インフォメーション

2017-01-13 14:18:00
寒波来襲、皆様お住まいの地方は如何でしょうか? 会津地方も今回の寒波により雪が降っておりますが、当地の積雪量はまだまだ平年よりもとても少ないです。 日常生活は暖かく雪が無い冬が快適で過ごしやすいのですが、雪が少ないと季節外れの異常な事も起こります。 昨年は残雪が少なく、山菜が早く始まり早く終わってしまいました。 昨年夏の利根川水系「異常渇水」も記憶に新しいところですね。 各地で農作物の作柄にもかなり影響がありましたね。 冬は冬らしく雪が降る・・・これが日本の美しい四季の一つと感じています。 今日は「積雪量と山菜の関係」について徒然なるままにお話しします。 山菜にはキノコのような「豊作」「不作」はないのですが、その年により収穫出来る量が大きく変わります。 収穫量を左右するのが「雪」ですね。 雪解けで山菜が芽を出します。 山菜は標高が低く気温が高い地区から始まり、雪融けと伴に山奥に移ります。 山奥の残雪が消えるまで収穫期間が続きます。 残雪が少ない年は、高山も低山も同時に山菜が芽を出してしまいます。 一日で収穫出来る量は限られますので、収穫期間が短くなると収穫量が激減してしまいます。 昨年雪不足の影響が顕著だったのはフキノトウ・コシアブラ・山ウド・コゴミ等でした。 例年より2週間程早く始まり、1ヶ月近く早く終わってしまいました。 「雪」についてもう少し余談・・・ 「雪」があるから山菜が美味しくなるのです。 雪融け水により山菜が瑞々しくなり、雪が少ない地方の山菜よりも美味しくなります。 そして「雪」の下で秋に蓄えた養分が糖分に変わります。 雪国のワラビが美味しい理由がここにあると言われています。 又、「雪」が地面の温度を保ち山菜を守っています。 雪が無いと、寒風で地表の温度が下がり過ぎてしまいます。 雪が地表を覆い地表の温度が一定に保たれ春の訪れを待つ事が出来ます。 日常生活には厄介者の雪ですが、雪国では冬に雪が似合うようです。 今年の山菜がいつ始まるか・・今後の積雪量と春の気温次第です。 地球温暖化で年々早まっており、終わる時期はその年の残雪次第です。 全ては山の神様の思し召しです 「年に一度の楽しみ、春の味覚」の”旬”を楽しみに待つこの頃です。
1 2