上野貴子からのお知らせ
野分あと
台風が多いのは日本では昔から秋の初めと言われて来ましたが
今年は予想を超える災害をまねいて
台風15号が通り過ぎて行きました。
関東でも特に千葉の被害がひどくて
停電の多さには驚きました。
世の中、どれほど電気に頼って生活しているのか
まじまじと知らされました。
私は実家が千葉にあるのですが、台風が来た日の夜
東京でも風がごうごうと鳴っていて夜中に怖いような思いでした。
そうして、朝起きてみると、関東では各地が停電して交通網がストップしてしまっていました。
なんてすさまじい台風なんだと驚いていたのですが
そのうちに、関東でも、特に千葉が停電の被害が多いとのニュースです。
そんなに千葉は被害が多いんだなァ~と半信半疑でニュースを聞いていたのですが
そのうちに我が田舎もその停電の地域に含まれていることが解りました。
ええ!まさか!?!私がまだ子供の頃に浜の方から大きな竜巻が起こり、町の一部が飲み込まれて大変な被害を受けた事があります。
その時のことが、一瞬頭に過ぎりました。
強風!のための被害だ!
これは、まるであの時のような風の被害に違いないと直感しました!
そうして、田舎の両親が心配になり電話をかけたところ、つながりません。
この時に、私は心から電話のありがた身が解りました。勿論、携帯も同じです。
連絡が取れないということは本当に不安です。安否の確認が取れないのです。
音信不通。まるで陸の孤島です。
どれだけの時間が経ったか、気が付くともう午後でした。連絡が付かない!これはどうしたらいいのだろうか?
この日はなんと夫の誕生日で御祝いの食事会に外食の予定です。
都内ではなんでもなく電気も電車も電話も通じています。
こんな時に、田舎では両親が台風の被害で真っ暗な中で倒れていたらどうしようかと思いました。
あまりに心配で、手紙だ!と思い、兎に角、安否の連絡ぐらいが付くだろうと、食事に出かける前にハガキを出して行くことにしました。
届かないかも知れないけれど、もしもの事があったら、このハガキに誰かが連絡してくれる。
そう思いハガキを速達で出してから食事に出かけました。
そうして、帰っても、まだ、連絡はつきませんでした。気休めだったハガキが本当に安否を確認するためのものになりはしないかと
気がきでは無い数日でした。やっと水道が通り、その後で電気が通じて、どうにかこうにか、一週間後の今日は少し安心しています。
この後は、高齢の両親の持病が悪化しないことを願います。
どうやら元気な声を聞いて、やっぱり電話はすごいと感じています。
ハガキの返事を電話で聞けて、本当に良かったです。
まだ停電が続いている地域の方々の一日も早い復旧を心からお祈りいたします。