インフォメーション
2022-05-01 05:00:00
最近、事業承継の相談がくるようになりました。新規投稿
事業承継は現役時代に何度も経験してきており、多くの企業にとって喫緊の課題であります。
大阪の事例を紹介します
大阪府堺市の中尾食品工業
100年近くこんにゃくを作り続けている企業
4代目の中尾友彦氏は、証券会社を経て、家業のこんにゃく業を引き継いだ
こんにゃくの製造方法も知らず、門外漢
最初に抱いた企業風土の違和感は、世の中の動きをまったくみていないというもの
前職の証券会社では、今起きた事案をもとに将来どうなるかを予想して動くのに
家業では「今日明日の仕事に対応していればよい」という風土
友彦社長は、こんにゃくのことを猛勉強する傍ら、商圏がかぶらない同業者へのヒアリングに精を出します
先代の教えもちろん聞きながら、
「家業の当たり前が、世間からみて常識なのか、非常識なのか」の判断ができたと述べています
この作業からあぶりだされた課題を解決し、事業運営の土台造りに成功
現在では、新商品の開発や海外展開など攻めの戦略を打ち出そうとしています
家業の分野に精通していないことは、ハンディでもあり、大きな強みにもなります
「よそ者」の視点こそが、変革を起こす契機となり得ます