日記

2016-11-04 09:34:00

事実は積み重なると真実に近づく

大仰なタイトルにしましたが、何の話かというと整体の原点がどうやって出発したかという話です。
整体という形そのもので、世界保健機構が健康維持の一環として認めたのは実は大分最近の話で、1980年代に入ってからです。
きっかけは、古代中国の医学書、黄帝内経が西洋諸国に持ち込まれて研究され、リフレクソロジーを始め、色々な流派を生み出した事によります。
では、その原点はいつから始まったかというと、これは諸説ありますが紀元前700年頃、といわれています。
春秋戦国時代に、兵士の健康維持の為に生み出され、その後民間を通して発展していった、という説が一般的です。
そんな時代ですから、当然今のように解剖学も生理学も発達していません。その概念すら無かったと思います。
ではどうやって、医学として発達したのか、というと、「こうしたら良くなった」という感じに膨大な臨床体験を集めた結果なんですね。
例として、「五臓六腑」という言葉があります。具体的に挙げてみると、臓は肝、心、脾、肺、腎の5つ、腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の6つです。
まず、見かけない言葉として三焦があります。意味は、全身の流れそのものを指す言葉で、上焦、中焦、下焦に分けられます。そんな全身の流れを統括するような臓腑があるわけ無いと思いますよね?
確かに解剖上そうした臓器はありませんが、そういう機能がある、という事実を古代中国の人は発見したので、このような言葉を当てはめました。三焦は、現代では「ホルモンバランス」の事だ、とする説が有力です。
もう一つ、5臓の中に「膵臓」がありません。解剖学がまだ発達していない時代だった為に、機能は見つけたものの、該当する臓器が見つからなかったそうです。代わりに、どうしたかというと、5臓の並びに、カッコして「心包」という言葉を付け足しました。心臓を包む皮があって、それが臓器の役割をしている、という概念を追加したのです。
面白いのが、「だって、この機能があるから」という理由で付け足して、そこから積み重ねていった学問が、後の世代に正確な知識が得られてから補完してみたら、細部は勿論ずれてますが、大筋ではそこまで大きな違いが無かった、という点にあります。
現代科学に基づかない、東洋医学という学問体系が、時に西洋医学を凌駕する結果を生み出す事もあるのは、こうした膨大な「事実」の積み重ねによるといわれています。




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