日記
腸脛靭帯
スポーツをやる方であれば必ず一度は耳にするのが「腸脛靭帯」という言葉です。
腿の横側に張っている人体最大の靭帯であり、腰と膝の位置を安定させるために働く非常に重要な組織です。
靭帯は、腱と同じように血液のあまり通らない革のベルトのような構造をしています。
腸脛靭帯は、上半身の重さを受け止めて体重移動の作用をするために非常に頑丈に出来ていますが、反面材質的に血液が通りにくいという事は、ダメージが蓄積すると損傷しやすく、回復しにくいのも特徴です。
膝周辺においてはこの靭帯と骨格を繋ぐ細かな筋肉組織が膝を支えて密集していますが、スポーツなどで膝から腸脛靭帯までの負担が大きくなりますとこの筋肉群がより密集し、腸脛靭帯を引っ張ってしまい、指で押せないぐらいガチガチに硬くなります。
この時、膝周辺の筋肉群が炎症を起こすことがあり、「ランナー膝」、あるいは「腸脛靭帯炎」と呼ばれています。
この過度に引っ張られた状態は腰に繋がり、腰痛の原因の一つにもなりえますので、腿の横が硬いなと感じましたら出来るだけ早めに柔軟化したいところです。
ところが、先に書きました通り靭帯は皮のベルトのような硬い材質であり、押圧などの手技は殆ど受け付けません。
腿の横には神経組織も多く、強い刺激を与えると激痛が走ってかえって硬直を増してしまいますので、手の力は出来るだけ抜いて手の平を軽く当て、温めるようなイメージでそのまましばらく待つ、というのが腸脛靭帯を解す最適な方法だと考えます。しばらく手を当てたままにすることで靭帯そのものではなく、それを支える周りの筋組織が緩んでいきますので、結果として靭帯の硬直が緩みます。
膝や腰の痛みが気になるときに、もしかするとこの「腸脛靭帯」が原因になっているケースがあるかもしれませんので、試してみて下さい。
