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最近ダジャレを言いたくなる年頃になってきた林です。先月柴田先生がレーザー治療のことを書いてくださったのでそれを見ならい私も病院にある機械をいろいろ書いていこうと思います。今回は手術に大活躍してくれている【超音波メス】をお伝えいたします。
さてその超音波メス。『超音波』はお聞きになったことある言葉でしょうし、『メス』もご存知のことと思います。ではその2つが合体した『超音波メス』がどういうものかお分かりなのは医療関係者か医療ドラマなどが大好きな方くらいではないでしょうか。超音波メスとは簡単に言えば「組織や血管を出血させずに切断できる便利なメス」です。普通のメスだと血管を切ると当然のことながら出血してしまうので、出血させないためには血管を糸で縛って血流を止めて切る必要があります。ところが超音波メスの場合、血管を切っても出血させずに切断できる(※)ので血管を糸で縛る必要がないのです。
犬で多い手術と言えば避妊手術や去勢手術ですが、それらの手術を行った時に縛った糸が体内に残っているとそのことが原因で【縫合糸反応性肉芽腫】や【無菌性結節性脂肪織炎】(※)という病気に数年後になってしまう可能性があることが知られています。ただ、これらの病気は糸が体内にあったとしても病気になる可能性は低いですし、その病気になりにくい糸を使うなど気を付けながら手術されている先生がほとんどだと思います。
その上でさらに可能性を下げるためにできることが≪手術時に体内に糸を残さない≫であり、それを可能にするのが超音波メスなどの糸を使わずに血管を切断できる機械なのです。さらなるメリットとして血管を縛って切るよりも超音波メスの方が速く手術ができるので、麻酔時間を短くする≒動物の負担を少なくすることができます。
良いことだらけを書いてきましたが、じゃあ超音波メスのデメリットは? となると、
●通常のメスよりも使える場所が限られる
●通常の糸を使う手術よりもコストがかかる があげられます。
それでもうまく使うことで将来的に病気になる可能性を下げられるならそっちの方が良いよね、ということで当院では普段から使っています。他の機械や治療でもそうですが、様々な痛みや負担を下げられるよう獣医師3人今後も続けていくつもりです。
※血管を切っても出血させない機械は超音波メス以外にもいくつかあります。
※縫合糸反応性肉芽腫や無菌性結節性脂肪織炎はダックスフントに多いと言われています。とは言えほかの犬種で全く出ないわけではないのでどの犬種でも注意は必要です。








