日記

2024-03-17 21:53:00

自律神経とよく使われますが

 健康番組などでは良く自律神経という言葉が使われます。

 自律神経とは、単体の神経ではなく身体を自動で動かして調整する神経の総称との事。

 大きく二つに分けて、身体の活動する機能を担当する交感神経と、身体の休息する機能を担当する副交感神経に分かれるとされます。

 例えば末梢神経に分類される三叉神経などは体外の情報を感知するためのセンサーであり、自律神経はそこからの情報を元に働くとされます。

 

 詳しくは現代医療の分野になるので、整体師は専門外ですが、東洋医学の経絡の考え方と一部一致しており、整体の手技に応用することが出来ます。

 身体の全面に頭頂部から骨盤の前までまっすぐ走る経絡を「仁脈」、背面を背骨に沿ってまっすぐ走る経絡を「督脈」といいますが、督脈の位置と副交感神経の走る位置はぴったり一致しているとの事です。

 経絡の考え方を元に、解剖学上存在する電線のような器官に名称を与えてより細分化したものが「神経」という説を読んだことがありますが、位置が一致するという事は何らかの関係があったのではと思います。

 督脈に沿った筋肉の硬直を柔らかく緩める事で、身体の緊張が取れ、リラックスした状態になる事は日々の施術で体験している事です。リラックスはしますが、緩めすぎると却って怠さが来て活動する元気が削がれる事が多い、というところも「副交感神経」の役割とそっくりです。

 ただ漠然と硬直しているところを解すのではなく、何故そこが緊張するに至ったのか、どうしたら緊張がほぐれるのか、と考えた時にこの自律神経と経絡の関係が思わぬヒントになる事もあるかと思います。