●自己をみつめる
長尾弘先生が残された「自己をみつめる」です。
反省と禅定 ご自分の心を一度見つめて頂ければ結構かと思います。では目を軽く閉じて下さい。目を軽く閉じて心をずっと落ち着けます。心を落ち着けて下さい。手は御自由にして楽にして下さい。気持ちも楽な気持ちになります。リラックスして下さい。こうして共に学ばせて頂きます事を心から感謝致します。ありがとうございます。
私達は、あの光輝く天上の世界から、この地上の世界へ、自らの魂の修行に生まれてきております。しかるに、この地上に肉体を頂きますと、この肉体の眼・耳・鼻・舌・身・意の五感、六根、煩悩に支配されて、数々の過ちを犯し、自分の心を自ら苦しめ、自分の心を曇らせてまいりました。そして神の心から遠く離れてきました。
私達は神の御心から、離れれば離れるだけ、それは苦しみとなって表れてきます。この反省と禅定は、自分の思い、行い、言葉を正し、心の曇りを払って、少しでも神の御心に近づかせて頂く修行法であります。それは安らぎへの道であり、しあわせへの道であります。
それではいつもの様に、体中の息をゆっくりと全部だして下さい。お腹をへこめて、全部だします。そしてゆっくりと一杯に吸わせて頂きます。お腹をふくらませて下さい。しばらくこの呼吸法を続けます。ご自分のお腹の動きに心を集中して下さい。
この呼吸法は、腹式呼吸でありますが、吐き出す時は心の曇りを捨てさせて頂きます。心の曇りとは、怒り・妬み・愚痴・恨み・憎しみ・取越し苦労・不安・恐怖・貪欲などであります。この様な思いは、一切捨てさせて頂きます。
この思いこそ私達苦しみの原因となっておりました。吸わせて頂く時は、神の光を我が心に頂くと思います。神様の御光を心の奥底から吸い上げる様な気持ちで吸って下さい。
心は神の光を頂き、だんだんと安らいでいきます。安らかな気持ちになってきます。では、神様の光を頂いて今日一日の反省をさせて頂きます。この反省は、私自身の心に問いかけて参ります。皆様も御自分の心に問いかけてみて下さい。そしてもし足りない所がございましたら、明日の生活の中に、その足りない所を補って参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
《目を閉じたら見えませんので、この要領で行って頂ければ結構かと思います。》
一日の反省
1、今日一日 大宇宙を支配しこの地上界の万生万物を育てはぐくむ大自然の力、この力こそ真の神と申し上げております。この真の神様に対して心から感謝できたか。
2、今日一日 私達は神、我と共にあり、我、神と共にありと自覚できたか。
3、今日一日 私達は真の神、父なる神の愛し子であることを忘れなかったか。
4、今日一日 私たちは真の神の御心をこの肉体を持って、示し表す努力をできたか。
5、今日一日 私達とまったく同じようにこの地上界に肉体を持たれて、神仏と表裏一体まで御自分を高められた天上界の諸如来諸菩薩様に心から感謝できたか。
6、今日一日 私達を正しく導き一切の魔から守る努力をして下さいます実在界の諸天善神に心から感謝できたか。
7、今日一日 私達の心の中にまします守護・指導霊の存在を自覚できたか、又感謝できたか。
8、今日一日 先祖代々の諸霊の皆様に心から感謝し、供養の思いを忘れなかったか。
9、今日一日 両親から戴いた無償の愛に対して心から感謝して御恩返しの思いを忘れなかったか。
10、今日一日 生きとし生けるものに対して幸いあれ、平和あれ、恵み多かれと祈ることができるか。
11、今日一日 親子、夫婦、兄弟、また有縁、無縁の方々はすべての縁生によって与えられたものである。その与えられた存在を感謝して、すべての人々の幸せを祈れたか。
12、今日一日 この世は魂の修行の場であることを自覚し、現れてくる色々な出来事に振り回されることはなかったか。
13、今日一日 自分の想念行為について、その都度、謙虚に反省できたか。
14、今日一日 この世は原因結果の法則の中にある事を自覚して、自ら苦しみの原因を作る事はなかったか。また、幸せの原因を一つでも多く作れたか。
15、今日一日 自分の良心に従って生活をできたか。
16、今日一日 怒りに自分を失い、己れ自身の心に毒を食べなかったか。
17、今日一日 妬み、謗りによって自分の心を曇らさなかったか。
18、今日一日 愚痴に捉われて自分の心を重くしなかったか。
