日記

2022-12-02 21:57:51

四十肩、五十肩の対処法

当院へ見えられる方で肩回りに痛みや張りを訴える方は非常に多いです。外気が冷たくなる昨今は猶更その傾向が強いと感じます。

 腋を開けながら腕を横側から頭上に上げようとすると、肩と水平な辺りで動きが止まる人が多いです。この時点で痛みを伴う方もいますが、もし痛みの刺激があまりにも強い場合は肩回りに何らかの怪我が潜んでいる可能性があるので、動かすような手技は中止して滾法や擦法などの刺激の少ない技に切り替えます。

 この動作は、本来何も問題が無ければ肩が耳につく筈です。この位置で動きが止まるという事は、普段あまりにも腕を持ち上げる動作が少なすぎて、無意識にその動きを警戒しているからです。

 肩上部にある三角筋の真下には、肩関節があり、その関節の隙間には関節包というクッションのような組織があります。普段はそこに十分な水分が供給され、腕の上げ下げによる負荷を和らげてくれる仕組みになっています。

例えばパソコン姿勢などが続き、腕を前方の一定位置で突き出したまま固定していると、その位置をキープするために三角筋が硬直し、この関節包を押しつぶしていってしまいます。そうなりますと、段々と補充されている水分が減っていきます。この水分が減りすぎますと関節間に負荷があった時にクッションの役目を果たせなくなりますので関節同士が接近しやすくなります。この事態を防ぐために、身体からは臨時で血管からカルシウムを充填させて関節を固めようとします。この結果、関節がカルシウムで固められて動かなくなったのが四十肩、或いは五十肩です。

 カルシウムが多く供給され過ぎて物質的に固められ、まったく動かない状態になってしまいますと、これは外科的な手術に頼るほかなくなります。その前の、水分が不足しがちになって腕が上がりにくくなった段階までなら、整体の施術で緩和することが出来ます。

 施術対象の方の真横から両掌で三角筋を挟み、腕から引き離すように持ち上げます。そのまま10秒ほど待って離す、また持ち上げる、という動作を何度か繰り返すと、三角筋の下側に血液をはじめとした水分の流れが出来、やがて三角筋そのものも柔らかくなっていきます。

 この段階で最初の横から持ち上げる動作をしますと、最初は水平の位置で動きが止まりますが、止まった位置で10秒キープして腕を下ろして再度持ち上げる、という動作を数回繰り返す事で、肩が耳につく位置まで可動域を回復させることが出来るかと思います。