有限会社マトバ製作所
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo
2024-03-29T23:06:19+09:00
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2024-03-10T10:53:00+09:00
線対称
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5628244
<p>小学6年生で対称図形を習います。</p>
<p>一本の直線を折り目にして、その折り目の両側の図形がぴったりと重なり合う場合、</p>
<p>その図形は線対称となります。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/240310105234-65ed1262d20c0.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/240310105234-65ed1262d20c0_l.png" alt="寸法20240310-1.png" width="367" height="290" /></a></p>
<p>上の段の図形と下の段の図形は算数的に言うと線対称なのですが、実際に製品を作</p>
<p>るとなると意味合いが少し異なります。(今回縦の寸法については省略しています)</p>
<p>上の段の図形の場合、必ずしも出来上がった製品は線対称でなくても公差範囲であ</p>
<p>れば合格品になります。</p>
<p>ところが、下の段の図形の場合は設計者さんが、穴は製品の中央を基準にセンター</p>
<p>振り分けをしてほしいという意味合いが込められています。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/240310105235-65ed12637caa6.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/240310105235-65ed12637caa6_l.png" alt="寸法20240310-2.png" width="367" height="290" /></a></p>
<p>上段の図形は必ず右側から測定した寸法を基準に製品を作ることが考えられていて、</p>
<p>下段は中心を基準に製品を作ることが求められます。</p>
<p>実際の加工となると、どちらの場合もレーザ加工機やパンチングプレスで加工すると</p>
<p>同じものが出来上がるのですが、私たち加工業者は設計者の意図をくみ取って作る必</p>
<p>要があるので寸法の取り方は重要になります。</p>
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2024-01-06T14:29:00+09:00
長方形の性質
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5528176
<p>板金加工では定尺の材料から任意の大きさのスケッチ材に加工するのに</p>
<p>シャーリングという機械を使うことがあります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/240106142938-6598e5421a207.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/240106142938-6598e5421a207_l.jpg" alt="img04.jpg" width="326" height="200" /></a></p>
<p>写真はアマダさんのホームページから引用したものですが、任意の寸法に</p>
<p>バックゲージを設定し、材料を切断します。</p>
<p>まず必要な寸法になるようバックゲージを移動させ、突き当てに材料を当</p>
<p>てて切断すると、任意の寸法で平行に切断することが出来ます。</p>
<p>続けて切断した辺をサイドゲージに当てながら、任意の長さに設定した</p>
<p>バックゲージの突き当てに材料を当てて切断すると、長方形(もしくは正</p>
<p>方形)のスケッチ材ができる・・・・はずです。</p>
<p>実はこの時サイドゲージが何かの原因で少し傾いていたら長方形にはなり</p>
<p>ません。平行四辺形になっているんです。</p>
<p> </p>
<p>この時に長方形の性質を理解していると、ノギスだけで4つの角が直角に</p>
<p>なっているかどうかを確認することが出来るんです。</p>
<p>その性質とは・・・<span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 14pt;">対角線の長さが等しい</span>。</span></p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/240106145043-6598ea33b8c10.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/240106145043-6598ea33b8c10_l.png" alt="長方形の特徴.png" width="337" height="200" /></a></p>
<p>平行四辺形やひし形の場合、向かい合う辺は平行ですが、角は直角では</p>
<p>ないので上の右図のように対角線の長さは異なります。</p>
<p>対角線が同じになるまでサイドゲージの傾きを修正すればOKです。</p>
<p> </p>
<p>ところで、精確に200㎜の幅のある材料を正確に100㎜切断すると残った</p>
<p>材料の幅はどうなるでしょうか?</p>
<p>実は100㎜にはならないんです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/240106150711-6598ee0f123eb.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/240106150711-6598ee0f123eb_l.png" alt="クリアランス.png" width="249" height="200" /></a></p>
<p>バックゲージに当てたほうは100㎜ですが、上刃と下刃のあいだにはわずかで</p>
<p>すがクリアランス(隙間)が必要なんです。このクリアランスの大きさは材質</p>
<p>や板厚によって適正な値があるのですが、残りの材料の長さはこのクリアラン</p>
<p>ス分大きくなってしまうので、注意が必要です。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
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2023-07-17T08:05:00+09:00
長さの単位
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5253534
<p>板金加工では、基本の長さの寸法単位は㎜で行います。ところが定尺材の寸法規格は</p>
<p>サブロク、シハチ、ゴトウ(ゴットウ)という呼び名で表し、それぞれ3'x6'、4'x8'、</p>
<p>5’x10’と表し、なぜか単位はフィートです。尺と表現する人もいるのですが、日本で</p>
<p>鋼板が流通し始めた当初、フィートが尺と近い寸法だったので、尺で呼ぶのも定着し</p>
<p>たようです。</p>
<p>成形加工や穴加工を行うのにパンチングプレスを使用しますが、この金型のサイズは</p>
<p>1/2”、1¼”などインチで表現します。</p>
<p>単位をそろえたほうが便利なんですけどねぇ…。</p>
<p> </p>
<p>ところで、1¼って何て呼びました?「1か1/4」っていうと「1と1/4って言うんですよ」</p>
<p>って笑われました。</p>
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2023-06-04T09:57:00+09:00
尺度
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5186134
<p>図面は実際の形状をそのままの大きさで描くことが多いのですが、用紙の大きさ</p>
<p>に対して製品が大きすぎたり、小さすぎたりする場合があります。</p>
<p>そういう場合は、図面に描かれる製品の大きさを小さく描いたり、大きく描いた</p>
<p>りします。</p>
<p>図面には尺度の欄があり、「現物:図面に描かれる大きさ」で表現され、実物と同</p>
<p>じ大きさで描かれている尺度「1:1」を現尺、実物よりも大きく描かれれ「2:1」や</p>
<p>「10:1」などで表現される尺度を「倍尺」、小さく描かれ「1:2」や「1:5」など</p>
<p>で表現される尺度を「縮尺」と言います。</p>
<p> </p>
<p>最近は紙図面のほかにCADデータをいただけることも多くなりました。ただ、現尺で</p>
<p>ないままの状態でデータをいただくことも多く、データを1:1の現尺に戻す必要がで</p>
<p>てくる場合があります。この時一番やっかいなので「1:3」など割り切れない数字で</p>
<p>描かれている場合のデータで、性能のいいCADで描かれていると例えば100の長さが</p>
<p>「1:3」で描かれていると元に戻した場合100に戻るのですが、フリーCADなどで描</p>
<p>かれていると99.998などの数字にしか戻らない場合があるので、正直なところちょっと</p>
<p>イラッとすることがあります。</p>
<p> </p>
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2023-04-23T14:03:00+09:00
光の進み方
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5117564
<p>光は障害物がない状態では直進します。鏡にあたると鏡にあたった角度と同じ角度</p>
<p>で反射し、再び直進します。中学の理科で光はの反射の法則として入射角と反射角</p>
<p>は等しいということを学びます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230423140232-6444bbe81899a.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230423140232-6444bbe81899a_l.png" alt="入射角と反射角.png" width="298" height="213" /></a></p>
<p> </p>
<p>近年ファイバレーザの普及がかなり進んできました。特に溶接の分野でもひずみが少</p>
<p>ない溶接として注目を集めています。</p>
<p>ただ、ファイバレーザの光を直接見てしまう(実際には見えないのですが…)と網膜を</p>
<p>損傷し、失明する危険性がかなり高くなります。</p>
<p>溶接は切断と違い貫通しないので、光の一部は反射することになります。不用意に(反</p>
<p>射した)光の進行方向に、布や紙などの燃えやすいものを置いていると火災の危険性が</p>
<p>ありますし、専用の遮光眼鏡を使用しているとはいえ、溶接で溶けているところをのぞ</p>
<p>き込もうとして顔を近づけるとメガネの損傷や失明などの危険性が高くなります。</p>
<p>ハンディタイプのファイバレーザ溶接機は、誰でも簡単に溶接ができると利便性ばかりが</p>
<p>広告で目立つのですが、簡単に使えるだけに、その操作には十分な注意をしていないと、</p>
<p>取り返しのつかないケガをすることになります。</p>
<p> </p>
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2023-02-25T15:30:00+09:00
補助線
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/5022950
