製品は教科書でできている!?
2023-06-04 09:57:00
尺度
図面は実際の形状をそのままの大きさで描くことが多いのですが、用紙の大きさ
に対して製品が大きすぎたり、小さすぎたりする場合があります。
そういう場合は、図面に描かれる製品の大きさを小さく描いたり、大きく描いた
りします。
図面には尺度の欄があり、「現物:図面に描かれる大きさ」で表現され、実物と同
じ大きさで描かれている尺度「1:1」を現尺、実物よりも大きく描かれれ「2:1」や
「10:1」などで表現される尺度を「倍尺」、小さく描かれ「1:2」や「1:5」など
で表現される尺度を「縮尺」と言います。
最近は紙図面のほかにCADデータをいただけることも多くなりました。ただ、現尺で
ないままの状態でデータをいただくことも多く、データを1:1の現尺に戻す必要がで
てくる場合があります。この時一番やっかいなので「1:3」など割り切れない数字で
描かれている場合のデータで、性能のいいCADで描かれていると例えば100の長さが
「1:3」で描かれていると元に戻した場合100に戻るのですが、フリーCADなどで描
かれていると99.998などの数字にしか戻らない場合があるので、正直なところちょっと
イラッとすることがあります。