上野貴子からのお知らせ
2019 / 02 / 25
21:34
梅を訪ねて
梅の季節ですね。2月はやっぱり早春の風が運んでくれる梅の香りが何とも言えない甘酸っぱい懐かしい良い匂いです。
先週の週末に田舎の草花庵に行って来ました。
この草花庵というのは、懐かしい小さな庵です。
私が、もう二十年以上前に俳句を初めて間もない頃に、東京から千葉の田舎へ帰るという
大事件が起きてしまったのですが、その時に俳句の部屋として私が使うことになった
あばら家なのです。
当時は、俳句のペンネーム俳号があり津川岬という名前でした。
そこで俳号からみさき庵と称して、そこで、俳句をしていたのです。
何を隠そう、その時の大事件とは離婚だったので、東京の暮らしに疲れ果てて
みさき庵にこもり、ひとり俳句を詠んでいました。
ここでは、まだはじめたばかりの私に出筆依頼があり
その時の記念樹として植えた白梅が、今でも残っています。
その後、再婚に恵まれて東京で暮らしていますが
久しぶりに、梅を見たくなって、この時期に里帰りしてきたのです。
先週は、紅梅が満開で白梅は、まだ六部咲きくらいでしたが
それでも咲いている所を見るのは、何年ぶりでしょうか。
とても懐かしく、ちょうどお天気が良くて、このあばら家を
今度はみさき庵から草花庵と呼び名を変えて、東京暮らしの私もたまには親孝行を兼ねて
訪ねてみようと思いました。
いつかはこの草花庵が、また、以前のようにお花の咲く可愛い庵になったら素敵ですね。
何時の事かは解りませんが、
小さかった梅の木が、屋根に届くほどになっている姿を見て、月日が経つのは何と早い物かと感慨にふけってしまいます。
またくるよ白梅。じゃあね。
(2019・2・23)