日記

2022-11-19 23:22:20

東洋医学の脾と脾臓(milz)

東洋医学における臓器の概念が生まれたのが紀元前という事もありますが、当然ながら現在の概念とは大きく異なります。

 

現代医学における脾臓はドイツ語のmilzを指し、リンパ球や血液の貯蔵、運搬を司る循環器として重要な役割があります。

ところが東洋医学においては脾臓は消化器に分類されています。消化された食べ物から気(エネルギー)を取り出して貯蔵し、他の臓器と連携しながら各器官に運搬する役割、とされます。

 

この差異に関して、ドイツ語から日本語に翻訳する際に誤った解釈を用いたから、とする説が有力ですが、そもそも片方は気の遠くなるほど大昔の知識なので差異がでて当然だと思います。正確な解剖学もなかった時代でもあります。

 

寧ろ、血の運搬と気(エネルギー)の運搬、役割として似たところを見つけ出した事は凄いことだと感じます。

この、東洋医学の概念における脾臓は、各器官に栄養素を運ぶ役割があるとされますので、ここが弱るとエネルギー不足になります。

片足で立ってみてうまく立てないときは送られてくるエネルギーが不足していることが考えられるため、脾臓が弱っているとみることが出来る、というのがこちらの脾臓の考え方です。

現代医学の方の脾臓も血液を運搬する力が弱れば筋肉がうまく動かず、片足で立てなくなるのは一緒です。

 

何となく元気がでない、声を出したくても大きな声が出ない、という時、東洋医学上は脾臓が弱っていることが考えられます。

経脈では太陰脾経にあたり、大腰筋や腸腰筋などの体幹系の筋肉のそばを通ります。

また、足では腿の内側、膝の内側、足の親指の内側までつながっています。

強い刺激だと激痛が走る箇所も多い為、太陰脾経は全体的に優しく擦るような手技が有効と考えます。