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2024-04-27 16:30:00

炭酸ガスレーザとファイバレーザとの比較

SUSのt3を使った製品で下記のような形状の依頼がありました。

図面.png

 

同じ形状を炭酸ガスレーザとファイバレーザとで切断してみたときの比較です。

CO2レーザでの切断.JPGファイバレーザでの切断.JPG

左側が炭酸ガスレーザで右側がファイバレーザでの切断です。切断方向は反時計回りで

行っています。

レーザ切断は熱切断ですのでどうしても先に切断した側へ傾く傾向が出てくるのですが、

熱影響の大きい炭酸ガスレーザのほうが、右側へより大きく傾いてしまっています。

次に切断面を見てみると、上側のファイバレーザのほうが面が粗く、下の炭酸ガスレーザ

切断面の比較1.JPG

のほうが滑らかな面になっています。

ただ、該当するスリット部分を見てみると、上のファイバレーザのほうは熱影響が少ないため、

切断面の比較2.JPG

変色はありませんが、炭酸ガスレーザのほうは少し金色に変色しています。

なおドロスについては、炭酸ガスレーザのほうがきれいに切断できていました。

2024-04-06 15:24:00

炭酸ガスレーザ

3年前、弊社が使用している炭酸ガスレーザを生産していた某メーカーが炭酸ガス

レーザの生産を止めました。

今年国内最大手のメーカーさんも炭酸ガスレーザの生産を中止されることになった

様です。

レーザガスの価格も以前に比べると倍近い価格になりましたし、光学部品もどんど

ん高くなっています。

炭酸ガスレーザのほうが、ファイバレーザに比べてよい点もあるのですが、「炭酸

ガス」「CO2」という響きだけでどんどん悪者に・・・。

私自身はたばこは吸いませんが、喫煙者の方々のように税金は取られるのに、喫煙

場所はどんどんなくなり、肩身の狭い思いをされているのと同じような感覚がします。

炭酸ガスレーザだと、クラシックカーのように悪くなった部品をちょっとずつ交換し、

手入れをしていると長く付き合えるいい相棒なんですけどね。

どんどん出力の上がっているファイバレーザなんて発振器が悪くなったら、どれくら

いの修理費がかかることやら・・・。何せ一気にお取替えですから・・・。

2024-01-05 12:24:00

手曲げ

パイプ加工用のレーザが登場してから、新しいアイデアによる工法がいろ

いろと提案されています。

そのアイデアの一つにR部分は手曲げで行うというものがあります。

手曲げ1.JPG手曲げ2.JPG

板金加工では写真のようなコの字曲げの製品に対して行うことが出来ます。

 

2023-12-30 10:12:00

穴位置とひずみ

穴位置と曲げ位置との関係を調べてみました。

穴はΦ10で一番左から円の中心が曲げ線、右に行くにつれ1㎜ずつ上にあげています。

t=1.0.JPG

SUS t=1.0 V=6

t=1.5.JPG

SUS t=1.5 V8

t=2.0.JPG

SUS t=2.0 V10

それぞれの写真の右端の数字は外寸で下からの距離を示しています。

設計のお役に立てば幸いです。

2023-12-16 09:06:00

ビニル付きSUSの切断

ケガキをうまく利用すると、溶接個所だけビニルを外すことが出来るみたいです。

ビニル切断.JPG

下の2枚にはM6のナットをスポットしています。

ビニルをめくっても、ケガキ跡が残らないので助かります。

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