ごあいさつ

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2018-11-25 10:10:00

先日、ある方とお話ししているときに、見知らぬ先生の話に触れ、あの先生は獣医師会に入っていないらしいですよ、とやや批判めいた言葉が聞かれたのですが、実は私も入っておりません。30年以上の小動物臨床経験がありながら勤務医の時代を含めて獣医師会に入っている病院で働いたのは最初の1か月だけです。つまり最初の病院は1か月で辞めております。

そもそも、獣医師会は、医師会や弁護士会の様なものとはかなり違いがあり、任意の団体なので加入しなくても問題になることはありません。ただ本人が利権に絡む恩恵に預かることができなくなりますので、生きていくには若干のパワーが必要かもしれません。私が世田谷区で開業したころは20%くらいの人が非会員でしたが、現在では50パーセント以上が非会員、川崎でも最近は半数以上が非会員となってきたそうです。

まあ、今となってはどうでも良い話ですが、利権の温床に預かって生きてこなかったという自分の人生を多少は褒めてもいいのかもしれませんが、私の場合は、最初に努めたところで、当時狂犬病のワクチンが年に2回ということもあり、その利権に関わって楽に大金が懐に入る現場を見てしまったことが、逆に反面教師となり、その後の人生には良かったかなと思っております。人に話したくなるような経験はいっぱいありますが、現在の政権下ではまだまだ利権が社会のルールみたいなものですので、秩序を乱すことがない様に口を閉じていようと考えております。

岩盤規制に風穴を開けてしまうという、利権をさらに強い利権で攻撃するという時代ですから、怖いですね。