ごあいさつ

インフォメーション

2018-10-03 08:56:00

企業セミナーです。お決まりの弁当なのですが、最近全くサプライズというものがなく、さっさと食って始めようみたいな、残念なムードです。セミナーの講師もどこから連れてきたのか知りませんが、題目に騙されたという感じでした。最近セミナーや学会が非常に多く、私のように趣味で参加している者にとっては結構楽しいのですが、講師の質も問われる時期にきているようです。専門家の集まる場ですので、できるだけわかりきったことで時間をとらず、ポイントのみで話を展開する能力のある講師を開催側もチョイスするべきだと考えております。良く終了した後、講師の先生に盛大な拍手を要求するところがあるのですが、今回もそうでしたが、本来拍手など自然発生的に起きるもので、仕事をして、夜疲れて出てきている者たちが、納得できる内容であれば、自ずと拍手は起こるものであります。自然に起きなければ内容がアウトであったということなのです。

今回のテーマは永遠の課題というほど重要です。薬理学の歴史でステロイドの発見は人類にとってかなり重要なものでした。そして長い歴史の中で未だに、ステロイドにとって替わることができない治療は数多くあります。我々獣医師にとっても、この薬がなかったらなどとは想像もつきません。特に猫はステロイドに強いことが知られており、副反応も出にくいので、キャットクリニックの専門医は、ステロイドの恩恵なしに生涯を終える猫は少ないと言い切るほど価値があります。一方、人と同様に犬では副反応が出やすく、使用には注意が必要となります。この点について解説したセミナーでしたが、ステロイドに替わる、副反応の少ないかゆみ止めの宣伝がメインでした。アップデートではなかったようです。