質疑応答(1)

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平成十五年四月号「道」掲載

 

質問

 いつも興味深く拝見しております。初めて先生にお尋ねしたかったのは、我が祖父のことであります。

 

 我が祖父の年は七十七歳です。 今月はじめ肺炎を起こして入院しました。その際、入院後の最初の二日間くらいは目を見開いたまま昏睡状態に陥っていました。病院の先生は「なるべく声をかけてくださいね」と言うお話で、私達はそのようにさせていただきました。入院三日目、祖父の体調はよくなったようで、長い眠りから目覚めてくれました。

 

 私が気になったのは、祖父はここ五、六年で大変頑固になってしまい、よく腹を立てるようになったんです。 とにかくよく腹を立てるようになってしまい、これではよくないと常々思っておりました。今回昏睡した二日間、どうやら祖父はあの世を見てきたらしいです。

 

 祖父はその件について多くを語りたがりませんが、見聞きしたことといえば「そこは真っ暗で、強い風がごうごう吹いていた。この世とは絶対違うし、夢ではない。とにかく次元が違うのだ」と言うのです。やはり、霊界でも下の方を見てきたのだなと思うと大変残念であり、なんとか祖父の余命がありがたくも残された今、お導きしたいという気持ちでいっぱいです。

 

 長尾先生、来年の秋あたりでもなんとか祖父を浄心庵に連れて行きたいと思います。聞く耳を持たね ば、どんなありがたい教えをいただいてもきっと意味がないと思いますが、なんとか今日から連れて差し上げるその日までの間に、少しでも心の大切さを気づいていただければいいなと思っています。 祖父の見てきた「真っ黒で、風が吹き荒れる世界」というのは、やはり地獄なのでしょうか。

 

 長尾先生、すみませんがどのように対処していいのか、私にお教えください。

 

 最後に、長尾先生のおかげで大変大切なことを気づかせていただきました。 ありがとうございます。

 

先生 

 おじいさまのこと大変ですね。大事にしてあげて下さい。人は年を重ねるとだんだん頑固になり、腹立てになるようです。よく世間で「頑固じじい」と耳にします。しかしその反対もあります。「好々爺」と言う言葉もあります。色々な言葉があって面白いです。ところで、おじいさまの見てこられた世界はあまり感心できませんね。まさに地獄です。それは今現在のおじいさまの心の中の状態を次元の違う世界から見せられたと思います。

 

 できれば心安らかに感謝に満ちた生活をし、素晴しい天上界へ帰るように、神から心の目覚めのチャ ンスを与えられたと思います。また縁があれば是非浄心庵へお越し下さい。お待ちしています。

 

 

質問

 いつかどこかの御講演で教えいただいていたとは思うのですが、『瞑想』の正しいやり方について教えてください。よろしくお願いいたします。本当にいつも有難うございます。感謝

 

先生 

 想とは、思うことです。目に見えない世界を思うことです。今の言葉で言うとイメージすることです。 たとえば、月想観の場合、目を閉じて月をイメージします。 

 

 なれてくると、目の前にお月様が見えてくるようになります。そうしますと、その月がだんだん近づ いて自分の胸の中に入ってくるようにイメージします。そしてその胸の中の月が光り輝き、自分自身 が光り輝くようイメージします。大体この様な方法と思って下さい。

 

 

 

 平成十五年六月号「道」掲載

 

「懺悔」より

 いつも私の「心」が大変お世話になりありがとうございます。先生のご縁を頂いて早十年、何度も何度も 同じ道を行きつ戻りつ、ちょぴりずつ心平坦に近付いているのでしょうか?手探りです。

 

 実はどうも吐き出したい思いがあり、書き込みをさせて頂く事にしました。このところ一年半ほど義父と上手く行っていません。八十歳になられますが、嫁いで十二年間割りとウマも合っていたし、難儀な事を言ってきても上手に立てて丸く収まっていました。この義父が甥っ子の会社の連帯保証人をやっていて、このご時世その責任をとらされる事になりました。

 

 それでも年寄りにこれは荷が重いと、私達夫婦が二年間かけ銀行と交渉し甥っ子(私達にはいとこ)の会社の再建も無事に終わりました。私達夫婦には軽い自閉症の娘が居ますがこの子はその二年間、心のケアをして上げられませんでした。いろんな物を引き換えにしましたが、義父が元気に生きていけるからいいのだと思っていました。

 

 ところがあまり義父を煩わさなかったので、大した事無く終わったと思われ非常な仕打ちが還ってきました。それでも「腹を立ててはいけない。縁のない人だったのだ」と自分に言い聞かせてやり過ごすはずだったのに、愚かな私はその翌日から、あからさまに義父を避けるようになりました。

