日記
姿勢と吹き出物の関係
吹き出物といっても脂質の過多、毛穴の汚れ、アレルギー性のものなど原因は色々ありますので、一概に全部に効果があるとは言い切れませんが、もしその原因が姿勢にあるとすれば改善するのは割と容易です。
日常の前傾姿勢が原因で吹き出物が出る場合、お通じが悪くなっている可能性があります。
また、首を常に前に倒すために首横にある胸鎖乳突筋が張って血行を妨げていることも考えられます。
骨盤の上端、上前腸骨棘から親指第一関節分内側辺りに腸腰筋(腸骨筋と大腰筋の境目なので腸腰筋という名前がついています)があり、日ごろの前傾姿勢が続くことでこの周辺が硬直します。
腸腰筋の右側は大腸の上行結腸、左側は下降結腸があります。大腸の動きが上行も下行も圧迫されていればお通じが悪くなるのは当たり前です。特に左側の下降結腸はそのすぐ内側にS字結腸があり、直腸に繋がりますのでこの部分は特に筋肉がスムーズに動いている必要があります。
正確でなくても構いませんので、仰向けで軽くこの辺りに触れ、腿を鳩尾方面に上げ下げする事で、足の筋肉とお腹の筋肉が連動して動くようになります。姿勢から来る便秘はこれで改善する筈です。
また、首横の胸鎖乳突筋は頭の前傾姿勢が続くときか、冷やされたときに硬直します。
寝るときに首の後ろに丸めたタオルを挟んで顎を持ち上げるようにする事で前傾から来る硬直は緩和できます。
冷えで硬直する場合はお風呂などで良く温め、湯上りに冷えないようタオルなど、布一枚巻いて冷風を防いで下さい。
お通じ面、血行面に吹き出物の原因がある場合は上記のやり方である程度改善できるかと思います。
東洋医学の脾と脾臓(milz)
東洋医学における臓器の概念が生まれたのが紀元前という事もありますが、当然ながら現在の概念とは大きく異なります。
現代医学における脾臓はドイツ語のmilzを指し、リンパ球や血液の貯蔵、運搬を司る循環器として重要な役割があります。
ところが東洋医学においては脾臓は消化器に分類されています。消化された食べ物から気(エネルギー)を取り出して貯蔵し、他の臓器と連携しながら各器官に運搬する役割、とされます。
この差異に関して、ドイツ語から日本語に翻訳する際に誤った解釈を用いたから、とする説が有力ですが、そもそも片方は気の遠くなるほど大昔の知識なので差異がでて当然だと思います。正確な解剖学もなかった時代でもあります。
寧ろ、血の運搬と気(エネルギー)の運搬、役割として似たところを見つけ出した事は凄いことだと感じます。
この、東洋医学の概念における脾臓は、各器官に栄養素を運ぶ役割があるとされますので、ここが弱るとエネルギー不足になります。
片足で立ってみてうまく立てないときは送られてくるエネルギーが不足していることが考えられるため、脾臓が弱っているとみることが出来る、というのがこちらの脾臓の考え方です。
現代医学の方の脾臓も血液を運搬する力が弱れば筋肉がうまく動かず、片足で立てなくなるのは一緒です。
何となく元気がでない、声を出したくても大きな声が出ない、という時、東洋医学上は脾臓が弱っていることが考えられます。
経脈では太陰脾経にあたり、大腰筋や腸腰筋などの体幹系の筋肉のそばを通ります。
また、足では腿の内側、膝の内側、足の親指の内側までつながっています。
強い刺激だと激痛が走る箇所も多い為、太陰脾経は全体的に優しく擦るような手技が有効と考えます。
膝蓋モビリゼーション
寒気や冷風で各関節が硬直しがちになるここ最近の季節では、腰の冷えから足全体がむくみ、特に膝のあたりに不純物が蓄積して動きが鈍る、という主訴が多くなったように感じます。
膝後ろにクッションを挟んで足をこぐやり方で、膝の前側の血行を促したり、仰向けでお腹側に膝をゆっくり曲げて行って股関節の曲げ伸ばしを行ったり、という対処方法が世間でよく知られる一般的なやり方だと思います。
これ以外の方法で、膝周りのむくみを取るやり方として、「膝蓋モビリゼーション」というやり方があります。
仰向けで膝を軽く曲げ、膝蓋骨(膝の皿)を5指で軽くつかみ、そっと持ち上げて離す、という動作を20回ほど繰り返します。
更に、ドアノブを回すようなイメージで軽く回転させるように手を動かします。(本当に膝蓋骨を回転させるわけではなく、周辺の筋肉に回転に似た刺激を与える事が目的です。これも軽く20回ほど繰り返します。
これにより膝の前側に蓄積した老廃物などの不純物がはがれて除去しやすくなります。
いずれも身体が痛みを感じない程度に軽くやるのがポイントです。
顔の筋肉の緊張に
寒さや温度変化、或いは気温は暖かくても冷風を浴びすぎても自律神経群が働き過ぎて身体の節々が強張りやすくなります。
目の上や鼻の横など、顔の筋肉もやはり上記の理由で硬直している方が多いです。マスク生活が長い為、表情筋を動かす機会が少ないのも影響しているかもしれません。
顔の緊張をほぐしたり痛みを緩和するのに有効な経穴は、昔から「合谷」を用いると良いとされてきました。
雑誌などメディアに取り上げられる機会も多く、かなり有名な経穴ですが、図解だけでここですよ、と説明されても中々押し方までは書いていないものが多いようです。
人差し指の筋肉と親指の筋肉の合わさる場所が深い谷のように見える事から「合谷」と名付けられていますが、押圧するときはこの筋肉の隙間に、押す側の親指の爪横部分を差し込むように押し込んで、人差し指側に軽く押さえます。
押す側に力は込めずに、深く押し込んで軽く押さえ続けるのがポイントです。
20秒ほど待つと顔の緊張や痛みが多少は緩和するかと思いますので、興味がある方は寒い日などに試してみて下さい。
三国志の登場人物の名前を冠する経脈
三国志に登場する曹操を治療したといわれる医師で「華佗」という人物がいます。曹操の頭部を麻酔を用いて切開治療しようとして処罰されたという伝記が残りますが、主要な武将ではない為あまり知られていないと思います。
人類の歴史上始めて麻酔治療を行ったとされる伝説を持ちますが、何しろ紀元前の話ですので伝記のみに残る話で真偽は不明です。
ただ、面白いものでこの伝説の名医の名前は経穴の名前に残っています。
背部の棘突起の外5分の辺りを、第一胸椎から第5腰椎まで並ぶ経穴群を「華佗夾脊穴」と呼びます。
メインの14経穴に含まれない「奇穴」といわれる経穴に該当します。
一点一点は鍼治療などに用いる経穴ですので通常の整体では用いませんが、この並びに沿って擦法などで皮膚の上から軽い刺激を与えていく事で、猫背によって蓄積した背中の力みを多少なりとも緩めることが出来ます。
たくさんあって覚えるのが大変な経穴ですが、このような興味深い名称をもっているとすぐに覚えられます。