<p>図形の問題では補助線をひくことで簡単に答えを導き出せることがあります。</p>
<p>例えば</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230225151620-63f9a7b4c5f29.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230225151620-63f9a7b4c5f29_l.png" alt="問題.png" width="360" height="277" /></a></p>
<p>下図の赤線のように補助線をひくことで答えを求めることが出来ます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230225151621-63f9a7b555217.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230225151621-63f9a7b555217_l.png" alt="スクリーンショット 2023-02-25 151545.png" /></a></p>
<p>こんな感じで、製品を加工するときにそのままですと機械や金型に干渉して曲げ</p>
<p>ることが出来ない形状を補助線をひくように工夫することで、作ることが出来る</p>
<p>ようになります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230225152034-63f9a8b261031.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230225152034-63f9a8b261031_l.png" alt="スクリーンショット 2023-02-25 152012.png" width="336" height="265" /></a></p>
<p>この形状は普通に曲げようとすると最後に干渉してしまいます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230225145942-63f9a3ce159a4.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230225145942-63f9a3ce159a4_l.png" alt="補助線.png" /></a></p>
<p>そこで、一番最初にへの字に曲げておくことで、干渉を防ぐことが出来るように</p>
<p>なります。ただし、曲げ傷は残るので外観重視の製品には用いることはできませ</p>
<p>んが、長い製品の場合、分割して溶接となるとかなり大変なことになるので、コ</p>
<p>ストなどの面で有効な考え方と言えます。</p>
<p>実際の製品はこんな感じに仕上がりました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230225145941-63f9a3cd68cb6.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230225145941-63f9a3cd68cb6_l.jpg" alt="DSCN0098.JPG" width="353" height="265" /></a></p>
<p> </p>
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2023-01-27T09:49:00+09:00
( )のある計算
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4975888
<p>3x(4+2)のような( )が付いた計算は3x4+2の計算結果とは異なります。</p>
<p>( )のある計算ではルールがあり、そのルールを守る必要があります。</p>
<p>今回の計算では、( )の中を先に計算をするか4と2にそれぞれ3をかけたものを</p>
<p>足して答えを出します。</p>
<p>この計算方法は長方形の面積で考えるとわかりやすくなります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127095627-63d3213b7efbe.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230127095627-63d3213b7efbe_l.png" alt="かっこの計算.png" width="370" height="432" /></a></p>
<p>このようにルールを守ることで正しい答えを求めることが出来ます。</p>
<p>曲げ加工についても似たようなことがあります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127100612-63d323845578f.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230127100612-63d323845578f_l.png" alt="スクリーンショット 2023-01-27 100436.png" width="376" height="374" /></a></p>
<p>図のようなコの字曲げのように125㎜と十分な寸法がある場合では20側から曲げよ</p>
<p>うが、70側から曲げようが問題はないのですが、</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127095628-63d3213c7cda3.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230127095628-63d3213c7cda3_l.png" alt="スクリーンショット 2023-01-22 093051.png" width="383" height="404" /></a></p>
<p>25㎜と短くなった場合では、20側から曲げた後で70側を曲げないと金型と干渉</p>
<p>して曲げることが出来ません。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127095628-63d3213c12100.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230127095628-63d3213c12100_l.png" alt="スクリーンショット 2023-01-22 093229.png" width="240" height="318" /></a><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127095629-63d3213d10232.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/230127095629-63d3213d10232_l.png" alt="スクリーンショット 2023-01-22 093553.png" width="203" height="318" /></a><a href="https://cdn.goope.jp/166789/230127095628-63d3213c12100.png" target="_blank"></a></p>
<p>そのため、原則としてコの字曲げは短い寸法側から曲げるというルールにしておく</p>
<p>必要があります。</p>
<p>それでも曲げられないということも多く、その場合は違う形をした金型を利用した</p>
<p>り、溶接での対応が必要になります。</p>
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2022-12-31T13:18:00+09:00
円の直径と面積
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4932178
<p>レーザ切断ではアシストガスのガス圧や流量は重要な条件の一つになります。</p>
<p>そして、流量はノズルの穴の面積に比例して多くなります。円の面積は半径x半径x3.14</p>
<p>で求められるので、ノズルの穴径の2乗に比例して多くなることがわかります。</p>
<p>つまり、直径が2倍になると、面積は4倍になるので流量は4倍になります。</p>
<p>昔、教えていただいた公式に当てはめてガス圧と流量を求めたものが以下の表になります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/221231140556-63afc3347c586.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/221231140556-63afc3347c586_l.png" alt="アシストガス.png" /></a></p>
<p> </p>
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2022-11-20T07:43:00+09:00
「=」イコール
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4863262
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">以下の連立方程式があると・・・</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">x=3y-7・・・①</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">x+5y=9・・・②</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">②の式に①の式を代入して</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">(3y-7)+5y=9 </span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">8y=16</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">y=2・・・③</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">①の式に③を代入して</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">x=6-7</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">x=-1</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">とx,yそれぞれの値が求まります。これは代入法という解き方の例ですが、「=」が</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">あると、右側と左側が同じであるということ。同じであるなら交換ができるというこ</span></span></span></span></span></p>
<p><span class="ib smn"><span class="renritu"><span class="td"><span class="tr"><span class="td">とを意味しています。</span></span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ところで普段の生活でも毎日この「=」が活躍している場がありますよね。</p>
<p>例えばお買い物です。</p>
<p>1,000円で売られている品物は、1,000円札1枚だろうが、500円2枚だろうが、500円1枚と</p>
