上野貴子からのお知らせ
2017 / 09 / 11
20:38
秋めいて
このところ何となく昨年よりも朝夕の風が心地良くなりました。
新涼の過ごしやすい9月ですね。
残暑がいつまでも厳しい夏が何年も続きましたが、やっと暑い夏の疲れを癒してくれる月が美しい季節です。
こんな秋の夕暮れに、笙の音色を味わう機会に恵まれました。
尾山台にあるとあるサロンでの笙の笛を聞くイベントに招待されたのです。
神々しい雅楽の笙の音色は、日本人の心に沁みわたります。
楽譜が無いという日本古来からの楽器の笙は竹で出来ていて、たった17本から音を出しているそうです。
十七本という音色に、とても不思議な日本の調べを感じました。
夕ぐれのサロンは和服姿の女性でにぎわい、静かな一瞬のあとにゆっくりと始まる笙の雅楽に、今年の秋の幸せを祈り、乾杯のワインに舌ずつみでした。
はじめての笙の十七本の竹が生み出す音色に癒されすっかり秋めいてきた週末でした。
どこからか平安時代の紫式部か清少納言が表れそうな素晴らしいひとときでした。
皆様、本当にありがとうございました。