ごあいさつ

インフォメーション

2018-05-06 09:27:00

還暦を過ぎてから、もう一度獣医臨床学を学びなおそうと考え、入門ともいうべき若手が集まるセミナーから、ベテランの多く集まるものまで幅広く出ております。確かに医療は急速に進歩し、学ぶことをやめたら、その瞬間から自分が古いタイプの臨床家になってしまいす。新たに学び直すという最大のメリットは学習する側のポテンシャルを肌で感じることができる点です。講師がどの程度の難易度で話したら受ける側が理解できるか、その基準からも、休憩時間に周りの先生方が話している内容からも、それは感じ取れるわけです。恐らくは10年、20年、30年と小動物臨床に携わる先生方のポテンシャルは確実に上がっています。実に喜ばしいことです。なぜなら、年寄りが楽をして仕事ができる時代ではないからです。経験さえ積んでいけば仕事が楽にこなせるようでは、全く面白くないと思います。62歳になって改めて思うことは、今までは自分が時代のちょっと前を歩いて行こうと常に考えておりましたが、やや後ろで、ただし遅れないほどの距離感、つまりかつて、フルマラソンで活躍した瀬古選手のような戦法が人生では良いのではないだろうかと考えております。ただし、その距離感がどの程度がベストなのか、未だつかみきれていないのが悩みです。いったいいつまで現役を続けるのが妥当なのか未だわからないのがこの国の現状です。まだまだ頑張らないとな。


1 2