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2022-12-23 01:33:00
奥会津は2m前後の豪雪となりました
除雪で積み上がった雪の壁で山々を望む事すら出来ない程の豪雪です
山々は深い雪の下で静かに眠っています

秋の終わり頃に出ていたフキノトウは2cm程の大きさのまま、落ち葉と雪の掛布団で守られじっと春を待ちます
フキノトウは春に新芽が出来るわけではなく、秋に新芽を作り冬を越します
秋のフキノトウはとても「苦い」ですが、雪国のフキノトウは養分を糖分に変えながら寒さに耐える事で、春に苦みが弱まったフキノトウに生まれ変わります

気温や日照時間を感知するセンサーがあるのでしょうか・・・雪が消えかかる頃に一気に膨らみ始めます

タラの芽やコシアブラは冬芽の殻で新芽を守り、雪の中で幹や枝を弓の様にしならせ、折れずに雪の重みに耐えます
雪解けが進むとバサッと大きな音を立て、しなった幹が元の状態に戻る様に一気に起き上がります
雪が消え日中暖かくなっても冬芽は固く容易に芽吹かず、霜が降りなくなる頃にやっと芽吹き始めます
まるで最低気温センサーを備えているかのようです
季節外れの遅霜で新芽が傷んでしまう事もありますが、同じ場所でも一斉に芽吹かず数日から1週間ほどの間に分かれて芽吹くのは、BR 一回の遅霜で全滅しない工夫の様に思います
環境に適応する天然の山菜の能力に驚かされます

新緑萌える春の訪れを夢見ながら、私はコタツの中で再び冬眠します

最後までお読みいただき有難うございました
2022-12-16 15:45:00
奥会津は本格的な雪になり、雪が多い山間部では50cm程積もりました
蕭々と吹く北風に混じる雪で視界が遮られ、水墨画の様な白と黒の世界が拡がっています
このまま雪が春迄消えない「根雪」になるかもしれません

「根雪」は掛布団となり、地表付近に風が当たらず春迄一定の温度に保ちます
雪が少ない年は地表が寒風に晒され続け、コゴミ・山ウド等の芽吹きがかえって遅く為ります

フキノトウ・コゴミ・山ウド・ワラビは今年貯めこんだ養分を糖分に変えながら雪の下で寒さに耐え甘味が強い山菜が芽吹きます
タラの芽・コシアブラ等の樹は、固い殻で守られた冬芽で春を待っています
人間の日常生活に厄介な雪も、北国の山菜には大切な自然の一部です

冬眠しない動物達にとって、豪雪は命を懸ける試練です
リスは秋にあちらこちらに隠した木の実を無事に見つける事が出来るでしょうか
鹿や猪は深い雪の下の草や芽を見つける事が出来るでしょうか・・
厳しい環境を乗り越えられた者にだけ春が巡り来ます

雪が少ないと越冬する動物が増え過ぎ、芽を食い荒らして山が荒れてしまいます
厳しい環境は試練を与えると同時に生命の微妙なバランスを保ち、奥会津の大自然を支えています
冬は冬らしい豪雪が欠かせません

異常気候が定着し、豊かで美しい日本の四季が急激に失われつつあります
山では松茸をはじめ「秋の茸」が年々減り続け、海では「アワビ」が絶滅危惧種に、庶民の味覚「サンマ」が高級魚に・・・
この先何年「山の幸・海の幸」を愉しめるでしょうか・・・
山の恵みを生業にしている私達にとって年々厳しい環境となっていますが、これからもお届け出来るよう精一杯努めます


温室効果ガスを出さない核融合技術で成果があった「夢」「希望」を繋ぐ報道がありましたが、実用化まで数十年・・・
夢が叶う事を願いながら、雪融けが始まりフキノトウが蕾を膨らませる迄2か月半・・私は暫し冬眠します

2023年 天然山菜のご注文受付中で御座います
お届けはご注文受付順とさせていただいております
旬を逃さずお楽しみ頂ける様、お早目のご注文をお薦めしております
フキノトウが始まる迄3か月、4月半ばにはタラの芽、下旬からはコシアブラ・コゴミ・・・
緑萌える山を巡り山菜を収穫する日の到来を指折り数える毎日です

2022-12-10 16:32:00
奥会津の山々は雪に覆われ静かな眠りに就きました 今年は12月を迎えても気温が高く雪に覆われない山々でしたが、この2,3日で漸く雪が降りました 動物たちの命の糧となる樹の実・草は既に無く 栄養に乏しい樹皮・冬芽で命を繋ぎ冬を乗り切るしかありません 冬眠しないニホンカモシカ・鹿・野ウサギ等の草食動物、草食動物を追う狐・テン等の肉食動物の足跡が 雪の上で交差して、彼等の命を懸けた戦いを知る厳しい季節の到来です 今年の秋も異常高温と雨不足が10月後半まで延々と続き、秋が来ないまま初冬を迎えてしまいました 秋茸が大不作に見舞われ、松茸は例年の1割程度しか出ず、大凶作となってしまいました ご注文を頂きながらお届け出来ませんでしたお客様に改めてお詫び申し上げます 温暖化の影響でしょう・・・ 年々、秋が短くなっております 豊作・不作を繰り返しながら、茸が出ない気候が優勢と為り、遠くない将来 天然の秋茸は「幻の山の恵み」となりそうです 気候変動が大きくなり、天然山菜の始まる時期もその年により大きく変わる様になりました 一気に暖かくなる傾向で収穫期間が短く為っています 逆に5月の季節外れの遅霜で、芽吹いた山菜が傷んでしまい収穫出来ない事が頻繁に起こる様になりました 天然山菜も温暖化の影響を受けています 山の恵みを生業にしている私達にとって年々厳しい環境へと変化していますが、これからも届け出来るよう精一杯努めます 2023年 天然山菜のご注文受付開始いたしました お届けはご注文受付順とさせていただいております 旬を逃さずお楽しみ頂ける様、お早目のご注文をお薦めしております フキノトウが始まる迄3か月、4月半ばにはタラの芽、下旬からはコシアブラ・コゴミ・・・ 緑萌える山を巡り山菜を収穫する日の到来を指折り数えながら私もコタツの中で暫し冬眠です
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