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2019-02-21 18:13:00
奥会津も一気に暖かくなりました 今年は春の訪れが早そうですが、積雪量が少ないのでその分収穫期間が短くなる=収穫量が少なくなりますので心配ですが、自然のあるがままに任せるしかありません 今日は「山ウド」について徒然なるままに・・ 山ウドは、山菜の中で最も香りが強くキドミが魅力ですね 私は山菜の中で山ウドが一番好きです 生のまま酢味噌をつけて、きんぴら、或いは甘辛く煮付けて白いご飯に混ぜるとおかず要らずで箸が止まりません スーパーマーケットに並ぶ白いウドは、野生の山ウドを品種改良し陽を当たらない場所で栽培したもので、香り・キドミを弱めてある別物です 香り・キドミが薄いので、「山菜」ではなく「野菜」ですが誰にでも食べやすいです 山ウドと白いウド・・持ち味が違いますので、お好み次第ですね 山ウドは、開けた陽当りが良い斜面や林道の法面に自生します 大きな株になると、一株から20本以上芽を出すものが有りますが、全部採ると株が弱ってしまいますので適度に間引く様に採ります 山ウドが芽を出す頃は気温が高いので、良い状態で山から持ち帰る工夫が必要です 収穫したら山の沢の水で土を洗い流し、山ウドの温度を下げて大切に持ち帰ります 奥会津旬彩館の山ウドは、10cmから25cmほどの葉が開く前の「芽出し」だけをその日朝採りしたものでお届けし、山ウドの魅力を余すことなく愉しんでいただけます
2019-02-14 15:13:00
奥会津地方は一年で最も寒さが厳しい時期を迎えていますが、日に日に日差しが力強くなり、微かに春の兆しを感じるこの頃です 今日はコシアブラについて徒然なるままに・・ 上品で豊かな香りが口の中に広がり、噛むとクセのある別の香りが追いかける様に染み出る・・・正に日本が誇る「香菜」です 定番料理の天ぷらだけでなく、お浸し・味噌汁・佃煮・軽く乾煎りしてご飯のふりかけ等の和風料理だけでなく、サラダ・ピラフやパスタ、グラタンなどで絶品の香味山菜です タラの芽や山ウドと親戚にあたり、ここ10年ほどで知名度が上がり山菜の女王として知られる様になりました コシアブラは雪国の厳しい環境を好み、夏の暑さが厳しい関東南部では植樹しても翌年には枯れてしまいます 雪国でも群生地は限られた場所だけで、群生地の条件は良く判りません 自分の足で山を巡り歩き、群生地を見つけます 暑さに弱い山菜ですので、残雪を搔き集めて摘んだ芽を冷やしながら山を巡ります 残雪が少ない年は、霧吹きを持参してまめに霧を吹きかけ冷やします 奥会津旬彩館のコシアブラは、香り・鮮度・見た目・食感・・・コシアブラの魅力を余すことなくお客様に愉しんでいただける様に、葉が開く前の蕾だけをその日朝採りしたものでお届けしています 今一刻の辛抱で北国にも春がやってきます
2019-02-07 13:44:00
暖かい日が続き、積雪量が例年より少ない会津地方ですが、明日から大雪になりそうです 季節の変わり目ですので、お気をつけてお過ごしください 今日はタラの芽について徒然なるままに・・・ タラの芽が自生する場所は、伐採林跡地や道路脇の藪・切通しの斜面等・・陽当たりが良い場所です 比較的暑さに強く、豪雪地区でも雪の重みで折れる事がないので日本各地で見られます ただ、元々タラの芽が少ない地区では伐採林跡地でもほとんど自生しません 恐らく、種がないからと思われます タラの芽が多い場所でも、何本かは芽を採らず大切に残しておく様にしています(マザーツリーですね) 伐採林跡地の藪や杉を植林したばかりの斜面で、タラの芽が見事に群生している様は圧巻です 高さ2m~3m程の樹が最も勢いがあり大きく太い芽が出ます 勢いがある芽は、年に40cmから60cmも伸びます 芽を摘むと脇から新しい芽が3~5個出ますので枯れる事はありません 翌年は枝先が数本になり芽の数が増えるのですが、芽の数が多くなると芽のサイズが小さくなります 北国の家の庭先に、シャンデリヤの様にタラの芽が鈴なりに芽吹く樹を見かけますが、こういう樹の芽は比較的小さいです スーパーマーケットに並ぶタラの芽がとても小さいのは、栽培農家さんが毎年芽を摘んでいるからですね タラの芽の寿命は10年ほど、10年ほど経つと幹が虫に喰われ枯れてゆきます 植林した杉が大きく為ると陽当りが悪くなりタラの芽が姿を消します 杉林が斜面毎にローテーションで伐採される地区では、勢いが有り大きな芽が採れる場所が何か所もあります 奥会津地方は高齢化と林業の衰退で大粒のタラの芽収穫地が年々減り、大粒のタラの芽は貴重な山の幸となっています 人間の営みがあるからこそ、大きなタラの芽を収穫する事が出来るのですね 陽当たりが良い場所は「野バラ」が群生して斜面への進入を阻まれます 「野バラ」の鋭い棘で厚手生地の上着もズボンも靴も1シーズンで擦り切れてしまい、手足は傷だらけです 付近の温泉に浸かると傷に滲みてとても痛いのですが、収穫に感謝してゆったりと湯に浸かり一日の疲れを癒してくれる至福の一刻を過ごします
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