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なぜこんなにドラッグストアばかり開店するのかと不思議に思っている方は多いと思う
なるほど、新規出店にかかる面積規制と、冷蔵設備金額がかかることでローコスト出店ができにくくなったことが要因であることがわかりました。
しかし湖北地域で人口もそれほど増えないのに、こんなに店ができて大丈夫なんでしょうかね?
昔からある、地域店はひとたまりもない感じがしますが、なんとか差別化して生き残って欲しいです
差別化するためには、いろんな補助金がありますので、またご相談を!!
22年の大型店新設届け出数の企業別ランキングは、九州地盤のドラッグストア、コスモス薬品が131件と最多だった。
2位のツルハ(38件)、3位のクスリのアオキ(37件)と上位21社のうちドラッグストアが9社入った。
コスモス薬品は、店舗面積が1000平方メートル超の大型店を中心に出店し、23年1月末の店舗数は1306店に達し、10年間で2倍以上に増やした。
出店地域も地盤の九州から、北関東などに拡大している。
売り上げの約6割を食品が占め、一般的なドラッグストアの約2割を上回る。
コスモス薬品の店舗面積は、一般的なドラッグストアと比べて広い。
この広い売り場を活用することで主力の医薬品や化粧品を充実させながら、食品の品ぞろえ拡大につなげた。
低価格販売にもこだわることで、幅広い消費者のニーズに対応している。
店舗の管理運営費を抑えることで、食品を低価格販売しても利益を出せるようにしている。
医薬品や化粧品、日用品が主力商品のドラッグストアで、食品の品ぞろえを広げる動きが広がっている。
ツルハは一部店舗で精肉を販売するほか、クスリのアオキも一部で野菜や鮮魚を取り扱っている。
新設届け出数、ドラッグストアがスーパー上回る
医薬品や日用品、食品をひとつの店舗でまとめて買い物できるドラッグストアのニーズは高まっている。
大型店新設届け出数に占めるドラッグストアの割合は45%と、食品スーパー(26%)を上回る。
企業別ランキングで12年に59件と首位だった家電量販店大手のヤマダ電機(現ヤマダデンキ)は、22年は8位(11件)だった。
家電量販店全体でも新設届け出数は12年に121件あったが、22年は35件だった。
家電量販店各社は電子商取引(EC)に注力しており、様々な商品を陳列する大型店の重要性が薄れているとみられる。
22年は食品などの値上げラッシュも本格化し、消費者の節約志向も高まっている。
企業別ランキングでは、低価格販売に強みを持つディスカウントストアも上位に入った。
4位のダイレックス(22件)は郊外のロードサイドを中心に大型店を展開し、食品や衣料品、家電製品など約2万5000品目の商品を低価格販売する。
2000年6月の大規模小売店舗立地法(大店立地法)施行以降、店舗面積1000平方メートル超の大型店新設の届け出が義務化された。
ストアジャパン社によると、新設建物の届け出数は07年の781件をピークに減少傾向にあり、22年は644件だった。
背景には、延べ床面積1万平方メートル超の大規模集客施設の郊外出店を規制する改正まちづくり3法が07年に全面施行されたことがある。
「大型ショッピングセンターの開業が減るなど、スーパーの出店余地も狭まっている」(ストアジャパン社)
12年に269件の新設届け出のあった食品スーパーは、22年は170件だった。
ストアジャパン社は「食品スーパーは冷蔵ケースなど設備投資の額が大きく、人材育成にも時間がかかるため急速な出店は難しい」と指摘する。
一方でドラッグストアは設備投資の負担が比較的軽いため、大型店の出店が容易な面もあるとみられる。
スーパーなどの小売店では、自治体への新設届け出が不要となる中小型店に注力する動きも広がっている。
都市部などでは、マンションなどビルの下層階に中小型店を開くスーパーも増えている。
AIでチューハイの風味付けをするという話
すぐに消費者嗜好が変わるので、それに合わせてスピード感をもって商品開発という意図
いわゆる、マーケットインの発想で教科書通りがレッドオーシャンの戦いで勝つための戦略
開発資金の数パーセントで良いので、プロダクトアウトの商品を開発してほしい
そういった商品が千三つだが、ブルーオーシャンも待っている
サッポロは「濃いめのレモンサワー」がチューハイ分野の主力商品だ
サッポロホールディングス(HD)が人工知能(AI)を使い缶チューハイのスピード開発に着手している。
原料やガス圧など味を決める要素が無数にあるなか、コンセプトを入力すると瞬時に100通りの配合を提示できるAIを開発。
企画から商品化決定までの時間を半分の2〜3カ月に短縮し、消費者が飲みたい「旬」の味をとらえた商品を投入する。
