日記
寝違えたとき
寒い朝が続くようになりますと、首を寝違えるという方が多くなります。
冷えを首後ろや頭横の神経が感じ取って、筋肉に収縮指令を過度に与えている状態とされます。
一度痛みが出始めますと、身体としては自分を冷えから守る為に筋肉を緊張させているので、部屋を暖め、緊張する必要がなくなった、と認識させるのが一番です。多少痛みが治まってきたら、当院の施術でよくやる滾法や、腋下を緩めるやり方が首の張りを軽減できるかと思います。
一度筋肉が警戒するとしばらく黄色信号が続きますので、過度な運動や強い刺激のマッサージなどはせず、2~3日安静に過ごされることをお勧めします。
寝違えは、冷え以外にも前日までのオーバーワークや、過度な運動による衝撃、筋肉の滋養不足などによっても起こります。
中には、炎症の発生を伴うケースもあり、この場合は温める事や運動療法が逆効果になる可能性もあります。
あまりにも痛みが強い場合は出来るだけマッサージなどで触れることもせずに、痛みが軽減されるまで安静に過ごし、治療方法は急激な痛みが治まってから考える方が良いかと思います。炎症に対してアイシングが有効という方も多いですが、急な痛みは軽減できても血行は妨げます。どこまで冷やせばよくてどこからが過剰なのか、中々自分で判断は難しいかと思いますので、かかりつけの専門医が近くにいないのであれば冷やさずにそっとしておくのが良いと考えます。
眼精疲労の軽減
眼球は、眼窩の中の水分に浮いているような構造になっており、上下左右に動かしやすくなっています。
「脳脊髄液」という水分ですが、眼窩の奥から供給されて目の端から耳方向へ循環していきます。
目の使い過ぎで眼輪筋やこめかみ周辺の筋肉が硬直しますと、この水分が充分に入れ替わらなくなり、溜まった水分が眼球を圧迫して眼圧が上がってしまいます。結果、目が重く感じたり、頭が痛くなる原因となります。
眼球が重く感じるときは、先ず目の横の筋肉を含むこめかみ全体をタオルなどの布の上から手の平でかるく擦り、水分の流れ道を作ります。こめかみの硬直が取れたら、目を閉じた状態の瞼の上に軽く手の平をのせ、手の重さで余分な水分が流れ出るのを促すと、眼球周辺の疲労が軽減します。
この時、手の平に決して力を入れず、眼球を押してしまわないことがポイントです。
足がつるとき
少しずつ寒くなってくるこの時期、夜中に足がつる、という人も多いようです。
夏場であれば水分、ミネラル不足という原因が考えられますが、この時期の冷えも足がつる原因の一つになりえます。
転筋、あるいは腓腹筋痙攣とも言いますが、経穴で対応しているのは少陰腎経の「湧泉」という、足の裏の筋肉が合わさって人という字が出来ている部分の中間部にある場所が効果があるツボとされています。
9の力で押し、1の力で親指側に滑らすように押圧するのが推拿療法での押し方です。
転筋はただの一か所で発生しているものでは無いので、経穴だけでは対応しきれません。
足先まで届く血行が不足していることも原因です。日中の疲労を出来るだけ蓄積させないために寝る前に足首をよく振る、仙骨周辺の冷えを防ぐためにタオルなど布を一枚巻く、座り姿勢が続いて硬直している腿の裏側付け根辺りを後ろにけるように良く動かす、などの寝る前のちょっとした準備をすることである程度予防する事が出来ますので、良く足がつる人は試してみて下さい。
上記の準備をしてもなお毎日足がつるのが収まらないときは、糖尿病や高血圧症、腎不全などの別の病気が隠れていることがありますので、念のため医師の診断を受けられることをお勧めいたします。
頸をほぐすと鼻が通る
普段施術していて、首の可動域を増やしたり、硬直を減らしたりする施術を行っていると詰まっていた鼻が通った、という方が多いです。
鼻奥から頬、首横の胸鎖乳突筋下にかけて顔面動脈、外頚動脈、総頚動脈が肩まで走っており、また、顔面静脈、内頚静脈も同じ個所を通っています。
前傾姿勢や寒暖差の影響で硬直しやすい胸鎖乳突筋を動かしやすいように緩めていく施術が、そのまま鼻からの血流も通りやすくしているのだと想像できますが、狙いが首回りのコリほぐしであるのに鼻炎に効果がある、というのは面白いです。
こめかみをほぐすと目が開きやすくなる、或いは親指付け根をほぐすと咬筋がゆるむ、というような筋肉の働きによる繋がりとはまた違った見方が出来るのが東洋系整体の面白いところだと考えます。
後頭部のほぐし方
後頭部の下端、頭蓋骨と首の境目辺りには後頭下筋群という細かな筋肉の集合体が頭の重さを支えています。
前傾姿勢が続き、頭の重さを特定の角度で固定し続けるにはここに相当な負荷がかかり、筋肉が硬直しやすいです。
自分でここをほぐそうとしても、単独の筋肉ではなく、密集した細かな筋肉群なので単純な指圧では中々効かず、かといってここが硬いと自由に首を後ろに倒すのもうまくできず、運動療法などがやりづらい場所です。
自力ではなく、家族など誰かにお願いする必要はありますが、先ず仰向けに寝転がり、別の人に両手で頭を持って貰います。そのまま4指を後頭部に向けて真っすぐ立てていき、力は入れずに少しだけ頭上方向に引きます。
そのまま動かさずにじっとしていると、本人の頭の重さで少しずつ指が当たっている箇所が解れていきます。
部屋が寒いと中々緩まない箇所ですので、なるべく部屋を暖めてからやってみて下さい。
後頭下筋群が解れて柔らかくなりますと、顔や頭部を緊張させている「力み」が大幅に減りますので、その後睡眠姿勢が取りやすくなるかと思います。