<p>100円が5枚でも購入することができますよね。(硬貨での支払いは<span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">、<b>1種類につき20枚まで</b></span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">と法律で定められているので注意してください)</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">つまり「1,000円の品物」=「1,000円のお金」ということが成り立っているからです。</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">この時「1,000円は高い」と思うと、買い控えをしたり、我慢して買ったりしますよね。</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">買い控えのときは</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「1,000円の品物」=「1,000円のお金」+「買いたくなくなる金額」</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">我慢して買う場合は</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「1,000円の品物」=「1,000円のお金」+「我慢できる金額」</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">という等式が成り立つことになります。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">つまりある品物に対して「1,000円は高い」とか「1,000円は安い」というのはどういうこと</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">かというと、高い場合は</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc"></span></span><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「ある品物の代金(1,000円)」=</span></span><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「期待している価格」</span></span><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">+「がっかりした金額」</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">ということになり、逆に安い場合は</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「ある品物の代金(1,000円)」=</span></span><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">「期待している価格」-「うれしい金額」</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">ということになります。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">そのため仕事をするうえで大切なことがあります。お客さんから気持ちよくお金をいただく</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">ためには、最低でも「提供する価値」=「お客さんの期待する価値」、それ以上の「提供す</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">る価値」=「お客さんの期待する価値」+「お客さんのお得な価値」でないといけないという</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">ことです。</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd" lang="ja"><span class="hgKElc">なにごとも日々精進しなくてはならないということなんですよね。</span></span></p>
<p> </p>
<p> </p>
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2022-09-19T08:27:00+09:00
製作と制作
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4759970
<p>たまに「制作お願いします」とご依頼を受けることがあります。</p>
<p>その際、申し訳ないのですが少し違和感を覚えます。</p>
<p>普段、私たちが使うのは「製作」で、弊社の名前もマトバ製作所です。</p>
<p> </p>
<p>制作と製作とでは何がちがうのでしょうか?</p>
<p>どちらも作るという意味は持つのですが、「制作」は美術品、音楽、アートなど創作</p>
<p>活動としての要素があるものを作る場合に用いられるようです。テレビ番組なども制</p>
<p>作が用いられます。</p>
<p> </p>
<p>一方「製作」は道具や機械などを使って製品などの実用性のあるものなどを作る場合</p>
<p>に用います。</p>
<p> </p>
<p>でも映画などで〇〇製作委員会なんて目にすることがありますよね。資金調達や宣伝</p>
<p>などのプロデュースをする場合は「製作」を使用するそうです。</p>
<p> </p>
<p>昔、1.5キロのレーザで6㎜の板厚の軟鋼で自転車を切断してみたのですが、これだと</p>
<p>弊社でも制作したということになるんでしょうね。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220828080306-630aa2aa95cae.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220828080306-630aa2aa95cae_l.jpg" alt="PICT0153.JPG" width="226" height="170" /></a><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220828080307-630aa2ab3f41e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220828080307-630aa2ab3f41e_l.jpg" alt="PICT0151.JPG" width="227" height="170" /></a><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220828080306-630aa2aa95cae.jpg" target="_blank"></a></p>
<p> </p>
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text/html
2022-08-20T13:24:00+09:00
円の接線と接点を通る半径との関係
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4711294
<p>レーザ切断は基本として次の図のように平板に対して面に直角に切断します。</p>
<p>途中で板厚が変わる切断は苦手です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220820134229-63006635e251d.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220820134229-63006635e251d_l.png" alt="平板の切断.png" width="235" height="170" /></a></p>
<p>それでは丸いパイプに穴をあける切断を行う場合はどうすればいいのでしょうか?</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220820132315-630061b33e0ff.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220820132315-630061b33e0ff_l.png" alt="穴.png" width="235" height="170" /></a></p>
<p>ここで、円の接線はその接点を通る半径に対して垂直であるという性質を利用します。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220820135702-6300699e00f54.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220820135702-6300699e00f54_l.png" alt="接線.png" width="237" height="227" /></a></p>
<p>これだと接点部分にレーザが当たるようにヘッドを固定して、パイプを回転させれば</p>
<p>平板を切断しているのと同様、常に同じ板厚での切断になるので安定して加工するこ</p>
<p>とができます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220820132314-630061b28f44f.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220820132314-630061b28f44f_l.png" alt="面に直角.png" width="235" height="170" /></a></p>
<p>ただ、この加工だと上の図でお判りのようにパイプの表側と内側では大きさがことなるので、</p>
<p>これで問題のある場合はパイプを回転させずにヘッドを動かす下図のような加工になります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220820132313-630061b1d24ac.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220820132313-630061b1d24ac_l.png" alt="隙間なし.png" width="235" height="170" /></a></p>
<p>ただ、この加工の場合は切断する途中で厚みが変化するので、注意が必要です。</p>
<p> </p>
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text/html
2022-07-10T14:50:00+09:00
四捨五入
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4646358
<p>小学4年生でおおよその数という概念を習います。また四捨五入という方法を</p>
<p>学習します。対象となる数字が0,1,2,3,4の場合切り捨てて0にし、5,6,7,8,9</p>
<p>の場合は切り上げて左の位(一つ上の位)を切り上げて1つ増えることになります。</p>
<p> </p>
<p>製品を作る工程で四捨五入ってどこで使うと思いますか? 図面にはおおよその</p>
<p>寸法というのは記載されておらず、おまけに公差もあるのできっちりとした寸法</p>
<p>で製品を作らなければなりません。</p>
<p> </p>
<p>例えば100±0.3と図面に記載されている場合、一般的には99.7以上100.3以下が</p>
<p>合格範囲となります。0.何ミリなんておおよその数字ではないように思います。</p>
<p>それではより小さな数値まで精確に測定できる器具で計測して、99.65だった場合</p>
<p>は合格品でしょうか?不良品でしょうか?</p>
<p> </p>
<p>今回の場合有効数字が小数点第一位までですので、99.65は四捨五入されて99.7と</p>
