芽や山ウドと親戚にあたり、ここ10年ほどで知名度が上がり山菜の女王として知られる様になりました コシアブラは雪国の厳しい環境を好み、夏の暑さが厳しい関東南部では植樹しても翌年には枯れてしまいます 雪国でも群生地は限られた場所だけで、群生地の条件は良く判りません 自分の足で山を巡り歩き、群生地を見つけます 暑さに弱い山菜ですので、残雪を搔き集めて摘んだ芽を冷やしながら山を巡ります 残雪が少ない年は、霧吹きを持参してまめに霧を吹きかけ冷やします 奥会津旬彩館のコシアブラは、香り・鮮度・見た目・食感・・・コシアブラの魅力を余すことなくお客様に愉しんでいただける様に、葉が開く前の蕾だけをその日朝採りしたものでお届けしています 今一刻の辛抱で北国にも春がやってきます
2019-02-07 13:44:00
暖かい日が続き、積雪量が例年より少ない会津地方ですが、明日から大雪になりそうです 季節の変わり目ですので、お気をつけてお過ごしください 今日はタラの芽について徒然なるままに・・・ タラの芽が自生する場所は、伐採林跡地や道路脇の藪・切通しの斜面等・・陽当たりが良い場所です 比較的暑さに強く、豪雪地区でも雪の重みで折れる事がないので日本各地で見られます ただ、元々タラの芽が少ない地区では伐採林跡地でもほとんど自生しません 恐らく、種がないからと思われます タラの芽が多い場所でも、何本かは芽を採らず大切に残しておく様にしています(マザーツリーですね) 伐採林跡地の藪や杉を植林したばかりの斜面で、タラの芽が見事に群生している様は圧巻です 高さ2m~3m程の樹が最も勢いがあり大きく太い芽が出ます 勢いがある芽は、年に40cmから60cmも伸びます 芽を摘むと脇から新しい芽が3~5個出ますので枯れる事はありません 翌年は枝先が数本になり芽の数が増えるのですが、芽の数が多くなると芽のサイズが小さくなります 北国の家の庭先に、シャンデリヤの様にタラの芽が鈴なりに芽吹く樹を見かけますが、こういう樹の芽は比較的小さいです スーパーマーケットに並ぶタラの芽がとても小さいのは、栽培農家さんが毎年芽を摘んでいるからですね タラの芽の寿命は10年ほど、10年ほど経つと幹が虫に喰われ枯れてゆきます 植林した杉が大きく為ると陽当りが悪くなりタラの芽が姿を消します 杉林が斜面毎にローテーションで伐採される地区では、勢いが有り大きな芽が採れる場所が何か所もあります 奥会津地方は高齢化と林業の衰退で大粒のタラの芽収穫地が年々減り、大粒のタラの芽は貴重な山の幸となっています 人間の営みがあるからこそ、大きなタラの芽を収穫する事が出来るのですね 陽当たりが良い場所は「野バラ」が群生して斜面への進入を阻まれます 「野バラ」の鋭い棘で厚手生地の上着もズボンも靴も1シーズンで擦り切れてしまい、手足は傷だらけです 付近の温泉に浸かると傷に滲みてとても痛いのですが、収穫に感謝してゆったりと湯に浸かり一日の疲れを癒してくれる至福の一刻を過ごします
2019-01-31 14:31:00
間もなく節分、そして立春を迎えますね 関東以南から春の訪れを告げるニュースが多くなってくるこの頃です 今年の太平洋側は異常な雨不足で、梅や桜の開花が遅れるかもしれませんね 川が枯れ、海から遡上する鮎やウナギの稚魚も困っているでしょう 山から海に流れ込む鉄分が減る事で、海藻が育たない「磯焼け」と呼ばれる現象に繋がる事も心配ですが、これも人間が招き寄せている地球温暖化の影響なのでしょうか 奥会津は、これから先2週間ほどが一年で寒さが一番厳しく雪が多くなる時期です そして2月も半ば頃になると、吹雪の合間の晴れた日に抜けるような青空が広がる日が多くなり、微かな春の足音が聞こえる様になりますが・・・今は一面雪景色 フキノトウは雪の下で寒風から守られじっと雪解けを待っています 雪の下の地面は凍る事が有りませんので、雪は北風から守ってくれる布団です 雪国の雪は山菜にとって試練でもあり、守り神でもあります 試練を乗り越えた者だけに春が訪れます フキノトウが始まる時期迄1ケ月余り・・青空の下フキノトウを摘む日を夢見ながらもう少し冬眠を続けます
2019-01-25 01:01:00
会津地方は最高気温が氷点下でも雪が少ない冬でしたが、この数日でやっと平年並みの雪の深さに為りました

タラの芽やコシアブラ等、雪国の樹は、雪に埋もれても「しなやか」に曲り雪の重みに耐え・・春の訪れをじっと待つ日々が続きます
しなやかに曲がる事で雪の重みで枝が折れてしまう事が有りません
自然の適応力にいつも感心します

雪融けが進むと、曲がっていた幹や枝がその反発力で雪の下から一気に起き上がり陽を浴びて芽が膨らみます
雪を払いのけ、雪の下から突然起き上がる時の大きな音に「熊が出たか‼」といつも驚かされます

日本が誇る「香菜」・・・コシアブラの樹は雪国だけに自生します
雪国の自然に適応しているので、関東平野に植樹しても暑さを乗り切る事が出来ず1,2年で枯れてしまいます
厳しい冬を乗り切る者だけが、北国の春を迎えることが出来ます

1月末から2月初旬が、最も寒い時期になります
外は吹雪・・・私はもう暫く冬眠を続けます

3月上旬からフキノトウ、4月中旬には山菜の王者タラの芽が、4月下旬には山菜の女王コシアブラ、山ウド・コゴミ等が始まります
春の訪れが待ち遠しい今日この頃です
2018-08-29 11:52:00
7月から8月上旬の異常高温と雨不足から気候が一変、奥会津地方は連日の雨・・・気温も下がり日中でも肌寒さを感じます
残念ながら、相変わらずチタケは出ていません
タマゴタケが出始まり、晩夏から初秋のキノコがポツポツと姿を見せ始め、奥会津の山々は秋に切り替わる準備中のようです
真夏のキノコは凶作でしたが、ここ数日雨をたっぷり頂きましたので、秋キノコには雨の恵みが間に合ったかもしれません
とはいえ、山々にはキノコが全く出ていない地区が沢山あり、今年の猛暑と雨不足が深刻でキノコにとって厳しい気候だったことを物語っています
この数日、最高気温が例年より低く、少し寒すぎるようです
秋きのこにとって、菌床を育む大切な時期ですので、晴天と雨が交互にやってくる事を願っています
昨年は、雨が多過ぎた事・気温が低過ぎた事と、9月に入って記録的高温・低温を繰り返し、未曾有の秋キノコ凶作でした
今年の秋キノコの作柄、山の神様のみぞ知るです

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