ごあいさつ

インフォメーション

2019-08-05 08:37:00

最近マーカーという単語が割と検査の現場で増えてきている気がします。皆様も御存知の、腫瘍マーカーのマーカーです。つまり病気の可能性や悪さの程度の指標になる血中や尿中に検出される微量成分ということですね。

今回は猫の炎症があるときに上昇するSAAという急性相蛋白と呼ばれる物質についてのセミナーでした。犬ではこれに相当する物質に、C反応性蛋白、通常CRPと呼ばれている物質があります。これらはすべての炎症で上昇するわけではなく。わりと限られた炎症の際に上昇することが知られると同時に、急性的な反応なので、早い段階からからの経時的なモニターが有効であるようです。したがって、院内で測定が可能になってくることは、ある種の病気の診断には極めて朗報だと思われます。

富士フィルムが本格的に小動物臨床の世界に参入してきたので、さすがに動物病院にもそれなりの変化が現れてきました。今までは、アイデックスという会社が世界的にもほぼ独占状態の検査関係の機械類や外注における検査機関でしたが日本純潔の富士フィルムがどこまで変えていくかがちょっとした興味となっております。

因みに私はアイデックスの超豪華な検査機器に囲まれており、今年から8年間は全く浮気など許されない契約に縛られております。