ごあいさつ

インフォメーション

2018-08-30 09:08:00

大学病院の専門医による講演です。夜の8時から10時まで。会場は水道橋。若い獣医師が多く、私くらいの年齢の先生はまばらです。丸一日仕事をして、中には夜勤明けの人もいるせいか、3000円かけて昼寝に来ているような人もいますが、夢心地でも、多少なりとも耳に入った情報はきっといつか役に立ち、お金には代えられな財産に繋がることでしょう。

さて、本日興味深かった内容は、猫の慢性喉頭炎。新鮮なワードです。最近増えているらしく、大学病院でも注目されているらしいです。私も最近、喘息のような呼吸をする猫で、これといって検査しても既存の病気に該当しない症例を数件経験し、ある程度内服でコントロールできるのですが、なんだろうと、疑問には感じていたのですが、チャンスがあったら気管支鏡などで確認したいと考えております。

治療としては今のところ、炎症部分を減容積手術、つまり削り取るということですね。手術後は免疫抑制剤で維持していくということです。この部分の手術は普通のメスや電気メスでは出血が多かったり、腫脹したり、瘢痕化したりして、予後が悪くなってしまうので、炭酸ガスレーザーメスか半導体レーザーメスを使います。これらの機械と気管支鏡があれば2次病院に行かなくても可能なレベルの手術だと考えます。猫の場合、まだまだ解明されていない病気も多くあるようです。