製品は教科書でできている!?

2021-01-31 10:04:00

植木算

「長さが20mの歩道に、4mの間隔で木を植えていきます。両端にも木を植えると

き、木は何本必要ですか?

このような問題を植木算というそうです。

ちなみに答えは20÷4=5で木と木の間が5つあるということで、答えは間隔+1の6本が正解となり

ます。

図面にもこの問題と同じような内容が示されていることがあります。

スクリーンショット 2021-01-17 112412.png

赤で四角く囲んだ部分を見てください。50Px4=200と全長200㎜の間に、50㎜間隔の間が4つある

ということを意味していて、丸で囲んだ部分は直径22.3㎜の穴が5つあるということを示しています。

図面の場合は、植木算の答えが最初から書かれているんです。

「周囲が20mの池の周りに、4mの間隔で木を植えていきます。木は何本必要ですか?」

この問題の場合は、間隔の数と木の数が同じになるので、答えは5本。

図面ではこんな感じです。

 

pic0619_pcd.png

 

ちょっと表現が違うのですが、上の図では直径100㎜の円周上に直径20㎜の穴が、6個均等に配置され

ているという意味になります。P.C.DはPitch Circle Diameterの略で、身近なところでは車のホイール

を固定するボルトの位置を示しています。

 

ここまで読んでいただいたお礼として植木算の公式を・・・

①両端に木を植える場合は、木の本数=木と木の間の数+1

②両端に木を植えない場合は、木の本数=木と木の間の数-1

③池の周囲に木を植える場合は、木の本数=木と木の間の数

 

2021-01-25 17:53:00

足し算と引き算

小学校にはいると最初に足し算と引き算を習いますよね。この計算のときに線分図を用いると問

題の内容が簡単に理解できることが多いのですが、図面の寸法線をよく見るとこの線分図の特徴

が利用されています。

また、足し算と引き算の計算では、同じ性質のもの同士でしか意味のある計算ができないという

ルールがあるのですが、これも図面ではうまく表現されています。

 

スクリーンショット 2021-01-17 110139.png

 

上の図面の寸法をわかりやすいように色分けをしてみました。赤は幅、青は高さ、緑は奥行を示して

います。

平面図を見てみると、右から7、25と書かれています。合計は7+25=32と計算することができます。

図面左側には寸法はありませんが、正面図で全長52.3と記載されているので、52.3-32=20.3と残り

の寸法を計算することができます。高さについても同様でに計算することはできるのですが、同じ横

向きの数字でも、赤の52.3、25、7と緑の18は表現している性質が異なるので計算に関係することが

できません。

お子さんの算数の練習問題に、図面を利用するというのはいかがでしょうか?

 

 

 

2021-01-20 17:42:00

図面

図面はものづくりに欠かせないものですが、慣れていないと製品の出来上がりをイメージするのが

意外と難しいことがあります。

でも、この図面の書き方、読み方の基本なルールは中学の技術の教科書にちゃんと出ているんです。

DSCN0268.JPGDSCN0269.JPG

図面は一般には下図の投影法を利用した第三角法で描かれています。このうち製品を正面から見た

「正面図」、上から見た「平面図」、左右どちらかの側面から見た「側面図」の3面で表現される

ことが多いので、その場合の図面を三面図と呼びます。

285_third-angle-projection_02_jp.jpg

ところで、この三面図で利用する平面図ですが、英語ではPlan viewと言うのですが、計画を意味

するPlanの語源にもなっているそうです。

 

2021-01-17 14:04:00

はじめに

小学生や中学生の皆さんの中には、学校での勉強っていつ役に立つんだろう?って思われたこ

とはないでしょうか?

また、町工場で働いている職人さんたちも「勉強はさっぱりだった」とおっしゃる方がいます。

でも、ものづくりの現場では、教科書で習ったことを実践している現場でもあったんです。

先日NHKで「世界は教科書でできている」という番組が放送されていましたが、身の回りの製品

も教科書の中で習った知識で作られているんです。

今、学校で習っている多くのことが、ものづくりの現場にどう使われているのかを知ってもらって、

製造業という職業に少しでも興味を持っていただければと思います。

 

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