ごあいさつ

インフォメーション

2017-10-13 08:41:00
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消化器とか心臓とかではなく、ちょっと話が専門的になってきましたが、私たち医療に従事する者にとって、長年の経験は重要ではありますが、より客観的に状態を評価するためにツールの重要性が最近かなりのスピードで発展しています。医療機械をロボットが操作すればよいのですが、現在ではまだ操作という極めて誤差が出やすい部分を人の手に委ねるため、この部分でできるだけ誤差を少なくするための工夫や決まり事を密にすることにより、よりデータの信頼性を高めていくことの研究がさかんです。それによりわかってきたノウハウを私たちが習得することで診断の信頼性が、より確実なものになるということです。

そこで今回のセミナーは、心臓の左心房の内径が病気の診断や予後判定に極めて重要であるという事実を裏付ける基準として、エコー下で正確な測定を私たちができるようになるための知識やコツを教えていただく内容でした。クリニック内でエコーを行う先生が変わるたびに測定値が大きく変動したり、同じ先生でも行うたびに数値が大きく変わるようでは話にならないわけですね。私のクリニックでは、人による誤差を最小限にするために、エコー担当を決めております。したがって、担当者のスキルが上がれば上がるほど誤差はなくなっていくことになります。と言っても、3次元のことを2次元で判断するには限界があります。非常に高価ではありますが、3次元のエコーがあることはあるのですが、一般のクリニックではまだまだ普及しないでしょう。

次回はもっと面白い内容にします。