<p>みなされて、合格品となります。100.34も同様に100.3とみなされるので、どちら</p>
<p>も合格範囲外のようですが、検査結果としては合格品ということになります。</p>
<p> </p>
<p>ただ、四捨五入というのは対象の5の扱いが意外と厄介で、四捨五入だと誤差が大</p>
<p>きいとみなす場合があるようです。薬剤料の計算では対象の数字が5以下の場合は</p>
<p>切り捨て、5を超える場合は切り上げる五捨五入という端数処理をされるそうです。</p>
<p>-------------------------------------------------------------------------</p>
<div class="column_box_01 u-mb_1_5">
<p>15円以下 → 1点<br /> 15円超~25円 → 2点</p>
<p class="u-mb_0">(例)薬価が15.1円の場合</p>
<p class="u-ml_3 u-mb_0">15.1(円)÷10=1.51<br /> 小数点以下が0.51で0.5を超えるため、切り上げ ⇒ 2点</p>
<p class="u-ml_3 u-mb_0">--------------------------------------------------------------------------</p>
<p class="u-ml_3 u-mb_0"> </p>
<p class="u-ml_3 u-mb_0"> </p>
</div>
<p> </p>
<p> </p>
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2022-06-26T09:14:00+09:00
単位をそろえる
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4619668
<p>長さを表すのにもいろいろと単位があります。m、尺、フィート、ヤードなどなど。</p>
<p>光年も長さの単位ですよね。でも、1m、1尺、1フィートと同じ1でも長さは異なります。</p>
<p>ところが物を作る際の図面には数字だけで単位が記載されていません。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220626092601-62b7a799685c6.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220626092601-62b7a799685c6_l.png" alt="スクリーンショット 2022-06-26 092532.png" width="196" height="170" /></a></p>
<p>設計者さんと加工業者さんとの間で使う単位が異なると困ります。必ず単位をそろえる必要が</p>
<p>あります。日本の製造業では㎜(ミリメートル)をつかいますので、上の図ですと横が15㎜、縦が</p>
<p>9.4㎜の長方形に2.5㎜、1.2㎜の幅の切り欠きが、左から6.25㎜のところにあるということにな</p>
<p>ります。</p>
<p>でも角度を表すのに1°以下の表現は二つ存在します。例えば0.5度は30分というように・・・。</p>
<p>図面は50.5°というように記載されていても、詳しく測定できる副尺のある分度器は分秒で表示</p>
<p>されているので、測定時はちょっと混乱してしまいます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220626090622-62b7a2fedfcbc.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220626090622-62b7a2fedfcbc_l.jpg" alt="DSCN0594.JPG" width="227" height="170" /></a></p>
<p> </p>
<p>デジタルの分度器だと切り替えができるんですけどね。</p>
<p> </p>
<p> </p>
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2022-05-04T08:50:00+09:00
平均
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4534479
<p>小学5年生で「平均」という概念を習います。</p>
<p>ここでいう平均とはちょっと難しい言葉で「相加平均」を指していて、いくつかの数または量の和を</p>
<p>それらの個数で割って得られる値を中間の値を持つ数量として求めます。</p>
<p> </p>
<p>ところが、この平均値では物事の実態を正しく理解できないことも多いんです。</p>
<p>例えば、30人いるあるクラスでテストを行ったところ、テストの点の平均が100点満点中50点だった</p>
<p>とします。このことでわかる事実は何でしょうか?</p>
<p>50点くらいの点数を取った人が一番多いのでしょうか?</p>
<p>実はこの文章からわかる事実は、クラスの人数が30人ということと、全員のテストの点の合計が1500点</p>
<p>であるということしかわからないんです。</p>
<p>なぜなら、15人が100点で、残りの15人が0点だったとしても、平均点は50点になりますよね。</p>
<p> </p>
<p>また、中学生になると期末テストの点も気になり、よく5科目の平均点がいくつだったという話題も出てき</p>
<p>ます。でもこれもまた正直なところ意味がある内容ではないんです。平均点70点だったとしても高得点だっ</p>
<p>た得意科目の成績が、悪い点数だった苦手科目に加点されることはありませんよね。</p>
<p> </p>
<p>この平均はあくまでも同じ内容のものを比べない限り、意味がないんです。例えば毎回練習で100m走を</p>
<p>走った個人成績のタイムの平均時間だったら、自分のレベルを把握するうえで意味がありますよね。</p>
<p> </p>
<p>レーザ加工機の出力を示す数値で、平均出力というものがあります。これもこの値だけではどのような熱の</p>
<p>かけ方をしているのかはわからないんです。</p>
<p>平均出力の求め方は、ピーク出力に対して周波数で求められる1パルス当たりの光のオンの時間の割合(デューティ)</p>
<p>をかけて求めます。</p>
<p>例えば下図のようにピーク出力が2000Wで、デューティが20%だったとすると、平均出力は</p>
<p>平均出力=2000W x 0.2(20%)=400W</p>
<p>ということになります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220504091044-6271c48480c46.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220504091044-6271c48480c46_l.png" alt="平均出力.png" /></a></p>
<p>ところが、この1パルス時間がどれくらいかということで、400Wの意味が変わってくるんです。</p>
<p>1パルス時間は1秒を周波数で割った値で求めます。そのため周波数が低いと1パルス時間は長くなり、</p>
<p>周波数が高いと1パルス時間は短くなります。つまり、周波数が低い場合は、光の出ていないパルス</p>
<p>オフの時間も長くなりますので、冷却効果が期待できるのですが、周波数が高いとオフ時間が短くなる</p>
<p>ので冷却効果は期待できません。</p>
<p> </p>
<p>平均で得られた値をもとに判断する場合は、与えられた条件をよく考えないといけないんです。</p>
<p> </p>
<p>ところで、アルバイトの時給が平均1,000円のところと、平均1,500円のところがあった場合、どちら</p>
<p>で働いたほうが実際の時給はいいと思いますか?</p>
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2022-03-20T08:51:00+09:00
はじきの法則(道のり=はやさ x 時間)
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4454837
<p>小学生の算数で、<span style="color: #ff0000; font-size: 18pt;"><strong>はじきの法則</strong></span>を学習します。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220320085917-62366e55e415f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220320085917-62366e55e415f_l.jpg" alt="はじき.jpg" width="174" height="174" /></a></p>
<p>道のり=はやさ x 時間の公式です。</p>
<p>この公式、実はボール盤という機械にドリルを取付け、穴をあけるときに意外と役立ちます。</p>
<p>ドリルの直径が小さいものと大きいものとでは、回転数を変える必要があります。正しくは</p>
<p>それぞれに適切な回転数に合わせる必要があるのですが、小さい径のドリルは高速で回転させ、</p>
<p>大きい径の回転数は低速にします。</p>
<p>初心者のころは、これがどっちがどっちだったっけ?ということがよくあります。</p>
<p> </p>
<p>これを覚えるのにこの公式が利用できるんです。</p>
<p>ドリルで鉄などに穴をあける場合、ドリルの刃先が鉄を削るのですが、1分間に削れる適切な量(距離)</p>
<p>は決まっています。</p>
<p>この距離が一定ということで、次のような図を考えます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220320085041-62366c51cdd2e.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220320085041-62366c51cdd2e_l.png" alt="はやさ.png" /></a></p>
<p>直径が10のドリルと直径が5のドリルを考えてみます。削る量が一定の場合、</p>
<p>刃先が1回転する長さで割ってあげると、回転数がでますよね。</p>
<p>図でもわかるように小さい直径のほうが、回転数が多くなります。</p>
<p>直線で見ると刃先自体は同じ速さで、同じ時間移動しています。</p>
<p>これは<span style="font-size: 14pt; color: #ff0000;">周速一定</span>という考え方を示しています。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
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2022-02-20T13:50:00+09:00
てこの原理
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4407109
<p>てこの原理は、力点に力を加え、支点を中心とした回転運動により、作用点に大き</p>
<p>な力を加えることができる原理です。また、支点と力点の間の距離が長くなると力</p>
<p>点に加える力は小さくて済みます。</p>
<p> </p>
<p>板金加工では、汎用のV型を用いて鋼板を曲げています。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220220135012-6211c8844b87d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220220135012-6211c8844b87d_l.jpg" alt="V曲げ1.jpg" width="271" height="278" /></a></p>
<p>それぞれの関係を図にすると上図のようになります。</p>
