上野貴子からのお知らせ
緑の風の町

4月の終わり、久しぶりに松陰神社に行って来ました。緊急事態宣言下という異常な状況で世田谷の町は
どこかいつもとは違う春の終わりを感じました。
そして、あっという間に五月が来て、八十八夜が過ぎて、立夏が過ぎて、もう今日は五月も半ばです。
町はみるみる夏めいて来て、世田谷通りの銀杏並木も新芽が出たかと思ったらもう新緑です。
例年ならば、学生たちで賑わい、町は活気づく頃ですが、なにせコロナ禍です。
どことなく人はばらばらで、分散しています。
それでも三茶の駅前では、毎日のようにマックに長蛇の列です。人気ありますね!!!
大人から子供まで、微妙な間隔のせいなのか?いつもより並んでいる列が長い様にさえ感じます。
昼食時もあまり外食しないようにと心掛けている私は、やっぱりお持ち帰りが人気なのかと考えて通り過ぎています。
買い物も夕方は避けて昼間に済ませて、さっさとステイホームです。
緑の美しい街路樹の中を自転車を走らせて通う三茶の町は
昨年までのコロナ以前とはまったく違って見えます。と云うのは
実は、私が通う道が昨年までと違っているからなのです。昨年までは、三茶の駅前からキャロットタワーとアムスの裏を茶沢通りへ抜けて三宿の神社のある池尻と三茶の間辺りに夫と二人でカフェをやっていて、そのお店にランチタイムまでには必ず通っていました。
開店の準備からランチタイムが終わるまで、お店を手伝い、その後、夫の手作りランチを食べて帰っていました。通いなれた道も茶沢通りの五叉路も今ではもう懐かしい思い出です。二人でやっていたカフェが昨年で店じまいとなり、今年は少し違った246沿いの小さなレンタルオフィースを借りています。
俳句には、その方が便利なようで、会議室があるのでちょうど良いです。世田谷通りから玉川通りを少し行ったところのオフィスまでの通い道が、今年は私の通勤通りです。通いなれた道からの三茶の景色と、又、違った新たな毎日の景色が見えます。
コロナ禍に打ち負かされないように!新しい毎日の始まりです。このあたらな自転車通勤の道には、銀杏が植えられていて朝はとても気持ちがいいです。首都高が上を走っているので大通りはあまり落ち着きませんが、都会らしい町並みと銀杏並木とのコラボレーションが季節の移ろいを教えてくれます。
こうしてコロナ禍とは言え毎日が過ぎてゆきます。何とかコロナにかからづにのり越えることが出来たらそれからが本当の始まりなのだと心を引き締めて自粛協力の毎日です。
一日でも早く、新型コロナウイルスの感染拡大がおさまりますように心から祈ります。
新緑の風に吹かれて町移る・・・貴子
(2021・5・14)