 

 そして義父の感情はとどまる事を知らず今でもエスカレートする一方です。会社を経営していますが義父の名義の土地に建っているのでどうやら廃業も覚悟しなければならないようです。今の私には不思議と怒りや悲しみはありません。 廃業も貧乏も与えられた事なら、反省の材料にしようと思っています。ここまで考えて突然気が付いた事がありました。

 

 それはこの騒動が起こる八年程前に、愛人をつくった義父に中傷のはがきが届きました。 正確には愛人の家に。それは私ではないかとその愛人がねじ込んできましたが、義父にも主人にも私ではないと否定しました。でも本当は私なのです。もう正法を知っていたのに判ってなかったのです。

 

 そのはがきを出す時 「これがいつか自分に返ってくるだろう。その時は甘んじで受けよう」と思って出しました。それを思い出したのです。でも実際には私だけにではなく、主人も、会社も、社員も、家族も私の愚かさに巻き込んでしまいました。義父は私達を追い出し、今は広い家に独り暮らしです。金の亡者となり、愛情も忘れ、利己的に生きています。その姿を主人は悲しそうに眺め、その主人に私は申し訳なく言葉もありません。

 

 あんな人にしてしまったのは私のおごりです。非難中傷することなかれと説いていただいていたのに浅はかでした。今では誰にも本当の事を告げられません。今起こっている事は過去の自分の蒔いた種だと痛感しております。 直接原因になってなくても、因果応報です。

 

 長尾先生、本当にごめんなさい。お義父さん。本当にすみませんでした。伝える勇気がないので、この場を借りて懺悔させてください。 長々とすみませんでした。

 

先生

 長いお付き合いですね。人生色々あります。人生とは未知との遭遇です。

 

未だ知らない出来事に常に出会っていきます。これをひとつひとつ乗り越えるのが人生だそうです。 義父さんの愛人の件はちょっとまずかったですね。それは自分の心が苦しむからです。

 

 でも過ぎたことは取り返しがつきません。神と自分の良心にお詫びしましょう。

 

こんな詩があります。

 うらむまじたとえとがある人でさえ 自分の罪はそれにまされり

 

また、 

 そしるまじ たとえとがある人でさえ 自分の罪はそれにまされり 

 

イエスは言われました。 

「悔い改めよ汝の罪はゆるされたり」 

 

 過ちは過ちとして御自分を責めないで下さい。幸せをお祈りしています。

 

 

平成十六年二月号「道」掲載

 

質問

 はじめまして。 H・Sと申します。よろしくお願いいたします。

 

 この度は私の体質についてご相談にあがりたいことが御座います。目下私は、大学の教員として勤務いたしております。日常的な職務は大学の研究室(個室)で行っております。この研究室は左右の壁 が「ベニヤ板」のみで仕切られておりまして、その結果、隣室の先生方の「音」「声」がそのまま筒抜 けの状態にあります。

 

 私こと、幼い頃より「音」に対して過度なまでに敏感なところがあります。そのため、現在、職場において上記の「音」「声」に過度なまでに反応してしまい、目下このことが原因で、この一年間、職務に支障をきたすと同時に、極度の胃痛・腹痛・頭痛に悩まされております。自らの心を落ち着かせ、上記の「音」過敏症を克服するには、どの様な方途が御座いますでしょうか? 何卒ご教示いただきたくよろしくお願い申し上げます。

 

先生

 左右の壁がベニヤ板一枚ではまさに筒抜けですね。これはあなた様が超えなければならない御修行であると思います。仏教の禅僧で「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉があるそうです。修行によって精神統一すれば火も熱く感じないそうです。毎日五分でも十分でも静かに座って瞑想、禅定、反省の練習をされては如何でしょう。音の過敏症も楽になると思います。

 

 

平成十六年四月号「道」掲載

 

質問

 使徒行伝 (訳の違う聖書によっては、使徒言行録とも)では、アナニヤとサッピラは献金用にとっておいた自分の財産を隠して嘘の報告をして、それがペテロにばれてしまい、ペテロに与えられた聖霊によって殺される羽目になりました。(確か、新約外典の「ペテロ外伝」か何かでは、「神はお許しに なるかもしれないが、わたしは赦さない」という留保付きでした)が、これはどのように解釈したらよいのでしょうか?

 

 確かに、福音書の記述では、イエス様は使徒達に対して「あなたがたが赦さないでおく罪は、いつまでも赦されることはない」とか、「聖霊を汚す者は、決して赦されることはない」と仰っていますが、 一方では「悔い改めたならば、七を七十倍するように、赦しなさい」「あなたがたが裁かれないように、誰も裁いてはならない」とも言われています。 ペテロの行いは正しかったのでしょうか?