<p>薄い板を曲げるには金型のV幅の小さなものを利用し、厚い板の場合は大きなV幅の</p>
<p>ものを使用します。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220220140417-6211cbd15df07.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220220140417-6211cbd15df07_l.jpg" alt="V曲げ3.jpg" /></a></p>
<p> </p>
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2022-01-23T14:19:00+09:00
冬の大三角
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4360925
<p>冬の夜空で有名な星座と言えば、オリオン座が有名です。このオリオン座の</p>
<p>ベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスを結ぶ三角形</p>
<p>を冬の大三角と言います。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220123142513-61ece6b95592e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220123142513-61ece6b95592e_l.jpg" alt="astro01.jpg" width="400" height="400" /></a></p>
<p>Yahhoo!きっず図鑑より</p>
<p>ベテルギウスは赤っぽく、シリウスは青白く光っています。これは星の表面</p>
<p>温度の違いによるもので、高温になるほど青白く光ります。</p>
<p> </p>
<p>一見、この知識は板金加工と無関係のように思いますが、実はレーザ加工機</p>
<p>で重要な焦点の位置を求める焦点出しの作業に役に立ちます。</p>
<p>焦点出しの方法はほかにもあるのですが、弊社ではアシストガスに窒素やエ</p>
<p>アーを用いて、小出力のレーザ光を出しながら、ステンレス板の上でZ軸を</p>
<p>上下させて求める方法で行っています。</p>
<p>て</p>
<p>まず光を出しながら、Z軸を下ろしていきます。そうすると光を当てている</p>
<p>ステンレス表面から、オレンジ色の光が出てくるのですが、そのうちに青白</p>
<p>く光るようになります。まずこのポイントを覚えておきます。</p>
<p>次に数ミリ下げたところから、今度は徐々にZ軸を上げていきます。</p>
<p>同様にオレンジ色の光から青白い光に切り替わります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/220123142512-61ece6b8c7eda.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/220123142512-61ece6b8c7eda_l.jpg" alt="焦点.jpg" width="400" height="328" /></a></p>
<p>最初に切り替わったポイントと、次に切り替わったポイントの距離の半分</p>
<p>のところが、焦点になります。</p>
<p> </p>
<p>レーザ光は指向性がよく、単一波長の光なので、レンズを通ったあとの収束</p>
<p>性がよく、この焦点付近では金属を溶かすに十分な超高温状態を作り出すこ</p>
<p>とができるのです。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
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2021-11-28T13:12:00+09:00
アルゴン
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4266874
<p>溶接では、溶けた金属と空気とが接触しないように、高温の溶融金属と反応しない</p>
<p>ガスをシールドとして流します。このガスがないと、溶接したところにブローホー</p>
<p>ルと呼ばれる空洞ができてしまい、不良品になってしまいます。</p>
<p>このシールドガスの中で、一番一般的なものがアルゴンと呼ばれるガスです。</p>
<p> </p>
<p>ものの本によると、空気が窒素と酸素の混合物ということは1780年ごろ、日本</p>
<p>でいうと江戸時代にはわかっていたそうです。</p>
<p>ところが、19世紀末にあらかじめ空気から酸素を除き、窒素だけにしたはずが、</p>
<p>化学的に生成した窒素よりも密度がほんの僅か小さいことがわかりました。</p>
<p>その後、このガスの中から、いろいろな物質に結び付けようとしても結びつかな</p>
<p>い気体が見つかりました。このガスが空気中に窒素、酸素に次いで多いアルゴン</p>
<p>です。</p>
<p>このアルゴンは、どの物質にも結びつかない。つまり働かないということで、</p>
<p>「働く」を意味するギリシャ語 ergon に 否定語 anがついた「働かない」とか</p>
<p>「なまけもの」という意味のアルゴンと名付けられたそうです。</p>
<p> </p>
<p>しっかりと溶接するために重要な働きをする気体に対して、実に失礼な名前が</p>
<p>付けられたものです。</p>
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2021-10-31T16:53:00+09:00
摩擦
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4217918
<p>触れ合っている物体を接した状態のまま一方を動かそうとすると、その動きと反対</p>
<p>の方向に抵抗しようとする力が働きます。この力を摩擦力と言い、この力が働く現</p>
<p>象のことを摩擦と言います。</p>
<p>この摩擦がない状態では、世の中のすべての製品は作ることができません。</p>
<p> </p>
<p>ところで、私の父は完全なアナログ人間で、最初にCADCAMを導入しようとしたとき</p>
<p>はそれこそ猛反対でした。CADCAMの価格は数百万円するのに対し、父はカレンダー</p>
<p>の裏にマジックで展開図を描き、電卓で展開寸法を計算していましたので、「そんな</p>
<p>高価なものを買っても、計算通りにできるか!」というのがその理由でした。</p>
<p> </p>
<p>例えば、同じ材質板厚で、曲げの寸法も同じで一方はテーパーになった製品を作りた</p>
<p>いとします。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/211031164708-617e49fcdc411.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/211031164708-617e49fcdc411_l.jpg" alt="モデル.jpg" width="350" height="247" /></a></p>
<p>この二つの製品を展開すると、次のようになります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/211031164706-617e49faa947c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/211031164706-617e49faa947c_l.jpg" alt="展開.jpg" width="350" height="233" /></a></p>
<p>これを同じように曲げると、左側のものは寸法がでても、右側のものは同じ位置で</p>
<p>曲げようとすると、ほんのわずかですが寸法がずれてしまいます。父は経験として</p>
<p>知っているので、手配書として上のような図を出すことが嫌いだったんです。</p>
<p>では、なぜ寸法がずれるのでしょうか?</p>
<p>それは金型と材料との接地する長さが左側のものは同じですが、右側のものは長さ</p>
<p>が異なりますので、抵抗の差が生じるため曲げ加工の最中に材料がずれることが原因</p>
<p>になります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/211031164707-617e49fb9b5d0.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/211031164707-617e49fb9b5d0_l.jpg" alt="ずれの原因.jpg" width="350" height="189" /></a></p>
<p>実際の曲げ時には、このずれの分を考慮して補正してあげる必要があります。</p>
<p> </p>
<p>ところで、あれだけ反対していたCADCAMですが、実際に導入すると複雑な形状</p>
<p>も正確に早く展開し、加工データも作成することができるので、一番喜んだのは</p>
<p>面倒な展開作業をせずに済んだ父でした。</p>
<p> </p>
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2021-09-26T14:17:00+09:00
浮力
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4152862
<p>鉄でできた船はなぜ浮くのか?</p>
<p>この答えを導くために、中学で浮力について勉強します。</p>
<p>ここで、ちょっと別の見方からこの問題について考えてみましょう。</p>
<p>水に浮くか沈むかを考える場合、同じ体積の物体と水との質量を比べて、水より</p>
<p>も重ければ沈み、軽ければ浮きます。</p>
<p>それではここに板厚t1.2の鉄板があります。これは水に浮くでしょうか?</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210926141948-615002f45598d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210926141948-615002f45598d_l.jpg" alt="鉄板.jpg" width="362" height="250" /></a></p>
<p>同じ体積の水と質量を比べて、水よりも軽ければ浮くということになりますよね。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210926141950-615002f606408.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210926141950-615002f606408_l.jpg" alt="平板での比較.jpg" width="380" height="250" /></a></p>
<p>鉄の比重は7.87なので、同じ体積であれば水の7.87倍重いのでこの状態ですと</p>
<p>当然沈んでしまいます。</p>
<p>ところが、この鉄板を箱状に曲げてみると・・・</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210926141945-615002f1d4710.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210926141945-615002f1d4710_l.jpg" alt="箱曲げ.jpg" width="445" height="250" /></a></p>
<p>最初の鉄板はこの箱を展開したものだったのですが、この状態で質量を考えてみると、</p>
<p>鉄板の方は約1.07㎏、水の方は1.8㎏となり、今度は水の方が重くなってしまいました。</p>
<p>こうすれば、先ほどの鉄板も水に浮きます。</p>
<p>昔、小学生だった甥っ子に手品と称して、実際に見せたところ目を丸くしてびっくりし</p>
