日記
宜という字
宜、あるいは諾という字と同じ意味ですが、日本語では「ギ」と発音します。古文では、宜なるかな(むべなるかな)というフレーズを見た事がある人も多いと思います。
意味は、ほどよく、よろしく、といった感じの肯定的なものです。適宜という熟語もありますね。
東洋医学では、この字を用いた言葉に、「随機制宜(ずいきせいぎ)」というものがあります。意味はそのまま、機=状況に随ってほどよく(宜く)制する、となります。つまり、臨機応変と同じ意味のわりと曖昧な言葉です。
随機の中にも、「因時」「因地」「因人」と分類がありまして、それぞれ後に制宜という言葉をつけて熟語にして表現します。
曖昧な言葉ではありますが、意味は非常に重要で、整体の仕事をやる上では無視できないものです。
以下、例を挙げてみます。
「因時制宜」=朝なのか夜なのか、食事の前か後か、仕事の前か後か、などを考えて施術する。
「因地制宜」=平地か山間部か、乾燥する部屋か湿気がある部屋か、暑いか寒いか、などを考える。
「因人制宜」=その人の疲労度はどうか、怪我はないか、熱が上がりやすいか下がりやすいか、痛みに敏感か鈍感か、など。
全部大事な要素ですが、とりわけ「因人制宜」は見誤ると、下手すれば痛みを増加させてしまったり、大怪我をさせてしまったり、と大惨事になりかねません。
整体をやる上では、割と誰もが習って来ている基本的で重要な考え方ですので、何気なく立ち寄った整体院でも聞いてみるといいかもしれませんね。
施術者の心構えが分かると思います。
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