インフォメーション
全国的に厳しい寒波に覆われ、冬本番ですね
雪に慣れていない地方の皆様、どうかお気を付けてお過ごし下さい
会津地方のフキノトウ群生地も一面の雪に覆われています
雪原は強い北風に晒され、風紋が出来て厳しくも美しい表情です
気温が氷点下15度以下に下がっても積雪した地表温度は0度に保たれます
フキノトウの新芽は秋に出来ていますので、北国の厳しい冬を越す上で雪が布団の役割に為ってくれます
雪の御蔭で芽が凍らず、雪融けが始まると一気に膨らみます
雪国の山菜は雪が大切な友達ですね
これから2月中旬過ぎまで、積雪が一番多く寒さが最も厳しい時期ですが、それもあと一か月半ほど
3月10日過ぎには今年初物のフキノトウが雪の布団の下から一斉に姿を見せてくれます
春が待ち遠しい今日この頃です
各地から豪雪の便りが届いています
雪に不慣れな地方にお住まいの皆様、お気を付けてお過ごし下さい
奥会津も豪雪で積雪2mを超え、最高気温が氷点下・・春の訪れをじっと待つ日々が続きます
タラの芽やコシアブラ等、雪国の樹は、雪に埋もれても「しなやか」に曲り雪の重みに耐えます
しなやかに曲がる事で雪の重みで折れてしまう事が有りません
自然の適応力にいつも感心します
雪融けが進むと、曲がっていた幹や枝がその反発力で雪の下から一気に起き上がり陽を浴びて芽が膨らみます
雪を払いのける大きな音に熊が出たか?と驚かされます
この「しなやか」さを利用して、幹や枝をゆっくり曲げて先端の芽を摘みます
タラの芽の幹・枝は棘で守られているので曲げる「技」が必要です
棘が無かったら、タラの芽は日本猿の恰好の餌食でしょうね
当地も暖かい日が続いておりましたが、明日から寒波襲来で大雪に為りそうです
雪に不慣れな地方の皆様、お気を付けてお過ごし下さい
今日はタラの芽の自生地を徒然なるままに・・
タラの芽が自生する場所は、伐採林跡地や道路脇の藪・切通しの斜面等・・陽当たりが良い場所です
ただ、元々タラの芽が少ない地区では伐採林跡地でもほとんど自生しません
恐らく、種が少ないからと思われます
タラの芽が多い場所でも、何本かは芽を採らず残しておく様にしています(マザーツリーですね)
植林した杉が大きく為ると日当たりが悪くなりタラの芽が姿を消しますが、杉林が斜面毎にローテーションで伐採されていますので、勢いが有り大きな芽が採れる場所が何か所もあります
奥会津では林業の衰退で杉林が放置されたままの林が増え、タラの芽自生地が減少しています
人間の営みがあるからこそ、大きなタラの芽を収穫する事が出来るのですね
陽当たりが良い場所は「野バラ」が群生して斜面への進入を阻んでいます
「野バラ」の棘で厚手生地のズボンも靴も1シーズンで擦り切れてしまい、足は傷だらけです
付近の温泉に浸かると傷に滲みてとても痛いのですが、収穫に感謝して至福の一刻を過ごす事が出来ます
これから約一か月間、寒さが一番厳しい時期を迎えます夜明けに晴れる日は、放射冷却で氷点下10度以下に為ります
この厳しい冬を耐え、春を迎えると命の息吹が爆発します
フキノトウまで2ヶ月足らず、タラの芽かで3カ月足らず・・昨年までの収穫地に加え、今年も新しい自生地を見つける夢を見ながら冬眠を続けます
暖かい日が続き、県内でも海沿いの地方で早咲きの梅が開花しましたが、会津は銀世界が拡がっています
積雪量は1m前後で平年並みです
今日はタラの芽について徒然なるままに・・
タラの芽は樹高2~3m、幹の直径10cm程の樹で最も太く立派な芽が採れます
こういう芽は「勢い」が有り年に40cm程成長します
一本の樹で採れる芽は1,2個です
樹高5,6mにもなると枝先が分かれ一本の樹に沢山の芽を付けますが芽の大きさが小さくなります
タラの芽の樹は伐採林跡地に出ますので、自生地毎に同じような樹高のタラが揃います
樹高2,3mのタラの樹に、大きく立派な芽が林の様に競い合っている場面では思わず感嘆の声がでます
幹の先端に出ている「一番芽」だけを頂きます
「一番芽」を採っても脇から「二番芽」が芽吹き成長します
「二番芽」も採ってしまうと木が弱り枯れてしまう場合もあります
自然の恵みに感謝し、愉しみ且つ守り伝える上で「一番芽」だけ頂く事が大切です
今は、タラの樹の先端に芽が有るのか判らない程小さいまま、じっと春を待っています
春爛漫・・太く立派なタラの芽の林を歩く夢を見ながら私はもう暫く冬眠を続けます
各地から大雪の便りが届いていますね
当地は雪が当たり前ですが、雪に慣れていない地方の方はお気を付けてお過ごし下さい
もう1ヶ月半でフキノトウが始まります
フキ味噌・天ぷら・お浸し等、独特の香りと苦味が最高ですね
何処にでも出ていそうなフキノトウですが、特定の場所にだけ群生します
地下水が僅かに染み出る或は沢沿いの陽当たりが良い場所に多いですが、土壌の質等も関係しているようです
地質が合わない場所に全く自生しませんので、自分の足で群生地を見つけるしかありません
雪解けが始まり所々地表が見える様に為ると、蕾が一気に大きく為り“採り頃”に為りますが同じ場所で採れる期間は3日間程・・・雪融けが始まる場所を次々追って採ります
残雪が少ない年は、あちらこちらで一斉に芽吹きますので収穫期間が短く為ってしまいます
収穫期間は雪の量次第・・・山の神様の思し召し次第です
奥会津地方の雪は今の処、平年並みですので3月上旬から愉しめるかと思います