<p>ていました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/211204160145-61ab1259add0e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/211204160145-61ab1259add0e_l.jpg" alt="IMG_0115.JPG" /></a></p>
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text/html
2021-08-22T08:04:00+09:00
③面積迷路
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4093937
<p>Y君は入社したてのころ、本当に算数が苦手でした。九九も苦手で、ちょっとした計算も苦労しました。</p>
<p>昼休みに算数の問題集をやってみたりしていたのですが、なかなかうまくいきません。あるとき面積迷路と</p>
<p>いうパズルが出版されたのでこれを使ってやってみたところ、今まで苦労していたのがウソのように計算が</p>
<p>できるようになりました。</p>
<p> </p>
<p>また、この面積迷路はルールに従って、手順通りに解いていくという問題なのですが、これも仕事のやり方</p>
<p>と同じで、安全に良品を作るためには、安全のためのルールと製品を作る手順をしっかり守らなければなり</p>
<p>ません。このことを理解してもらうことにも役立ち、本当に一石二鳥の問題でした。</p>
<p> </p>
<p>下の図は数冊出版されている面積迷路の一番最初のものの表紙です。</p>
<p>ちょっと考えてみてください。ただし一つルールがあります。計算の途中で少数や分数が出てくることはあ</p>
<p>りません。出てきたとしたら、計算を間違えているか、手順を間違えているかということになります。</p>
<p>その場合は少し前に戻って考え直してくださいね。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210822082621-61218b9d23e94.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210822082621-61218b9d23e94_l.jpg" alt="面積迷路.jpg" /></a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>解答は以下のようになります。</p>
<p>長方形の面積=縦の長さ X 横の長さで求めることができます。</p>
<p>緑の長方形をみると面積と横の長さがわかっていますので、縦の長さは・・・</p>
<p>(緑)縦の長さ=40㎠÷8㎝=5㎝</p>
<p>緑の長方形の縦の長さと青の縦の長さの合計は15㎝なので、青の長方形の縦の長さは・・・</p>
<p>(青)縦の長さ=15㎝-5㎝=10㎝</p>
<p>青の縦の長さが10㎝で、面積が30㎠なので、青の横の長さは・・・</p>
<p>(青)横の長さ=30㎠÷10㎝=3㎝</p>
<p>青とオレンジの長方形の長さの合計とと緑と赤の長方形の横の長さの合計は同じですので、</p>
<p>赤の長方形の横の長さは・・・</p>
<p>(赤)横の長さ=3㎝+10㎝-8㎝=5㎝</p>
<p>赤の長方形の面積は60㎠なので、赤の縦の長さは・・・</p>
<p>(赤)縦の長さ=60㎠÷5㎝=12㎝</p>
<p>オレンジの長方形の縦の長さは・・・</p>
<p>(オレンジ)縦の長さ=50㎠÷10㎝=5㎝</p>
<p>求める?の長さは赤とオレンジの縦の長さを足したものなので</p>
<p>答え?=12㎝+5㎝=17㎝</p>
<p>答えは17㎝となります。</p>
<p> </p>
<p> </p>
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2021-08-22T07:51:00+09:00
②この違いは何?
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4093900
<p>営業の新人さんが来られた時などに、次の質問を出すことがあります。</p>
<p>(問題②)</p>
<p>あるチケット売り場で、普通席が1,300円、指定席が1,800円で売られていました。</p>
<p>一人目のお客さんが2,000円を出したところ、「普通席ですか?指定席ですか?」と</p>
<p>尋ねられました。ところが二人目のお客さんが2,000円を出すと、何も質問されずに</p>
<p>指定席のチケットとおつりが出てきました。</p>
<p>同じ2,000円を払ったのに、この違いはなぜ起きたのでしょうか?</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;">同じこと<span style="color: #000000;">と<span style="color: #3366ff;">同じようなこと<span style="color: #000000;">とは、一見似ているようなんですが、違うんです。そのため結果</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">が異なるんです。最近は「見て覚えろ!」というのは通用しなくなってきて手順化して指導</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">するようになってきましたが、自分の頭の中で先輩と何が違うのか考えながら行動している</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">人とただマニュアル通りに行動されている方をみると、数年後大きな違いがあるように思い</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">ます。</span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">解答ですが、一人目は1,000円札を2枚出しました。ところが二人目は1000円札1枚と500円2枚を</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #3366ff;"><span style="color: #000000;">出していたんです。普通席だけだと1,500円出せばいいですよね。</span></span></span></span></p>
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2021-08-22T07:21:00+09:00
①ボールとバットの問題
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4093890
<p>たまに仕事の説明をするときに、算数のクイズを利用することがあるのですが、お客様に好評</p>
<p>でしたので、有名な問題ですがちょっと考えてみてください。</p>
<p> </p>
<p>(問題①)</p>
<p>ボール1個とバット1本を合わせた値段は1万500円です。バットはボールよりも1万円高いのですが、</p>
<p>ボール1個の値段はいくらになりますか?</p>
<p> </p>
<p>すぐに「500円!」と答えた人は、答えをちゃんと確認してみましたか?</p>
<p>ボール1個500円の場合、バット1本は1万500円ということになりますが、その場合の合計はいくら</p>
<p>になるでしょうか? そう1万1000円となり、問題の条件と異なりますよね。</p>
<p>仕事でも<span style="color: #ff0000;">すぐに確認さえしていれば、次工程に不良品を流さずにすみ、お客様にご迷惑をおかけする</span></p>
<p><span style="color: #ff0000;">ことが減りますよね。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">きになる解答は、小学生の方でもわかるように天秤で図示してみました。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210822073800-612180487212c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210822073800-612180487212c_l.jpg" alt="ボールとバット.jpg" /></a></span></span></p>
<p>答えはボール1個250円となります。</p>
<p>バットは1万250円となり、あわせて1万500円と二つの条件と合致します。</p>
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2021-07-11T08:06:00+09:00
密度と比重
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/4022839
<p>密度とは…</p>
<p> 物の質量を体積で割った値です。 密度=質量÷体積</p>
<p>比重とは…</p>
<p> 物質の質量が、それと同じ体積を持つ<span style="color: #ff0000;">標準の物質<span style="color: #000000;">の質量の何倍かを示したもの</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> 簡単に言うと物質の密度を<span style="color: #ff0000;">水の密度</span>で割った値になります。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> (4℃の水1㎤が1gであるとして、これを標準としています。)</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">比重には単位がありませんが、密度と結果的に同じ値になります。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">板金加工で使用する軟鋼やステンレスなどの鋼材を購入する場合、その価格は1kgいくら?という</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">キロ単価で決まります。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">加工した製品の単価を決める際も、使用した材料代も同様に材料の質量をもとに計算します。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> 密度=質量÷体積ですので、質量を求める場合は</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> 質量=体積x密度ということになります。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> 使用する材料の体積は、使用する材料の面積x板厚で求めます。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> 材料代はキロ単価に求めた材料の質量をかけて求めることができます。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">ここで注意としては、図面にかかれている寸法は㎜。密度は</span></span><span class="ILfuVd"><span class="hgKElc">g/㎤。質量はkgと単位がバラバラな</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd"><span class="hgKElc">ので、計算時には単位をそろえる必要があります。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span class="ILfuVd"><span class="hgKElc">一般に鋼材は定尺材で購入します。この時2トン梱包で販売されることが多いので、材料の荷姿は</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd"><span class="hgKElc">下図のようになります。(図はアマダさんの教材からの抜粋です。)</span></span></p>