まず商品を企画するマーケッターが、開発したいチューハイのコンセプトを自由な文章でAIに入力する。
例えば「暑い季節に屋外で飲みたいサワー」などと打ち込み、「爽やか」「キレがある」「酸っぱい」といった香味キーワードを最大10個まで加える。
AIには同社が過去に試した1200種類の配合や、700種類の原料のデータを学習させ、それぞれ風味などの特徴情報を付与してある。
同義語辞書も組み込んでおり、自由な文章で入力したコンセプトの狙いを読み取って、関連性のあるデータを参照する。
次にサッポロが過去に発売したチューハイなど170種類の商品が表示され、その内の1つをベンチマークとして選ぶ。
どの程度似せるかを高中低の3段階で指定すると、AIが瞬時に原料や分量などを記載した配合表を100通り提案する。
各配合表と入力情報との「マッチング度」も最大100点で算出する。
「理論上は1兆を超える組み合わせパターンが出せる」と坂下聡一サッポロビール新価値開発部長は期待を寄せる。飲料大手ではキリンホールディングスがビールの配合を提案するAIを試験運用しているが、チューハイ分野では初めての試み。
味の決め手は無数にある原料の組み合わせで、AIとの相性はいい。
まず目指すのは商品開発の大幅なスピードアップだ。
市場分析、コンセプト立案、試作、さらに消費者調査や社内評価まで一般的に4〜6カ月はかかるという。
坂下部長は「仮説検証サイクルのスピードを2倍、ノウハウをためれば将来的には3倍にできる」と話す。
チューハイは「-(マイナス)196℃」のサントリー、「氷結」のキリンビールが2強。
サッポロはシェア5位だが、主力の「濃いめのレモンサワー」が2022年に前年比36%増の売り上げを達成しており、勢いをつけたいタイミングだ。
飲料業界は「千三つ(せんみつ)」、つまり1000種類を発売して3種類しかヒットしないといわれる。
新ブランドを育てるのは難しく、各社は既存の有力ブランドの風味を変えた派生商品を次々に投入する戦略にカジを切っている。
飲料総研によると、10年に72%だったメジャーブランドの寡占化率は、21年に77.2%まで高まった。
アルコール度数が高いストロング系、その逆のノンアル系など大きな流行に加え、フレーバーなど消費者の好みは多様化し短期間で変化する。
AIで開発期間を半減すれば、まさにそのときに売れる「旬」をとらえた派生商品を投入できる。
技術者が試行錯誤する従来の方式は時間がかかるだけでなく、コンセプトを実現できるかは経験と知識にかかっていた。技術承継の不安も、AIを使えば解決できる。
意外な「隠し味」も発案
AIは意外な発想力も併せ持つ。試作担当の滝沢隆一チーフイノベーションエキスパートは「人間が到底考えつかないような香辛料のカルダモンの採用を提案してきた。面白い配合を隠し味的に使えるかもしれない」と話す。
「飲みごたえのあるチューハイ」はウオッカをベースにすることが多いが、ビールをベースにした提案もあった。
チューハイの原料はレモンなどの果実や梅、お茶、スパイス、ハーブなど多岐にわたる。先入観がないAIなら、オレンジの果汁を使わずに人間が最もオレンジ味を感じる配合を作り出せる可能性もあるという。
究極の目標は「お客がつくるチューハイ」だ。
例えば消費者から企画やコンセプトを募集し、AIで配合を生み出して小ロットですぐに商品化する。
参加型の開発ができれば、従来とは違ったアプローチでブランド力を高められる。
「なによりもコンセプトに何を持ってくるかが大切だ」と坂下部長は話す。「『ヤバいチューハイ』というコンセプトでも『ヤバい』の意味は時代とともに変わる」。
人間の企画力を的確にAIに伝え、ヒット商品を共創していく。
「RTD」市場、10年で2.2倍に
缶チューハイなど、既に果汁などで割られてすぐ飲める酒類はRTD(レディー・トゥー・ドリンク)と呼ばれる。
サントリーによるとRTD市場は22年に2億7140万ケースで、前年比1%減となった。外食が回復し家飲みが減ったことが影響したが、12年比では2.2倍に膨らんでいる。
一時、各社は商品数を絞り込んでいた。「新型コロナウイルス禍を受けて投資を抑えた」(大手メーカー)ためだ。
日経POS(販売時点情報管理)情報によると、チューハイの商品数は20年後半から21年前半にかけて、前年同月比で10%前後減っている。
それにもかかわらず、予想を超える巣ごもり需要で21年のRTD市場は前年比7%増えた。各社は再び新商品の投入に動いており、23年1月時点での商品数は1118品と前年同月比4%増えている。
18年には日本コカ・コーラが「檸檬(れもん)堂」で参入し、ヒットを飛ばした。
ビール類市場が縮むなか、成長分野として各社とも譲れない。データを生かしニーズを捉える力も重要さを増している。