 

先生

 K君、良く聖書の勉強をされていますね。共に勉強しましょう。また私にも色々教えて下さい。

 

 聖書の中では「文底の秘文」と言われる、表面の文字文章だけを読むと、おかしいなあと思われるところが数多くあります。この章では「神に捧げる財産を隠して嘘の報告をしたのがばれた為に、聖霊によって殺される羽目になりました」と書かれていますが、そんなことはありません。

 

 文底の碑文は、教会(組織)の立場に立ったとき、自分に捧げる財産を隠し嘘をつくと殺してしまうと言う意味でしょう。 「神はお許しになっても、私は許さない」など、ペテロは絶対にそんなことは言われません。何故かと言えば、ペテロは神と人間の関係をよく知っておられたからです。 

 

神はお許しになっても私は許さないと言うのは、ペテロの名を借りた教会組織の言ったことでしょう。 

 

 

平成十六年九月号「道」掲載

 

質問

 先生、お元気でしょうか。慈愛と悲しみに溢れた先生の眼差しに反省しきりです。

 

 前回の質問に対してご返答頂いた時「ああ、私だとバレてる」と感じました。お見通しですね。二度同じ過ちをせず、その過去に縛られないように、こころ浄化中です。いろんな事が反省中浮かんでは消え、浮かんでは消えするのですが、どうしても知りたい事が二つ。

 

・物理的には理解しているが何故、癌や肥満になるのか、心の世界の理由が知りたい。

 

・幼くして死んでしまう子がいるのは何故。

 

 子供に笑ってやれないんです。自分の貧しさが嫌で(心の)自己嫌悪から余裕をなくして益々苛立ち ます。愛のある人になりたい。溢れる愛を注ぎたい。でも、器が小さい。

 

 何も不自由はないのに落ち着かないと気が付けない。子供は「高機能自閉症」です。でも、大幅に改善されました。先生に感謝します。

  

先生

 心を浄化して幸せになって下さい。NHKの「ためしてガッテン」をたまたま見ていると、癌について放送されていました。色々と科学、医学的に追及した結果、最終的に分かったことは運である。 運の悪いものが癌になり、運の良いものは癌にならないという答えでした。

 

へーそんなものかなあと思いました。

 

 肥満は、一つはDNAがあります。もう一つは過食にあるようです。心の世界では、やはり心平安に ストレスをできるだけ溜めないように、肥満は食事を節制し足ること知り、適度の運動をすることで幼くして死を迎えるのはなぜでしょう。神との約束で頂いた時間が過ぎたために幼くして死を迎えるようです。私からお願いします。お子様に笑ってあげて下さい。勇気を持って笑うのです。

 

 御子に愛を与えて下さい。 あなたが与えないでだれが御子に愛を与えますか。

 

 器を大きくするのはあなたです。自閉症はお母様との肌と肌とのスキンシップが不足していると言わ れます。常に抱きしめてあげて下さい。 幸せを祈ります。

 

 

質問 

 長尾先生、ご無沙汰しています。今回は本当の信仰について教えてください。文字からすると「仰ぎ信じる」ことですが、「神仏を仰ぎ信じる」、つまり我が身の奥に在ってくださ 神仏を強く信じることでしょうか。 「我が身の奥の神仏を強く信じる」とは、実際にどのように思い 念じればいいのでしょうか。私は、私自身の身の奥に本当の神様が在ってくださるということを、どうして自覚すればよい のでしょうか。先生教えてください。

 

 私はまだまだ先生のお話が分かっていないのかも知れません。 本当に申し訳ないことです。 四月に入ったら浄心庵へお伺いしたいと思います。 また先生のお話をお聞きしたいです。 よろしくお願いいたします。

 

先生

 ご無沙汰しています。我が身の奥の神についてですが、すべての者は命があり、命があるから生きているのです。この生命を神と思って下さい。そうすれば、すべての生命に神が宿られていることが分かりますね。ご自身も生命によって生きていることは分かりますね。その生命が内なる神です。この神を仰ぎ信じることだと思います。

 

 

質問 

 僕は最近潔癖症で悩んでいます。どこからがきれいで、どこからが汚いという基準が、自分の中でかなり変わってしまいまして、何がきれいなのか何が汚いのかが、分からなくなってしまいました。こういうときには、どうするべきでしょうか。

 

先生 

 美しい花を見てどう思いますか。また、うんちを見てどう思いますか。新鮮なごちそうを見てどう思いますか。料理が腐って、ハエが一杯たかっているのを見てどう思いますか。これに答えられたら貴方は正常です。