<p><span class="ILfuVd"><span class="hgKElc"><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210711080641-60ea28019561c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210711080641-60ea28019561c_l.jpg" alt="材料の荷姿.jpg" /></a></span></span></p>
<p> </p>
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2021-06-06T14:19:00+09:00
状態変化
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3961428
<p>温度が変化すると、物質は固体になったり、液体になったり、気体になったりします。</p>
<p>このような変化を物質の<span style="color: #ff0000;">状態変化<span style="color: #000000;">といい、中学の理科で学びます。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">レーザ加工を所有している工場では、毎日のようにこの状態変化を利用して製品を加工しています。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">まずは<span style="text-decoration: underline;">液体から気体への変化。</span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">写真はレーザ加工時に使用するアシストガスの酸素(左側)と窒素(右側)です。</span></span></p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210606141844-60bc5ab429a6d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210606141844-60bc5ab429a6d_l.jpg" alt="DSCN0370.JPG" width="228" height="171" /></a><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210606141843-60bc5ab345c1f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210606141843-60bc5ab345c1f_l.jpg" alt="DSCN0369.JPG" width="227" height="170" /></a></p>
<p>両方ともタンクの中に液体酸素(沸点-183℃)、液体窒素(沸点-196℃)として充填されています。</p>
<p>このタンク内に圧力を加えると、液体が押し出され蒸発器の中に入ります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210606141844-60bc5ab4bcde0.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210606141844-60bc5ab4bcde0_l.jpg" alt="DSCN0371.JPG" width="227" height="170" /></a></p>
<p>この蒸発器の中で、液体酸素や液体窒素が流れていく過程で、はるかに温度が高い大気温に</p>
<p>熱交換されそれぞれ気体の酸素ガス、窒素ガスに変化します。</p>
<p>つづいて<span style="text-decoration: underline;">固体から液体そして再び固体への変化。</span></p>
<p>加工機側では、レーザの光がレンズで集光され焦点ではものすごい高温になります。その熱を利用</p>
<p>して材料の金属を溶かします。鉄の場合は、融点が1538℃。アルミですとよく使用される5000番</p>
<p>台の融点は約530℃から650℃です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210606141842-60bc5ab2cedbd.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210606141842-60bc5ab2cedbd_l.jpg" alt="DSCN0241.JPG" width="227" height="170" /></a></p>
<p>溶けて液体になった金属を先に説明した気体となった酸素ガスやアシストガスを吹きかけて吹き飛</p>
<p>ばしてあげると、小さな穴があきます。これを連続的に行うことで様々な形状に切断することがで</p>
<p>切るのです。</p>
<p>吹き飛んだ金属は、その後大気中で冷やされ再び固体となります。</p>
<p>鉄の場合では、たいていアシストガスに酸素を用いますので、熱反応で酸素と鉄が結びついた酸化</p>
<p>鉄の状態で剣山などに付着しています。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210606141842-60bc5ab241933.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210606141842-60bc5ab241933_l.jpg" alt="DSCN0372.JPG" width="227" height="170" /></a></p>
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text/html
2021-05-03T09:17:00+09:00
光の性質
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3905419
<p>小学3年生になると、鏡や虫眼鏡を使って、太陽の光の性質を学習します。</p>
<p>・日光は<span style="color: #ff0000;">鏡で反射することができ、その光は直進する<span style="color: #000000;">。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">・鏡を増やして光を集めると、その部分の<span style="color: #ff0000;">明るさや温かさが増す<span style="color: #000000;">。</span><span style="color: #000000;"></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">・虫眼鏡で光を集めると、より<span style="color: #ff0000;">明るくなり、紙が焦げる<span style="color: #000000;">。</span></span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">金属を切断したり、溶接したりする機械にレーザ加工機があるのですが、光の性質をうまく利用</span></span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">しています。</span></span></span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210503092324-608f427cb3775.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210503092324-608f427cb3775_l.jpg" alt="光の進み方1.jpg" width="311" height="300" /></a></span></span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">上の図は、マザックという会社の炭酸ガスレーザ加工機のカタログからの抜粋ですが、日光と同じ</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">様にまっすぐに進むレーザレーザ光が複数のミラーによって進行方向を変化させ、最後に集光レン</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">ズで光を集め、金属を溶かしながら切断する様子を示しています。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">中学ではさらに詳しく光の反射や屈折について学習します。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">光が屈折率の大きい水やガラスから屈折率の低い空気中へ進む場合、光の進行方向が変化するのですが、</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">光の進入角度が浅くなるに合わせて、透過する角度も境界面に対して平行に近づき、さらに進入角度を</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">小さくすると、すべての光がその境界面で反射します。これを<span style="color: #ff0000;">全反射<span style="color: #000000;">と言います。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">これを利用したのが光ファイバーで、最近普及が急速に広まっているファイバレーザ加工機ではこの性質</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">を利用してレーザ光を伝送しています。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210503092324-608f427c4c344.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210503092324-608f427c4c344_l.jpg" alt="光の進み方2.jpg" width="483" height="250" /></a></span></span></span></span></p>
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2021-04-25T10:34:00+09:00
三角形の合同条件
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3889336
<p>中学2年の数学では、図形の合同という内容が出てきます。</p>
<p>合同な図形では、次の性質があります。</p>
