ごあいさつ

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2018-05-28 09:17:00

重要な臓器には神からのプレゼントがある。これは1956年に静岡で誕生した獣医師の言葉です。われながら説得力のある言葉だと思います。例えば今回のセミナーの腎臓という臓器、これは御承知のように、体の老廃物をを濾過し排泄することが仕事です。当然体にはなくてはならないものです。私たちは日々の生活で全く気がついてはいませんが、腎臓は普通2つあります。どなたかに差し上げたとして、1つになったとしても、残った1つが正常に機能を果たせば2つあった時と全く変わらない生活を送ることができます。もう少し突っ込むと、残った1つの半分が壊れたとしても、半分が正常に働いていれば、これまた2つあった時と同じ生活が送れます。つまり神は生まれた時から私たちに1.5個分の腎臓をプレゼントしてくれているのです。因みに肝臓も多少違うのではありますが、同じようなことが言えます。つまりこれを肝腎要の臓器とよぶわけです。肝心要と表現する場合もございますが、一応今回の主旨から心臓は別格なため勝手に除外しました。

つまり私が強調したいことは、生命はそう簡単には死にませんよ。なぜなら、重要な臓器にはもともと予備があるから、ということです。だからこそ早期発見が極めて重要になるわけです。健康なストックが多いうちに予防的診療を開始すれば大事に至る事態を先延ばしできると思います。