日記
自律神経の扱い
12月に入り、寒さが増してくる時期です。
温度差から「自律神経が疲れやすくなる」という文言は当院だけではなく様々な媒体で耳にするかと思います。
そう言われても何を気を付ければいいのか、どう対処すればいいのか中々判断に困るかと思います。
自律神経とは前にも書きましたが自動で働いて身体の様々な調整を行ってくれる神経群の総称です。
温度差の情報を察知して体温を調節したり、体内から温度を逃がさないように各関節の筋肉を引き締めて防衛したり、或いは体内に入り込んだウィルスに対処するために熱をだして殺菌するよう指示を出したりなど、意識しないところで常に働いてくれています。
人体解剖図などを見ますと身体のリラックスを司る副交感神経は背骨の左右に並行して走っています。また、身体の活動を司る交感神経はこめかみ周辺に集まっています。
活動して疲れている神経群を緩めるのに指や拳で強く押すのは大抵逆効果になりますので、ご自身で解すときはタオルなどの布の上から手の平で軽く擦る事をお勧めします。
また、神経群を緩めるという事は身体が外部環境への警戒を緩めている状態ですので、なるべくほぐした後は部屋を暖め、冷気に接しないようご注意ください。また、水分をとってなるべくゆっくり休憩をとるようにしてください。
自律神経の疲れによく効くツボとして頭頂部の「百会」が紹介される事がありますが、「頭臨泣」や「瞳子髎」、「卒谷」、「曲鬢(きょくびん)」、「完骨」や「風池」など関連する他の経穴も同時に緩めていく必要があり、単独で効果を出すのは難しいかと思います。
背骨横の副交感神経を狙って大きく擦るという事は脊柱起立筋に並走する膀胱経の経穴群も同時に緩める事になり、気血の流れ道が出来ます。その上で特定の経穴ではなく頭皮全体を手の平で緩めるイメージで柔らかくほぐすようにしてください。
目に見えない神経群が相手の対策ですので中々難しいところもありますが、何とかうまく付き合いながらこの冬場をお過ごしください。
