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肥料高騰で農家が知恵
当家では、温室でトマト栽培をしている。露地のトマトが出始めてきたので、温室栽培は終わり
温室栽培は中コストであるので、低コストの露地物と戦うことは最初からしない
まだまだ採れるのでもったいないが一旦伐採して、秋冬物を定植するようにしている
さてびっくりしたのが、肥料代。価格が180%値上がりしている。今まで1袋あたり3000円⇒5400円へ値上げとなりました。
もうびっくりで、2回聞き直しました
うちなどは、趣味+@程度の農業なんで、仕方ないなかな。。。で終わるが、本格農家さんは大変だと思います。
さて全国のプロ農家さんがどうやって、創意工夫しているのか紹介します
・肥料の見直し
国産堆肥を配合し、輸入化学肥料依存を少なくする
長期の土づくりを目指した肥料を導入する
・施肥量の削減
専用の機器で土中成分を分析して適切な施肥量を把握する
・購入の見直し
先の分もまとめて購入
近隣の購入者と共同購入
などである
私が、いいなと思うのは、2番目の土中の成分分析して・・・・のところである。
私が知る限り(たいしたことはないが)土中成分分析して管理している農家さんは大農家でもいない
費用も一回分析あたり5000円程度するので、何カ所も測定すると結構高くつく
土中成分分析を半額くらいにすると、相当に分析依頼が増加するのではないかと思う
実際に、近江八幡の日吉さんなどはされており、成分分析に拡がりを期待したい
株式会社日吉 | (株)日吉は、分析検査から工業薬品、施設管理、環境保全まで幅広い分野で環境事業をトータルサポート (hiyoshi-es.co.jp)
ブラックサンダー秘話
1994年発売のチョコ菓子「ブラックサンダー」。今や年間2億本を出荷する人気菓子。
なぜ生き残ったか?
⇒やめなかったから
という単純だが奥深い考察があったので紹介します
ダンサーのラッキー池田さんとSAMさんが、「なぜダンス業界で生き残れたか❓」という対談があって、才能、努力。。。等々議論した結果「辞めなかったこと」で意見が一致したとの記事があった。
上記の、ブラックサンダーの事例は、まさに同一である。
1994年に小学生向けに英語表記の「BLACK THUNDER」というネーミングで売り出すが、値段が30円で、表記もわかりにくく低迷
しかしなぜか九州地方だけ人気が根強く、現地の営業担当者が「九州だけは売らしてほしい」と本社に懇願
収支は赤字にならない程度であったが、なんとか生きながらえた
その後、九州の熱意で、立て直そうという機運が生まれ、対象を多少お金がある大学生向けにも拡大し、また子供にも分かり易いように「ブラックサンダー」とカナ表記にした
そして、大学生協あてに営業をかけたところ、人気が徐々にでてきた
人気を決定づけたのは、体操の内村航平氏が08年の北京オリンピック前に、ブラックサンダー好きを公表して、一機に全国区へ駆けあがったとのこと
ちなみ内村氏は長崎県出身である
商品には自信があってもなかなか売れるものではないし、プロダクトアウトの商品は一般的には△とされている
しかしマーケットをつぶさに観察し、適切な販売活動をすれば、商品さえ確かなものであるなら、いつかはヒットする好事例だと思う
青山商事の戦略
青山商事株式会社 (aoyama-syouji.co.jp)
紳士服小売で、業界最大手の同社であるが、ここ5年で株価は5分の1程度まで下落して現在は800円前後となっている
私も、何着かはお世話になったこともあります
新型コロナにより、スーツを着なくなり、コロナ前は200万着/年⇒コロナ後120万着/年まで販売量が落ち込んだ
今後も過去水準にまで復活することはないと読んでおられる
かつては作業着で、手ごろのスーツを何着ももっていたが、これからは、良いスーツをもちたいと思う男性が増えている
なので、オーダースーツに力を入れる戦術
2023年3月期までにオーダーメイド可能店舗を290店舗⇒450店舗まで増やす
麻布テーラーも傘下に収めたとのこと
私が注目したのは下記
1万円程度で、動きやすい仕事着にも力を入れるとのこと
「動きやすい仕事着」は確かに需要はある
派手すぎず、おしゃれ感のある仕事着を探すのはちょっと苦労する
こういったアパレルを企画提供していただけるのなら、青山商事の店舗にも通いたいと思う
関西スーパーマーケット業界の動向
関西2府4県で売り上げ首位は、平和堂3898億円
2位は、関西フード3社(関西スーパー、阪急オアシスなど)の3893億円
3位は、万代百貨店3795億円となっている
平和堂さんが首位というのは気持ちのよいものであり、そのうちいくらかでも私が貢献している。
さて2位の関西フードとの差はわずか5億円
激しい買収合戦を繰り広げた関西スーパーを基盤としているが、H2Oリテイリング(阪急阪神)傘下の企業である
さてその中で、関東系スーパーが出店を画策している
JR京都駅北口すぐにあるディスカウントスーパーロピア(神奈川)である
2021年に出店し、京都市内一円からお客を集めており人気のスーパーになっている
私は行ったことないが、ヨドバシカメラ内にある様子
ロピア 京都ヨドバシ店 | 食生活♥♥ロピア|株式会社ロピア (lopia.jp)
大容量で低価格の商品が所せましと並んでいる
鶏肉は1キロ100円台という
確かに安い
今後神戸など合わせて10店舗を新規出店する予定
ただ京都の人は、ただ安いだけでは買わない
なので、伊勢丹や高島屋のデパ地下は常ににぎわっている
隣接した地域で真逆の戦略を見せるスーパーVS百貨店
どちらが勝つか見ものである
JR京都駅北口店は、電車で行けて、観光の帰りにも買えるという利点があり、今後も伸びが予想される
おそらくすっごい家賃だと思うのだが、広告宣伝費との割り切りがあれば、関西進出の足掛かりとしては、妥当な経営判断だと思う
仕入れ先、下請け先の値上げ要求を受け入れるか??
最近値上げ、値上げということで、耳タコ状態であるが、近隣県の話であるが、経営者さんのお話を聞いたので記載します
金属加工業
・原材料値上げで、主力得意先に値上げを打診したところ、値上げするなら買わないと一蹴
・しかしながらこの社長さんは、自社の下請け先からの値上げ要求には耳を貸している
・急激に売上、粗利減少するするが、歯を食いしばって頑張る
とのこと
またある量販店向けに製造売をしているメーカーさんでは
・円の動向が不安定で困る、2月から2割も円安になれば、輸入コストもそれだけあがる
・一方で、値上げは5%くらいしてか受け入れてもらえないので、差引分の粗利が減少する
・変動が企業努力を超えており、円安になれば、それでもいいが、、ある程度一定にしてほしい
・そうしないと円の水準に合わした経営判断ができない
とのこと
企業努力以外のところで、短期間でこれだけいろいろな価格が変動すれば、手のうちようがない
というのが実際であると思う
毎日のように日経新聞には値上げの記事が出ていて、仕方がないなとも思うが、実際に、スーパーなどでお菓子などを手に取ると、値上げを実感して、少し我慢しようかなとも思ってしまう
有効な手立てがないのであるが、ここで考えるべきことは、一本足打法の経営はリスクも高いということ
超トップ技術を持つ専業であれば話は別だが、本業に近い分野や、自社の強みを活かした2番目、3番目の事業をつくっておかないと、こういった変動に対してもろい
それは一朝一夕にできるものでなく、数年単位で考えるべきもの
上記2社は、両社ともに、自社の強みを活かした新規事業に乗り出していらっしゃる
是非頑張っていただきたい