ごあいさつ

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2018-08-18 11:37:00
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思いがけず多くの皆様に御購入いただきまして本当にありがとうございました。今回出版祝に友人の画伯が描いてくれた絵画と共にアップさせていただきました。また、読後感想を多くいただきまして、過分に評価していただき恐縮しております。心温まる読後の感想文をいただいたので、匿名で掲載させていただきます。

ウン十年ぶりの読書感想文です。

シニカルでユーモアがあり、一癖ある「私」という人物像が魅力的。

自身が乗っ取られ、人類滅亡の危機が迫っている一大事でありながら、銀行口座を気にしたり、高級ホテルの調度品に思わず目を奪われてしまう豪胆なのか、小心なのかわからないところが面白く、くすりと笑ってしまう。また、わかる、わかると手をたたきたくなるようなランの猫特有のつかみどころのない存在は大きく、その仕草のひとつひとつが可笑しいと共に何とも愛おしい。ランは時空を超えることができる猫なのか、それともイギリスからメイフラワー号でアメリカに渡り、次に黒船で日本に来た猫の子孫なのだろうか。全編を流れる小さい命への慈しみと愛情、それらこそこの小説のテーマと思われる。地球は人間だけのものではない、命の重さは平等というメッセージは、動物好きにはたまらなく嬉しい。今まさに世界はアメリカ大統領も、追従している日本の政治家も異性体の影響を受けているのかと疑いたくなるような状況だが、ラン達のような救世主が現れてくれたらと心から願う。アニマルドクター「私」の更なる活躍を期待します。京大の三国博士とともに。

 

独断で掲載させていただきました。というのも著者の小説に込めたメーッセージそしてテーマを完璧に理解してくださっているので、感謝の気持ちで一杯です。しかしです。ここからの私のコメントを皆様はどう受け止めていただくかは、計り知れないのですが。恐らく、この感想文の最後の方は、現在のトランプ及び安倍政権。そしてさらには最近の異常気象や災害に至る天災、それに関わる政治の反応などをイメージなさっているものと思われます。しかし実は、この小説の大筋はおよそ15年前に書き上げておりました。私自身、現実と予測の狭間でいったいこの作品は近くノンフィクションになってしまいそうな気がして不安でなりません。そこで、その不安を払拭するためにも、皆様の御支援を得られたら、続編にトライしたいと考えております。御支援とは具体的には、もっと売れたらということです。ありがとうございました。