<p> ①対応する<span style="color: #ff0000;">線分の長さは等しい<span style="color: #000000;">。</span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> ②対応する<span style="color: #ff0000;">角の大きさは等しい<span style="color: #000000;">。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">ある製品を作る場合、設計者さんが考えている製品の形と全く同じものを製造する工場では</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">作らなければなりません。そのため、図面には正しく図形を描き、寸法を記入されている必</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">要があります。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">設計図と同じものを作るために、図形の基礎である<span style="color: #3366ff;">三角形の合同条件</span>と<span style="color: #ff6600;">直角三角形の合同条件</span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;">は大変重要です。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"><span style="color: #ff0000;"><span style="color: #000000;"> ①<span style="color: #3366ff;">3辺の辺の長さがそれぞれ等しい。</span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #000000;"> ②<span style="color: #3366ff;">2辺とその間の角が等しい。</span></span></p>
<p><span style="color: #000000;"> ③<span style="color: #3366ff;">1辺とその両端の角が等しい。 </span></span></p>
<p><span style="color: #000000;"> ④<span style="color: #ff6600;">斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい。</span></span></p>
<p><span style="color: #000000;"> ⑤<span style="color: #ff6600;">斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい。</span></span></p>
<p><span style="color: #000000;">図面に記載されている図形の各点の位置が、基準点から見てどの位置にあるのかがわかれば、</span></p>
<p><span style="color: #000000;">上記の合同条件を満たすので、工場でも同じ位置を確認することができ、設計者さんの思い</span></p>
<p><span style="color: #000000;">描く製品を作ることが可能になるのです。</span></p>
<p> </p>
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2021-03-21T09:14:00+09:00
正の数・負の数
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3826315
<p>「0」には幾つかの意味がありますが、基準点という意味もあります。</p>
<p>前回お話しした座標で考えると、原点つまり0の位置からどこにあるのかを表現するのに</p>
<p>正の数、負の数を利用します。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210321090249-60568d292dce9.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210321090249-60568d292dce9_l.jpg" alt="DSCN0316.JPG" width="379" height="284" /></a></p>
<p>写真はレーザ加工機のテーブルで、この上に材料を置き、機械のヘッドを光を出しながら</p>
<p>移動させると様々な形状が切断することができます。</p>
<p>ただ、この機械に「右へ100㎜動け!」とか「奥に250㎜動け!」と言っても認識してくれ</p>
<p>ません。機械にわかる表現をしなければなりません。</p>
<p>そこで、作業者からみて横方向をXであらわし、右側を正の数、左側を負の数。縦方向を</p>
<p>Yであらわし、奥側を正の数、手前側を負の数で表現します。</p>
<p>機械のヘッドの位置が写真の「O」の位置にあり、右側に100㎜動かしたい場合は「X100.」</p>
<p>(+は省略しています)、左側に150㎜動かしたい場合は、「X-150.」と表現します。</p>
<p>また、ヘッドの位置を奥側へ50㎜を3回分動かしたい場合は、50x3=150なので、「Y150.」、</p>
<p>逆に手前側に動かしたい場合は、(-50)x3=-150なので、「Y-150.」とあらわします。</p>
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text/html
2021-02-28T10:24:00+09:00
座標
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3788614
<p>天井にハエが1匹止まっていました。それを見た皆さんはそのあと何を考えるでしょうか?</p>
<p>デカルトという人は、格子模様の天井に止まるハエをみて、その位置を表現するには・・・</p>
<p>と考えて、現在私たちが数学でならうXYの座標系を考えたそうです。</p>
<p>また基準点をOとして、それよりも右側もしくは左側にある位置は正の数で、左側もしくは下</p>
<p>側にある位置を負の数で表現しました。</p>
<p>これにZ軸を加えると3次元の空間の位置を表現することができるようになりました。</p>
<p> </p>
<p>この座標の考え方のおかげで、紙に描いた図形(図面)をCADの中で再現することができ、それを</p>
<p>もとに機械で加工することができるのです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210228103306-603af2d200722.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210228103306-603af2d200722_l.jpg" alt="図形.png" width="370" height="398" /></a></p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210228103307-603af2d366974.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210228103307-603af2d366974_l.jpg" alt="座標.png" width="370" height="372" /></a></p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210228103306-603af2d2e3a27.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210228103306-603af2d2e3a27_l.jpg" alt="加工プログラム.png" width="370" height="309" /></a></p>
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text/html
2021-02-13T17:17:00+09:00
円周率
https://r.goope.jp/matobaseisakusyo/info/3764677
<p>小学校高学年になると円周率を習います。</p>
<p>円周率とは<span class="aCOpRe"><span>円の直径に対する円周の長さの比率のことで図のように求めます。</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210213171724-60278b148e665.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210213171724-60278b148e665_l.jpg" alt="円周率.png" /></a></span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>ここで重要なポイント。この円周率は円の大きさに関係なく一定である!このことが円に関係する</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>内容で役に立ちます。</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>板金加工で円筒形のものを製作するときもこの円周率を使います。</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210213171725-60278b15abff6.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210213171725-60278b15abff6_l.jpg" alt="モデル.png" /></a></span></span></p>
<p> </p>
<p><span class="aCOpRe"><span>例えば鉄板(SPCC)の板厚2㎜、外径が直径100㎜の場合を作りたい場合、展開した図形の寸法</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>が必要になります。小学校でも円柱の側面の表面積を求める問題があったと思いますが、それと</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>全く同じことを行います。ただ学校の問題では厚みがありませんが、実際の鉄板では厚みがあり、</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span>曲げることで板に力がかかります。</span></span></p>
<p><span class="aCOpRe"><span><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210213171725-60278b150b309.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210213171725-60278b150b309_l.jpg" alt="中立軸.png" /></a></span></span></p>
<p>板を曲げると、曲げの内側では縮まろうとする力が働き、外側では伸びようとする力が働き、板は</p>
<p>その力によって長さが変化します。</p>
<p>でも、板の中ではそのどちらの力の影響も受けないところがあり、板厚の5倍よりも大きな半径の場</p>
<p>合は、板の中央にその部分がそれにあたりこの部分の長さを求める必要があります。</p>
<p>今回の場合は円の外側から板厚の半分の1㎜中に入ったところの円周の長さを求めます。</p>
<p>展開長さは、以下の通りです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/166789/210213174201-602790d963b48.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/166789/210213174201-602790d963b48_l.jpg" alt="展開長さ.png" /></a></p>