インフォメーション

2017-01-22 04:19:00
天然きのこ・天然山菜の奥会津旬彩館です
奥会津も大雪になり山も里も雪に覆われ眠りに就きました

さて先日のタラの芽に続き、今日はコシアブラについて徒然なるままに・・・

コシアブラは20年程前まで「知る人のみぞ知る」・・・田舎蕎麦屋の山菜天婦羅で時折出される程度、知名度が低かったです
山菜の女王と言えば「タラの芽」ですが、最近コシアブラの人気急上昇で山菜の「新女王」として取って代わろうとしています
タラの芽・コシアブラ 優劣つけ難く、タラの芽・コシアブラ両方をご注文する方が多くなっています
兄弟の関係で、うるし・ハリギリ・ウコギが兄弟・・どこか風味が似ている所がありますね
山ウドもウコギ科で、強い香り・クセが強いところが似ています
山ウドはタラの芽やコシアブラの様な「木」ではありませんので、従兄弟(いとこ)同士の間柄でしょうか・・・山ウドも成長すると「ウドの大木」と言われますけど「木」じゃありません

さて、コシアブラが好んで自生する場所・条件は謎が多く私も良く判りません
私の経験上は
・薄暗い杉林の中/比較的明るい雑木林の中/緩やかな山の尾根筋/道路脇/伐採林
どこでも群生します
不思議な事にコシアブラが群生する地区と、殆ど見かけない地区にハッキリ別れます
隣り合わせで山が繋がっていても群生する地区・出ない地区に別れるます
奥会津や新潟でも、出ない地区が沢山あります

コシアブラ収穫の難しさの一つは、この極端な群生場所の偏りにあります
もう一つの難しさは、同じ場所で収穫出来る期間が短い事です
早朝に採り頃の芽が、暖かい日はお昼過ぎにもう葉が開きかけています
奥会津旬彩館がお届けするコシアブラは「葉開き前の蕾」ですので、毎日が時間との闘いです

タラの芽は見通しが良い(陽当りが良い)場所に群生し、他の植物が芽吹く前に出ますのでとても目立ち、遠くからでも群生場所が判ります(車で走っていても見えます)
コシアブラは他の植物も芽吹き始める頃に芽吹き、芽が小さいので遠くからでは見分けつきません
自分の足で林の中・山の斜面を歩かないと群生場所に出会えず、新規開拓時は丸一日捜し歩いて見つからない事が多くあります
秋の茸採りの時期も、コシアブラやタラの芽等が群生しているか・・・気にしながら山を歩いています
群生する場所を探し当てる難しさが山菜採りの醍醐味で、出会った時は思わず小躍りしてしまいます
コシアブラは樹の幹がスベスベしていて白い(別名:白木 しらき)・枝先が十手(時代劇に出て来るあの十手)みたいな独特の枝ぶりが特徴的です
この手掛かりを頼りに、道路脇の杉林を少し歩いて1本でも見かけたら、周辺の山に群生している可能性がありますよ

奥会津も大雪になりましたが、今年のコシアブラがいつ始まるか・・今後の積雪量と春の気温次第・・・全て山の神様の思し召しです
昨年は4月18日が初物でした