いたいのいたいのとんでいけ~情報

2012-02-15 16:19:00

おみえになる方に

「冷たかったでしょう 大丈夫でしたか?」

の、挨拶が合言葉の毎日です。まだまだ春遠からず…

雪の多い地方の皆さんはさぞ大変なんでしょうね

 

先日、自分と同じ年代の方が来院され

「もしかして四十肩ってやつですかぁ?やばいなぁとうとう四十肩デビュー?!」と笑ってこられました。

明るい人ですね

原因は、無理に肩を捻ってしまい痛みがあったのに放置。

痛くてあまり動かさないでいたとのこと。

数週間経ち、状態は

「腕が前に挙げれない」「横に挙げれない」「後ろに回せない」「反対の腕に届かない」

典型的な肩の拘縮状態。

残念ながら拘縮肩=五十肩(四十肩)です。

できるだけ早くほぐしていかなくては。

肩関節は、骨のトラブルより関節筋肉周辺組織の筋肉、腱や靱帯、滑液包(関節の袋)の炎症、損傷が原因のことが多いです。

この方の場合は、無理に捻った(捻挫)ことで炎症がおき、痛くて動かせない。

炎症は2週間ほどでひいてきますが、動かさないようにし続けたため

血流が悪く周りの筋肉が硬くなり、炎症のひきかけた滑液包なども動かさないことで中の関節液(滑液)が増えず

そのため、関節を包む袋も縮んだままで

結果、肩全体が硬くなってしまった(癒着の可能性あり)。ということでしょう。

凍結肩ともいわれます。

肩の骨頭は関節液(滑液)から栄養をもらうため、このまま放置すると滑液が足りず

骨が委縮し将来、変形性肩関節症が心配になります。

治療は

物理療法といわれる、電気・温熱・光線療法と運動療法を組み合わせて

この硬くなった組織をほぐしていきます。

肩から腕にかけてのけがは、

2週間ほどは急性炎症のため安静にします。

3週間以降はその方の状態をみながら、少しずつ動かしていきます。(個人差はありますが)

運動療法を適切に始める事で五十肩に移行するのを防ぐことができます。

ケガが原因でなくても、年齢とともに組織が衰えることでなってくることも多いので

あまり放置して、こんなデビューしないようにしてくださいね。