日記

2023-08-24 22:54:33

帽状腱膜

 「帽状腱膜」という言葉は整体院や整骨院よりも、寧ろヘッドマッサージ付きの美容室でよく耳にするかと思います。頭皮と頭蓋骨の間にある繊維状の膜で、名前の通り帽子のように頭部を覆っています。

 帽状腱膜が硬くなり、頭皮の動きが悪くなると、そこから繋がる顔の皮膚のたるみに繋がる、という連想からフェイシャルやヘッドマッサージがメニューにあるお店では特に重要視されます。

 

 首や肩の凝りがひどい時、頭皮も同時に硬くなることが多いので、まるで帽状腱膜が不調の原因であるかのように言われる事が多いです。

 ただ、この膜が何のために存在するかと言えば皮膚下にある神経や血管を外部の刺激から守る為です。硬くなったときは外部から何らかの刺激があったという事です。物理的に何かがぶつかる事は勿論、精神的なストレスも刺激になります。外気の変化や暑さ、寒さなどの刺激からも頭部を守ろうとします。

 帽状腱膜の硬直を緩める事は、そこから直に繋がる首回りや肩をほぐす為に大事なことです。頭皮を守る為に硬くなっている箇所を緩める為には、「守る必要が無くなったから力を緩めても大丈夫」だと脳に認識して貰うのが一番早いと考えます。

 強い力、鋭い押し方では却って「強い外部刺激があるからもっと力をこめなければ」と脳に思わせるだけですので、その場は押されている箇所が疲れて柔らかくなったように見えても、すぐにまた硬直します。その時、更に力がこもるので「もみ返し」が発生する事も多いです。手の平、指の腹による面圧で皮膚だけを柔らかく動かし、脱力させることを目的に施術する事が適切であると考えます。