日記

2016-10-30 18:08:00

気候と病気の関係

秋らしいすっきりした天気になってきました。体調的には比較的安定した生活を送ることのできる時期でもあります。ただ、冬に向けて少しずつですが、乾燥していっています。

東洋医学において、気候というのはとても重要な意味を持ちます。

「6気(ろっき)」といいまして、風・寒・暑・湿・燥・火に分けて表されます。

これが、何らかの原因でそれぞれの力が過剰に働いたり、あるいは弱ったり、または今年の夏からの天候のように不規則に働いたりすると、その性質が変動して「邪」になります。

その状態を「6邪(ろくじゃ)」、あるいは「6淫(ろくいん)」といいまして、病気が発生する本質的な原因と古来から考えられてきました。

余談ですが、風という字に邪をつければ、風邪、そのまま日本語の意味でのカゼになりますが、東洋医学では風邪は6邪の一つにすぎず、日本語の意味でのカゼは感冒と呼ばれることの方が多いです。

6邪は、単独でも、あるいは2つ以上組み合わさっても、様々な症状を起こすことがあります。この秋の季節で気を付けなければならないのは「風邪・寒邪・燥邪」だと思いますが、この中で意外と対策を忘れてしまいがちなのが「燥邪」です。寒いだけなら暖かい格好をするなどの対策方法はありますが、乾燥には加湿器やリップクリーム、ハンドクリームなどの狭い範囲での対策方法はあっても、服装などによる根本的な対策はあまりないのが実際のところです。

燥邪の最大の怖いところは、「津液を害する」というところです。津液は体の中を流れる水分全般のことで、体に入ってくる水も出ていく水も含まれます。これを害する、という事はつまり、津液そのものの量を大きく減少させるという事です。

ぱっと思いつくだけでも、血行不良、胃腸のだるさ、腎・膀胱の不調、皮膚表面の疾患、などが考えられますが、実は最も燥邪の害をうけやすいのは肺です。

体を流れる水分量が少ないということは、免疫機能を働かせる力も弱りますので、菌が素通りして直接肺を攻撃します。また、同じく水分が足りないために肺の宣発作用(汗などで発散する作用)が働きにくく、体に入った「邪」がそのまま停滞しやすいので、一度かかった病気がなかなか治りにくい、という状態を生み出してしまいます。

対策出来ることとしましては、これは夏場の熱中症対策にも通じることではありますが、水分をしっかりとること。それも、冷やされたものではなく、出来るだけ暖かいものが良いとされています。

この時期によく飲まれるものとしては「生姜湯」が挙げられます。よく、砂糖を入れ過ぎていて甘すぎる、という声を聴きますが、確かに市販のものですとかなり甘いですね。

ただ、その分喉などにもとどまりやすく、揮発しにくくなるという利点もあります。甘さが控えめのものもあるかと思いますので、秋から冬にかけての常飲出来るものとして、御自分の好みに合ったものを今から探しておくのも「燥」に対するいい対策になるかと思います。




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