製品は教科書でできている!?

2021-08-22 08:04:00

③面積迷路

Y君は入社したてのころ、本当に算数が苦手でした。九九も苦手で、ちょっとした計算も苦労しました。

昼休みに算数の問題集をやってみたりしていたのですが、なかなかうまくいきません。あるとき面積迷路というパズルが出版されたのでこれを使ってやってみたところ、今まで苦労していたのがウソのように計算ができるようになりました。

 

また、この面積迷路はルールに従って、手順通りに解いていくという問題なのですが、これも仕事のやり方と同じで、安全に良品を作るためには、安全のためのルールと製品を作る手順をしっかり守らなければなりません。このことを理解してもらうことにも役立ち、本当に一石二鳥の問題でした。

 

下の図は数冊出版されている面積迷路の一番最初のものの表紙です。

ちょっと考えてみてください。ただし一つルールがあります。計算の途中で少数や分数が出てくることはありません。出てきたとしたら、計算を間違えているか、手順を間違えているかということになります。

その場合は少し前に戻って考え直してくださいね。

面積迷路.jpg

 

 

 

 

解答は以下のようになります。

長方形の面積=縦の長さ X 横の長さで求めることができます。

緑の長方形をみると面積と横の長さがわかっていますので、縦の長さは・・・

(緑)縦の長さ=40㎠÷8㎝=5㎝

緑の長方形の縦の長さと青の縦の長さの合計は15㎝なので、青の長方形の縦の長さは・・・

(青)縦の長さ=15㎝-5㎝=10㎝

青の縦の長さが10㎝で、面積が30㎠なので、青の横の長さは・・・

(青)横の長さ=30㎠÷10㎝=3㎝

青とオレンジの長方形の長さの合計とと緑と赤の長方形の横の長さの合計は同じですので、

赤の長方形の横の長さは・・・

(赤)横の長さ=3㎝+10㎝-8㎝=5㎝

赤の長方形の面積は60㎠なので、赤の縦の長さは・・・

(赤)縦の長さ=60㎠÷5㎝=12㎝

オレンジの長方形の縦の長さは・・・

(オレンジ)縦の長さ=50㎠÷10㎝=5㎝

求める?の長さは赤とオレンジの縦の長さを足したものなので

答え?=12㎝+5㎝=17㎝

答えは17㎝となります。

 

 

2021-08-22 07:51:00

②この違いは何?

営業の新人さんが来られた時などに、次の質問を出すことがあります。

(問題②)

あるチケット売り場で、普通席が1,300円、指定席が1,800円で売られていました。

一人目のお客さんが2,000円を出したところ、「普通席ですか?指定席ですか?」と尋ねられました。ところが二人目のお客さんが2,000円を出すと、何も質問されずに指定席のチケットとおつりが出てきました。

同じ2,000円を払ったのに、この違いはなぜ起きたのでしょうか?

 

 

同じことと同じようなこととは、一見似ているようなんですが、違うんです。そのため結果が異なるんです。最近は「見て覚えろ!」というのは通用しなくなってきて手順化して指導するようになってきましたが、自分の頭の中で先輩と何が違うのか考えながら行動している人とただマニュアル通りに行動されている方をみると、数年後大きな違いがあるように思います。

 

解答ですが、一人目は1,000円札を2枚出しました。ところが二人目は1000円札1枚と500円2枚を出していたんです。(普通席だけだと1000円札1枚と500円を出せばいいですよね。)

2021-08-22 07:21:00

①ボールとバットの問題

たまに仕事の説明をするときに、算数のクイズを利用することがあるのですが、お客様に好評でしたので、有名な問題ですがちょっと考えてみてください。

 

(問題①)

ボール1個とバット1本を合わせた値段は1万500円です。バットはボールよりも1万円高いのですが、ボール1個の値段はいくらになりますか?

 

すぐに「500円!」と答えた人は、答えをちゃんと確認してみましたか?

ボール1個500円の場合、バット1本は1万500円ということになりますが、その場合の合計はいくらになるでしょうか? そう1万1000円となり、問題の条件と異なりますよね。

仕事でもすぐに確認さえしていれば、次工程に不良品を流さずにすみ、お客様にご迷惑をおかけすることが減りますよね。

 

きになる解答は、小学生の方でもわかるように天秤で図示してみました。

ボールとバット.jpg

答えはボール1個250円となります。

バットは1万250円となり、あわせて1万500円と二つの条件と合致します。

2021-07-11 08:06:00

密度と比重

密度とは…

 物の質量を体積で割った値です。 密度=質量÷体積

比重とは…

 物質の質量が、それと同じ体積を持つ標準の物質の質量の何倍かを示したもの

 簡単に言うと物質の密度を水の密度で割った値になります。

 (4℃の水1㎤が1gであるとして、これを標準としています。)

比重には単位がありませんが、密度と結果的に同じ値になります。

 

板金加工で使用する軟鋼やステンレスなどの鋼材を購入する場合、その価格は1kgいくら?というキロ単価で決まります。

加工した製品の単価を決める際も、使用した材料代も同様に材料の質量をもとに計算します。

 密度=質量÷体積ですので、質量を求める場合は

 質量=体積x密度ということになります。

 使用する材料の体積は、使用する材料の面積x板厚で求めます。

 材料代はキロ単価に求めた材料の質量をかけて求めることができます。

ここで注意としては、図面にかかれている寸法は㎜。密度はg/㎤。質量はkgと単位がバラバラなので、計算時には単位をそろえる必要があります。

 

一般に鋼材は定尺材で購入します。この時2トン梱包で販売されることが多いので、材料の荷姿は下図のようになります。(図はアマダさんの教材からの抜粋です。)

材料の荷姿.jpg

 

2021-06-06 14:19:00

状態変化

温度が変化すると、物質は固体になったり、液体になったり、気体になったりします。

このような変化を物質の状態変化といい、中学の理科で学びます。

 

レーザ加工を所有している工場では、毎日のようにこの状態変化を利用して製品を加工しています。

まずは液体から気体への変化。

写真はレーザ加工時に使用するアシストガスの酸素(左側)と窒素(右側)です。

DSCN0370.JPGDSCN0369.JPG

両方ともタンクの中に液体酸素(沸点-183℃)、液体窒素(沸点-196℃)として充填されています。

このタンク内に圧力を加えると、液体が押し出され蒸発器の中に入ります。

DSCN0371.JPG

この蒸発器の中で、液体酸素や液体窒素が流れていく過程で、はるかに温度が高い大気温に熱交換されそれぞれ気体の酸素ガス、窒素ガスに変化します。

つづいて固体から液体そして再び固体への変化。

加工機側では、レーザの光がレンズで集光され焦点ではものすごい高温になります。その熱を利用して材料の金属を溶かします。鉄の場合は、融点が538℃。アルミですとよく使用される5000番台の融点は約530℃から650℃です。

DSCN0241.JPG

溶けて液体になった金属を先に説明した気体となった酸素ガスやアシストガスを吹きかけて吹き飛ばしてあげると、小さな穴があきます。これを連続的に行うことで様々な形状に切断することがで切るのです。

吹き飛んだ金属は、その後大気中で冷やされ再び固体となります。

鉄の場合では、たいていアシストガスに酸素を用いますので、熱反応で酸素と鉄が結びついた酸化鉄の状態で剣山などに付着しています。

DSCN0372.JPG

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