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2022 / 08 / 01 05:00
一族支配 スリランカの事例
スリランカで前大統領がモルディブで国外逃亡したとの記事があった
20年間にわたり同国はラジャパクサ一族によって支配されてきた
このような破綻劇の直接の要因はコロナにある
同国のGDPの1割は観光業であり、その観光業がコロナにより全く×となったため急速に外貨不足に陥ったもの
よって国営企業などによる輸入決済原資に事欠くことになり、これまた急速なインフレに見舞われた
そこにウクライナ戦争による物不足が重なり、完全に経済は麻痺となり、国民の怒りが大統領一族に向けられたものである
こういう話は、歴史上もたくさんあるし、現代でも起こっている
一族支配されても、生活さえ安定していれば、国民は文句はあっても我慢はできる
しかし、生活に窮するようになっているのに、一族だけ優遇されていることには怒りが収まらない
また同国は、かねてから中国と蜜月関係にあり、いろいろな支援を受けてきたが、結局返済できず、同国南部のパンタンカン港の権益を中国に渡しており、典型的な「債務の罠」に引っかかってしまっている
先日の報道では、なんとロシアに支援を求めているとのことで、もうなんでもありの国になってしまっている
ロシア⇒スリランカ⇒第3国へ資源などが流れることになり、ロシアを支えることになるのだろう
これは国の問題だけでなく、企業の問題でもある
中小企業は、通常親子承継が主であるが、弱った時に、助けてもらうのが従業員
これまでの経験上のはなしであるが、
分不相応な華美をしている経営者が、慕われているケースはほとんどないのも事実である