日記

2024-04-07 22:04:00

春先に出やすい症状

徐々に暖かい日も増えてまいりました。

季節もやっと春を実感できるようになってきたかと思います。

東洋医学において春先には生活の中で特に「肝」を気を付けるのが重要、と言われています。

以前、寒暖差の激しい時期には「気」を生みだす「胃」の働きに注意するよう書いたかと思いますが、その「気」を全身に巡らせる機能を持つのが「肝」であるとされています。

春になって暖かくなってきますと、自律神経の内「交感神経」が優位になり、身体中の代謝が活発になります。手足の先まで気・血・津液(体内の運化の役割を持つ水分)を巡らせるために肝の働きが多くなります。

春先は私生活や仕事でも変化が起こりやすく、環境に対応する為のストレスから肝に負担がかかりやすい時期です。

肝が疲労しますと、巡らせる力が弱りますので、手足に不純物が残り、浮腫みやすくなります。また、頭部に不純物が残ると目がかすんだり頭がボーっとしやすくなります。春先に強い眠気が襲ってきたり、または逆に頭が冴えて眠りにつけなかったりするのも肝が弱り、自律神経の調整が乱れる事と関係があります。

この時期は肝の働きを助けるために、代謝を促す程度の軽い運動と、ストレスを軽減するためのリラックスできる行動を心がけて下さい。

また、酸味のある食べ物が肝の働きに良いとされているようです。疲れた時に梅干しを食べたくなるのと同じ原理かもしれません。

春は活動的な気持ちになれる良い時期でもありますので、身体の疲労感とバランスよく付き合いながら、健康に気を付けてお過ごしください。