19、今日一日 人様の事を悪く思わなかったか、また悪口、陰口は言わなかったか。
20、今日一日 憎しみや恨みによって、自分の心を苦しめなかったか。
21、今日一日 過ぎ去った過去の苦しみを持ち越していなかったか。
22、今日一日 まだ来ぬ未来を思い煩わなかったか。
23、今日一日 一瞬一瞬を真剣に生きられたか。
24、今日一日 嘘を言わなかったか、また小さな事を大きく言わなかったか。
25、今日一日 想いの中にも盗みはなかったか。
26、今日一日 貪欲に捉われていなかったか。
27、今日一日 足ることを知った一日を過ごしたか。
28、今日一日 自信過剰や増長慢にならなかったか。
29、今日一日 謙虚であったか。
30、今日一日 礼儀正しく生きられたか。
31、今日一日 柔和であったか。(にこやかであったか・なごやかであったか。)
32、今日一日 自分の言葉や行いによって無慈悲な事はしなかったか。
33、今日一日 悲しい思いを与えなかったか。
34、今日一日 苦しみを与える事はなかったか。
35、今日一日 人様を迷わせなかったか、また困らすことはなかったか。
36、今日一日 ご迷惑をかけたり不愉快な思いを与えなかったか。
37、今日一日 人の心を思いやったか、また相手の立場にたってものを考えられたか。
38、今日一日 人の心を裏切らなかったか。
39、今日一日 人のふりを見て我が身を振り返ったか。
40、今日一日 人の口車に乗らなかったか。
41、今日一日 天地の恩、人々の恩に心から感謝できたか。
42、今日一日 己自身の思いや考えを人に押しつけなかったか。
43、今日一日 自分を忘れて他を利したか。
44、今日一日 人様を差別しなかったか、すべての方に平等に接しられたか。
45、今日一日 人様の誤ちを責め裁くことはなかったか。
46、今日一日 全ての方を許させて頂いたか。
47、今日一日 無償の愛を実践できたか。
48、一日一善を心がけたか。
49、今現在、自分の心は安らかか。
50、淋しくはないか。
51、悲しくはないか。
52、苦しくはないか。
53、明日に我が身に死がおとずれても心残りのない一日を過ごしたか。
54、明日に、家族の誰かに死がおとずれても、後悔のないように家族に接しられたか。
55、明日に、一切の財を失うともその運命に素直に従えるか。
56、食事の度に動物・植物・鉱物・その生命に対して心から感謝できたか。
57、米粒一粒・小魚一匹・野菜ひと切れ、すべては尊い生命を頂いております。この生命を粗末にしなかったか。
58、今日一日 一生の思いで生きたか。
59、今現在、何物にも心残りのない時を迎えているか。
※ 道 平成十六年四月号から抜粋
質問者
先生の「一日の反省」の中に、二十五番、「想いの中にも盗みはなかったか」、五十五番、「明日に一切の財を失うともその運命に素直に従えるか」がありますが、その二つの意味を教えていただけますか。
長尾弘先生
「心の中、思いの中でも盗んではならない」
人は行動の前にまず心が動きます。心が動いて次に身体が動きます。心に盗みがあると身体が行動する危険があるからです。常に思いを正しくしましょう。
人生一寸先は闇と言われます。明日のことは誰にも分りません。
もし明日に一切の財をなくした時どうしますか。
今恵まれている時こそ、その時の心がまえが大切だと思います。
※ 道 平成八年十月号から抜粋
心の三毒(怒り・愚痴・貪欲) 心の苦しみの原因- 心の苦しみの原因になる ・愚痴について
我々日本人は愚痴といいますと「グチグチグチグチ」と愚痴を言う人、この愚痴と思いがちですが、本当の愚痴とは、お釈迦様のおっしゃってる愚痴は、知識が病気をして愚かな考えをすること。
愚痴ですね。グは愚かです。チは病だれの中に知ると書きますね。知識が病気して、病だれの中に入って愚かな考え、これはどういうことかと言いますと、正しいものを正しいと思えない。 そして、間違ったものを間違ったと思えない。例えば、「自分ができてもいないのに、すごく自分ができていると」と、いう思い方ですね。これも一つの愚痴です。
そして、人様が立派なことをしてくれてね、又しているのに、それをよう認めない。「あれ位のこと、何でもないのに」とかね。これも一つの愚痴です。知識が病だれの中に病気になりまして、そして愚かな考えをすることですね。この愚痴に囚われて おりますと、絶対にまあ、幸せになれないし、自分の心苦しめます。 「平成八年、札幌講演より」
