●八正道・・・「心のくさひき」

お釈迦様が説かれた八正道について長尾弘先生が説明されたものです。

 

 

人間は誰でも幸福を求めております。また心のやすらぎを求めております。しかし、毎日の生活の中に、次々と現れる出来事に、自分の心が動かされて、感情が大きく波打ったり、欲望の渦の中に巻き込まれたり、或いは自分にとって都合の悪い出来事に出会いますと、相手の方を非難したり、妬んだり、または自分が優越感に浸ったり、人様を見下したりして、なかなか心のやすらぎを見出すことは出来ません。

 

 そこで、やすらぎの心に至る八つの正しい生き方をしっかりと理解して、自分の心に言い聞かせて、毎日の生活の中に実践することを、習慣化していきます。そのとき、心のやすらぎが保証されます。

 

 この八つの正しい生き方のうちの、どれ一つ欠けても本物のやすらぎを頂くことが出来ませんから、常に実践を致します。毎日、一日のスタートの時か夜休む前に、この八正道に、自分はどうであったかを照らし合わせてみます。そして、足りなかった分は、悔い改め、二度と再び繰り返さない生活を致します。

 

 そうしますと、必ず豊かな心、やすらぎの心が甦って来ます。過去の反省は、生まれた時から現在までの、出会った人全てに対し、年代別に区切って、この八正道に基準を照らし合わせて、振り返ってみます。

 

 この毎日を繰り返し、偉大なる自分の心を知ることに努力を致します。

 

八正道

 

一、私は正しく見ます。自分を中心とした見方は致しません。私は常に相手の方の立場に立って見、また大自然を生かしている天の立場、神の立場に立って物事を見ていきます。そして、目の前に現れた出来事に心囚われず、その奥に潜む真実を見極めながら謙虚に学んでいきます。更に一時的な名誉や地位、財産にも囚われることなく、自分の永遠の魂を見続けていきます。

 

二、私は正しく思います。常に生かしあう思い方を致します。私の心の中は、いつもやすらいでおります。それ故、私の思いは溢れんばかりの愛に満たされております。その為、人様の幸福を心から願い、間違っても、怒り、妬み、謗り、愚痴、憎しみ、足ることを知らぬ欲望などの思いは、決して持つことはありません。

 

三、私は正しく語ります。常に思いやりのある言葉をかけます。私の口から出る言葉は、全て人を生かす愛の言葉、慈しみの言葉、謙虚さを持った言葉、勇気に満ちた言葉、励ましの言葉です。そして素直な心を持って、相手の方と真心から語り合います。

 

四、私は正しく行い(仕事)ます。仕事は恩返しの奉仕です。社会から多くの恩恵を頂いて、私たちの生活が成り立っております。それ故に、私たちは分業社会の一員として、得意の分野で自分の体験を豊かにして、その使命を果たしていきます。更に、感謝の心の表れとして、御恩返しの行為、即ち、罪償い(奉仕)のために、全生命をかけます。

 

五、私は正しく生きます。自分を厳しく見つめます。私は自分の短所を素直に認めてこれを直していきます。長所を伸ばして、大自然のように、調和に基づいた、助け合い、補い合う、円満なる生活を築いていきます。そしてどんな困難が現れても、それを強固な意志力で乗り越えて、感情を揺れ動かすことなく、不動の心を創っていきます。

 

六、私は正しく道に精進します。家庭の調和を築きます。両親から与えられた無条件の愛に対して、心の底から感謝の気持ちをもって報恩の行為をします。夫婦は仲良くし、子供に対しては豊かな愛情を注ぎ、家庭の調和のために、全力をもって築いていきます。更に、より多くの人々の調和のために、その輪を徐々に広げていきます。

 

七、私は正しく念じます。しっかりとした目的をもって、それを常に念じます。私は自分の良心の納得のいく、調和のある生活や豊かな社会作りの目的を作り、限られた生命をこの目的を果たすために、燃焼致します。それ故、私は毎日、溢れるほどのエネルギーに満たされております。

 

八、私は正しく定に入ります。一から七までを毎日反省致します。私は一から七までの思い、行い、言葉はどうであったかを厳しく調べます。間違っていたなら素直に改め、その原因を追究して、二度と再び同じ間違いを犯すことはありません。そして、心静かに息を整えて、感謝に満たされた思いのひとときを持たせて頂きます。また、この与えられた学びの環境に、心から感謝いたします。