上野貴子からのお知らせ

2022 / 07 / 18
16:37

「落柿舎」の名前の由来?!

「落柿舎」

「落柿舎」って何で言うのか?

京都の嵐山に落柿舎という庵があります。

ここは芭蕉ゆかりの史跡で、芭蕉の弟子「蕉門十哲」のひとりとして名高い
向井去来の別荘として知られていますが

そもそもなぜ「落柿舎」という名がつけらえたのか
チョットしたエピソードがあるようです。そのことを初めて知ったのでご紹介しますね。

向井去来は、この別荘を1686年貞享3年の頃に譲り受けます。その頃は京都に住む富豪が建てた別荘で「捨庵・しゃあん」と呼ばれていたそうです。

当初の庭には柿の木が40本もあり実がなっていました。
ある秋の日に、都から来た商人に柿の実っている柿の木をすべて売ってしまいます。
ところが、その夜、予想もしていなかった突風が吹き荒れて
庭の柿の実がすべて落ちてしまったのです。

これでは昨日の商人は、とてもこの柿の木を買う訳にはいかないと断ってしまいます。

商談は失敗に終わり残念だった去来は「一夜で柿の実が落ちてしまった家」という意味で
「落柿舎」となずけたと言います。

その後、ここには芭蕉も訪れて1691年元禄4年に「嵯峨日記」を書き残しています。

こうして、京都嵯峨の嵐山にある去来の別荘「落柿舎」は今でも残され、観光スポットとされているのです。

京都へは何度か行きましたが、この「落柿舎」にはまだ立ち寄っていません。いつか行ってみたいとこの話を聞いて旅心を誘われました。

秋の柿の実がなるころに訪れてみたいです。

 

 

 

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