ごあいさつ

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2017-11-15 09:17:00

最近機械類を導入するときは診断機械がほとんどでしたが、久しぶりに手術関連の機械を導入してみました。

私自身は特に外科が得意とか好きとかではないのですが、一緒に手術をするメンバーの一人が大変外科が得意なので、応えるために導入した機械です。それは手術用ファイバーヘッドセットと光源装置。

多くの方が御存知だと思うのですが、術野を長年照らしてきました無影灯という機械があります。現在はLEDに替わり、その座に君臨しておりますが、もっと使い勝手を良くするために登場したのがヘッドライト、しかし無影灯の光と同じくらい明るくしようとすると術者の負担が大きくなってしまうためなかなか普及しませんでした。そこで様々な改良がなされてきて、このタイプが定着するかなと思われるのが、ファイバーヘッドライト。これは大きな光源装置、かなり高価なものですが多分将来安くなっていくと思いますが、この装置からファイバースコープ、つまり内視鏡に使われている細いガラス繊維のようなものを通して自然光に近い光をヘッドセットまで持ってくる軽量で術者に無駄な負担やストレスをかけないタイプが開発されたのです。原理はファイバー内視鏡のそれと変わりないのですが、すでに人のオペ室ではかなり使われているようです。今後私たちの業界でも普及してくることでしょう。

1台の光源装置で数人のヘッドセットを繋げることができるので、術者以外のスタッフも付けていれば大変便利で、高価な性能の高い無影灯がなくても、全体を照らす光とこの装置で完璧な照明になります。

以前のクリニックでは私も若かったこともあり様々な分野に興味を持ち、ハイテク機器もすぐに飛びついていたのですが、最近はむしろコスパに執着するようになってきた自分に驚いております。人は変わっていくものですね。